本ノ猪(@honnoinosisi555)さんの人気ツイート(リツイート順)

551
「読書とは、突き詰めていくと、孤独の喜びだと思う。人は誰しも孤独だし、人は独りでは生きていけない。矛盾しているけれど、どちらも本当である。書物というのは、この矛盾がそのまま形になったメディアだと思う。読書という行為は孤独を強いるけれども、独りではなしえない。」(『小説以外』P179)
552
6月29日は、作家・サン=テグジュペリの誕生日。 「おとなは、だれも、はじめは子どもだった。(しかし、そのことを忘れずにいるおとなは、いくらもいない。)」(内藤濯訳『星の王子さま』岩波文庫、P7)
553
「大学が素晴らしいのは、短い間にせよ、有用性から解放される時期があることだと思う。「受験に役に立つか」とか「就職に有利か」とか「仕事で得をするか」とか、そういう価値観から、その気になれば、解放される時期が一、二年はあることだと思う」(山田太一『いつもの雑踏 いつもの場所で』P185)
554
「愛は能動的な活動であり、受動的な感情ではない。そのなかに「落ちる」ものではなく、「みずから踏みこむ」ものである。愛の能動的な性格を、わかりやすい言い方で表現すれば、愛は何よりも与えることであり、もらうことではない、と言うことができよう。」(フロム『愛するということ』P41)
555
「コミュニケイションの得意な人は、常に「元気で明るい」人ではありません。常に「元気で明るい」状態は人間として不自然です。常に「元気で明るい」という呪縛が「コミュニケイションは苦手だ」という意識を持つ人を大量に作っている」(鴻上尚史『コミュニケイションのレッスン』大和書房、P91)
556
「本当に好きなものに溺れると、中身をちゃんと見抜くことが出来るようになる。どうしてこんなに惹きつけられるのか、不思議だ、不思議だと思うから、もっと深く知りたいという気持ちがわいて勉強にもなるんです。」(田辺聖子『歳月がくれるもの』文春文庫、P52) note.com/honnoinosisi55…
557
「不幸を感じている人より不幸に慣れてしまった人の方が不幸である。人間の心は奇態な自然の弁証法で支配されている。不安が極限に達すれば、人はもう不安なくしては生きられぬと感ずる。不安は彼の神ではないとしても、少なくとも彼の支柱となる。」(『小林秀雄初期文芸論集』岩波文庫、P229)
558
「過剰労働に命をかけ、節約に明け暮れるという、労働者のこの二重の狂気の沙汰を前にして、資本主義生産の最大の課題は、もはや生産労働者を見つけることや、その労働力を倍加することではなく、消費者を新たに見つけ、欲望を刺激し、偽りの必要を作り出すことである。」(『怠ける権利』P50)
559
「(幽霊の)登場する季節は、日本が夏であるのは、怪談が夏の消暑のための寄席話であったためであるが、同じような理由で、ヨーロッパでは冬に設定されることが多い。これは冬の長夜の炉端話として語られたためだろう。」(指昭博『キリスト教と死』中公新書、P59)
560
川端康成とワイアーヘアード・フォックステリアの子犬たち。 (参照:『作家の犬』平凡社、P36) #愛犬の日
561
3月2日は、漫画家・みなもと太郎の誕生日。 「どんな国家元首でも国が栄える事を願ってる それは確かだ そしてその方法は二つきりしきゃねえのさ 民百姓から絞り取って国を栄えさせるか 民百姓を豊かにして国を栄えさせるかだ」(『風雲児たち 幕末編 34巻』より)
562
政府や社会問題に対して批判を行ったときに、「なにもそこまで言わなくても。大袈裟だねー」と水を差してくる人がいる。だが、「大袈裟」とは言えなくなった段階で批判をはじめても、それはもう手遅れである。
563
「生活保護がまったく機能しない社会を想像してみればよい。それは貧困にストッパーがなく、人々は生きるために「どんな手」でも使わなければならない社会である。犯罪が増え、病気になっても医療が受けられずに、尊厳もなく人が道端で死んでいく。」(今野晴貴『生活保護』ちくま新書、P6)
