本ノ猪(@honnoinosisi555)さんの人気ツイート(リツイート順)

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ある科目を「役立つ/役立たない」の二分法で語りたがる人は、"誰にとって"そうなのかを示さず、曖昧にすることが多い。大概は、発言者一人の人生経験を指標にして、役立つか役立たないかを語っているにすぎない。これに対しては「あなたはそうだったんですねー」という感想しかでてこない。
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「後から新しいことを知って考えを改めるのは決して恥ずかしいことではなく、むしろ望ましい態度だと思うのですが、多くの人は、いちど表明した意見を変えることは「恥」や「負け」だと思うようです。」(山口裕之『「みんな違ってみんないい」のか?』ちくまプリマー新書、P207)
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「「昔は、たいへんでした。あるとき、電車の中で"おまえたち、新しい女には、これしかないんだ"と言って、中年の男性がいきなり私の顔にツバを吐きかけましたよ」とらいてうは後年、住井すゑに語っている(『平塚らいてう著作集月報6』一九八四年四月)。」(奥村直史『平塚らいてう』平凡社、P88)
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この本を売った人たちは、無事に「うまくいっている人の考え方」を身につけたんだろうか。 ブックオフの本棚を眺めていると、こんなことを考えがち。
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「児童文学というのは、「どうにもならない、これが人間という存在だ」という、人間の存在に対する厳格で批判的な文学とはちがって、「生まれてきてよかったんだ」というものなんです。」(宮崎駿・文、若菜晃子編著『岩波少年文庫のあゆみ 1950-2020』岩波書店、P200)
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「あらゆる戦争は,起こすのは簡単だが,やめるのは極めてむずかしい.戦争の始めと終わりは, 同じ人間の手中にあるわけではない. 始める方は, どんな臆病者にもできるが, やめる方は, 勝利者がやめたいと思う時だけだ.」(柳沼重剛編『ギリシア・ローマ名言集』岩波書店、P134)
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1月7日は、芸術家・岡本太郎の命日。 「おかしなことは、国粋主義者ほど日本のよさを主張するときに、「外国人がほめた」などという理屈に合わない証明のしかたをしたがるのです。これもまた卑下感です。」(『今日の芸術』光文社、P243)
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今日は「うどんの日」ということで、うどん本体ではなく、主に近世に使用されていた「うどん屋看板」をご覧ください。 (参照:坪井正五郎『工商技芸 看板考』P66)
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「一言でいって、企業に所属していなければ、福祉を受けることができないのが、日本社会なのである。そして、福祉不在のために、通常の生活を営むためにかかる費用が高すぎるのが、日本社会の特徴だと言える。」(今野晴貴『生活保護』ちくま新書、P200) amzn.to/3ltkT71
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「だれにでもいい顔をする人は  だれからも距離をおいている  だれにでも当たりさわりのないことを言う人は  心の奥で苦しんでいる  そしてその苦しみに気づかないでいる」 (銀色夏生『ひとりが好きなあなたへ 2』幻冬舎文庫、P46)
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「傷つくのを恐れることは、実際に傷つくよりもつらいものだと、おまえの心に言ってやるがよい。夢を追求している時は、心は決して傷つかない。それは、追求の一瞬一瞬が神との出会いであり、永遠との出会いだからだ」(パウロ・コエーリョ『アルケミスト 夢を旅した少年』角川文庫、P154)
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8月15日は、作家・さくらももこの命日。 「人生って夢やイメージではなく、毎日毎日が続いてゆくものであり、人間が一日にできる事といったらホントにちょっとだけだし、ちょっとだけしかできない事を、楽しんだり味わったりしてゆく気持ちを若い頃から忘れないでいて欲しい」(『ひとりずもう』P220)
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「本を買うということは、その本を「未来に読む」というひとつの約束のようなものを買うことだった。借りてきた本には期限がある。そうなると、そこにあるはずの「未来」が、あまりに短くてがっかりしてしまう。一方、自分のものにした本には、限りない「未来」が含まれていた」(『金曜日の本』P71)