564
3月11日は、作家ダグラス・アダムスの誕生日。 「これはよく知られた事実であるが、人を支配したがる人は、人を支配したがっているというその事実によって、人を支配するのにふさわしくない人である。」(安原和見訳『宇宙の果てのレストラン』河出文庫、P272)
565
福音館書店の名編集者・松居直さんが死去。ご冥福をお祈りします。 「ことばというのは意志で押しつけるものではありません。ただ語ればいいんです。相手が聞いた結果伝わればいいし、伝わらなかったらそれでおしまい。音のことばは一回限りで、消えていくわけですから。」(『私のことば体験』P22)
566
「日本には, ネコは1200-1300年ほど前, 8世紀の奈良時代に中国から運ばれてきたとされる. 船に積まれた仏教の経典とともに, それをネズミの害から守るために運ばれてきたと考えられる. 最初の経典の渡来は, 奈良時代の初めの和銅3(710)年である」(大石孝雄『ネコの動物学』東京大学出版会、P101)
567
「ワイドショーの原理のひとつに「他人の不幸によるカタルシス」があることはご承知と思うが、もうひとつ同じくらい太い柱として「悪人を(仕立て上げて)憎む快感」がある。残忍な犯罪が必須ネタとなっているのは、何も人生の教訓にしようということではない。」(ナンシー関『小耳にはさもう』P142)
568
6月25日は、作家ジョージ・オーウェルの誕生日。 「わたしが「愛国心」と呼ぶのは、特定の場所と特定の生活様式にたいする献身的愛情であって、その場所や生活様式こそ世界一だと信じてはいるが、それを他人にまで押しつけようとは考えないものである。」(『オーウェル評論集』岩波書店、P308)
569
KADOKAWAが「今こそ戦争について、考えよう」と題して、bookwalker上で、小梅けいと『戦争は女の顔をしていない』や、ジョージ・オーウェル『1984』、灰谷健次郎『太陽の子』など、計9タイトルを無料公開。 サイトには、創業者・角川源義の言葉が引用されている。 bookwalker.jp/ex/feature/kad…
570
「本好き」と言っても色んな形がある。 友人の一人は、ある一つの作品を文庫本がぼろぼろになるまで再読し、「買いなおして、これで三代目」と教えてくれた。 夢中になって何度でも再読できる作品に出会えた友人を、羨ましく思う。
571
「想像力のない人は相手がどれだけ想像力があるか想像することができない。いや冗談や言葉遊びを言っているわけではなくて、2の想像力しかない人間が相手に10の想像力があることを想像することは不可能にちかい。」(保坂和志『人生を感じる時間』草思社文庫、P232)
572
「人から受けた恩は別の人間に返しな。でないと世間が狭くなるよ」 「厚意とか思いやりなんてのは、一対一でやり取りするようなもんじゃないんだよ。それじゃあお中元やお歳暮と一緒じゃないか」 (中山七里『護られなかった者たちへ』宝島社文庫、P262)
573
「私は義務教育は何をおいても、同級生を友だちと思えるように教えてほしい。同級生を敵だと思うことが醜い生存競争であり、どんなに悪いことであるかということ、いったん、そういう癖をつけたら直せないということを見落していると思います。」(岡潔・文、『人間の建設』新潮文庫、P120)
574
「いじめをする人は何よりもいじめる相手に依存している。自分自身だけで満足できる(自足)ことを探す能力がなく、常に他人を必要とするわりに、他人に対して不自由なほど神経質である。」(津村記久子『二度寝とは、遠くにありて想うもの』講談社文庫、P30)
575
「早く効率よくやることだけが上手な時間の使いかたじゃないと思うよ  時間をわすれて遊んだり  好きなことにむちゅうになるのだってりっぱな時間の使いかただよ」 (沼田晶弘監修『ちびまる子ちゃんの時間の使いかた』集英社、P154)