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「バーチャルリアリティの研究では、身長が高く魅力的な容姿のアバターを使うとコミュニケーションが変わり、自身の態度や行動が変容することをギリシャ神話に出てくる自由に姿を変えられる神の名をとって「プロテウス効果」とよんで研究が進んでいます。」(『こころと身体の心理学』岩波書店、P111)
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「(性暴力の)被害者の落ち度を詮索したがる人の多さは、他の犯罪被害ではあまり見られない傾向だ。たとえば路上での強盗被害が報じられた場合、「最近は日本も物騒になった」といったコメントがつくのに比べ、性被害では被害者の「落ち度」に注目が集まる。」(『告発と呼ばれるものの周辺で』P246)
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「死にたい気持ちに圧倒されそうな時に最も重要なことは、誰かとつながり、自分を一人にしないことです。誰かと一緒にいることは、物理的にも心理的にも、自分の身体をマストに縛りつけておくことにつながります。」(末木新『「死にたい」と言われたら』ちくまプリマー新書、P95)
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「人間関係をスッキリし過ぎると孤独になってしまうし、自分らしくいようとし過ぎると、心が貧しくなってしまう。シンプルすぎる心には余裕がありません。スッキリは心を守ってもくれるのですが、時と場合によっては心を損なってしまう。」(『なんでも見つかる夜に、こころだけが見つからない』P208)
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「ほんとうに悲しいときは言葉にできないぐらい悲しいといいます。ですから、小説の中で「悲しい」と書いてしまうと、ほんとうの悲しみは描ききれない。言葉が壁になって、その先に心をはばたかせることができなくなるのです。それはほんとうに悲しくないことなのです」(小川洋子『物語の役割』P65)
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「幸福な結婚とはいつでも離婚できる状態でありながら、離婚したくない状態である。夫にすがりつく以外に生きられない女は夫を束縛してうるさがられるか、女に憐れまれるかどちらかである。妻に去られることを怖れているような男はたいていは魅力がない。」(大庭みな子『女の男性論』中公文庫、P9)
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「読書も、元気で人生に何も問題がないときには、必要ではありません。本なんか読まなくても生きていけるというのは、まったくその通りだと思います。しかし、いったん人生に何か起きたときには、じつは本というのは、命綱になってくれる存在だと思います。」(頭木弘樹『絶望読書』河出文庫、P262)
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「幸福な状況は他者が与えることができても、幸福であるかどうかは本人に依存する。逆境にあっても幸福を作り出す人もいれば、幸福な環境の中でも不幸を作り出してしまう人がいる。大部分の不幸はその人自身の作品である。自分の人生は自分しか作れない。」(『「自分には価値がない」の心理学』P98)
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なかなか興味深い「主な企業の守り神」一覧。 (参照:前野和久『現代日本を宗教で問う』日本放送出版協会、P221)
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「ひきこもっていない人々が抱きやすい「ひきこもり」への否定的な感情とは、どういう形であれ〈社会参加〉できている自分を基準にして一方的に当事者を評価し、彼/彼女らがなぜ〈社会参加〉できない(しない)のかを問う視点の欠如から生じていると言える。」(『ひきこもりの〈ゴール〉』P38)
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11月25日は、作家・三島由紀夫の命日。 「世の中を知る、ということは、他人は決して他人に深い関心を持ちえない、もし持ち得るとすれば自分の利害にからんだ時だけだ、というニガいニガい哲学を、腹の底からよく知ることです。」(『三島由紀夫レター教室』ちくま文庫、P217)
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「少しでも「変だな」と感じたら、その自分の感性を大事にしましょう。そういう時は、「自分の理解が足りないため」などと思わず、なぜ違和感を覚えたのか、一度相手と少し距離を置いて、じっくり考えてみてください。」(江川紹子『「カルト」はすぐ隣に』岩波ジュニア新書、P208)