本ノ猪(@honnoinosisi555)さんの人気ツイート(リツイート順)

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12月12日は、映画監督・小津安二郎の命日。 「何でもないことは流行に従う、  重大なことは道徳に従う、  芸術のことは自分に従う。」 (小津安二郎・述、『小津安二郎 大全』朝日新聞出版、P498)
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「創造の創が「きず」だということは意外に知られていないようです。(絆創膏という薬もあることです。)創造の創は、もちろん「物事の始まり、始め」という意味ですが、物事の始まりが「きず」だということは大変意味深いという気がします。」(吉野弘『詩のすすめ 詩と言葉の通路』思潮社、P47)
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「誰にも迷惑をかけないで本気で生きていくことはできません。もし、やろうとしたら、真剣なことは何もできなくなります。「人に迷惑をかけない」生き方を目指すのではなく、「あなたと人が幸せになる」生き方を目指すのです。」(鴻上尚史『「空気」を読んでも従わない』岩波書店、P158)
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「日本のクリスマスのひとつの区切りは1906年にある。ここが、キリスト教と関係のない日本的なクリスマスが本格的に始まった年である。1906年以降、クリスマスは"羽目をはずしていい日"として日本に定着していく。原因はあきらかである。ロシアに戦争で勝ったから」『愛と狂瀾のメリークリスマス』P97
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ある科目を「役立つ/役立たない」の二分法で語りたがる人は、"誰にとって"そうなのかを示さず、曖昧にすることが多い。大概は、発言者一人の人生経験を指標にして、役立つか役立たないかを語っているにすぎない。これに対しては「あなたはそうだったんですねー」という感想しかでてこない。
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「●文庫本は何冊まで積めるか?」 明らかになった新潮文庫の強度。 (参照:堀井憲一郎『文庫本は何冊積んだら倒れるか』本の雑誌社、P14)
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「マイナス思考はさらに強いストレス反応を引き起こすことになります。人と人の間のコミュニケーションには、物理的距離以外に心理的距離があります。自分にとって最も近い心理的距離を持つのは自分自身ですから、自己否定は自分にとって最強・最悪のメッセージなのです」(『ストレスのはなし』P25)
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「自由には二種類あるのです」「無秩序の時代にあったのは、したいことをする自由でした。今、あなた方に与えられつつあるのは、されたくないことをされない自由なのです。それを過小評価してはいけませんよ」(マーガレット・アトウッド著、斎藤英治訳『侍女の物語』早川書房、P54)
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「一度ある人を立派な人だと思ってしまうと、その人が立派なことをしている場面にだけ注意が向けられる。反対に別の人をダメなやつだと思うと、その人がダメなことをしている場面に注意が向けられがちになる。」(鈴木宏昭『認知バイアス 心に潜むふしぎな働き』講談社、P87)
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「君自身を見つけるためにたくさん本を読んでください。自分というものは外に転がっているものではない。自分の中に潜んでいる、それを読み出すのが読書です。本は自分を読み出す道具なんです。小説や詩はそのためにあるんです。」(菊地信義『みんなの「生きる」をデザインしよう』白水社、P247)
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「事件で問われたのは、差別観を膨らませて犯行に及んだ彼ただ1人ではない。障害の有無や程度で学ぶ場所、暮らす場所、活動する場所を厳然として分ける社会のありようがあり、その「分ける社会」を形作っている私たち一人一人も問われている」(神奈川新聞取材班『やまゆり園事件』幻冬舎文庫、P390)
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川端康成とワイアーヘアード・フォックステリアの子犬たち。 (参照:『作家の犬』平凡社、P36) #犬の日
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「インターネットで検索すれば、自分と同じ年齢なのにすごい人がいくらでも見つかる時代になった。ここで、そうはなれない自分に疲れるのである。生まれたときに自由のチケットを一方的に渡してきて、それを死ぬまでに使い切ることを要求する社会が嫌になるのだ。」(『〈普遍性〉をつくる哲学』P274)
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「母になることは私的な事業ではない。際限なく徹底的に公的である。女性たちは日常的に、自然かつ本能的に子育てを上手に行うツールを持っているのだと吹き込まれ、「良き女性」「良き母」と見なされるためにどのように子どもと関わるべきかを常に指示されている」(『母親になって後悔してる』P66)
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「道徳と倫理との違いとは、単純明快、強制と自由との違いである。「してはいけないからしない」、これは道徳であり、「したくないからしない」、これが倫理である。「罰せられるからしない」、これは道徳であり、「嫌だからしない」、これが倫理である。」(池田晶子『言葉を生きる』筑摩書房、P22)
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「常に笑顔だが、まだ使えるモノを捨てた人を見た時は笑顔に狂気をはらむ」
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「権威ある人たちが押しつけてくる論理がなんかおかしい、なんかヘンだと感じたら、たとえ論理的に反論できなくても、とりあえず、なんかヘンだぞ、と態度で示しておくことが大切です。そうした態度すら見せないと、権威はみんなが納得したものと考えて、ますます増長する」(『つっこみ力』P85)
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宮武外骨の著者プロフィールを見ると心が落ち着く。
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「傷つくのを恐れることは、実際に傷つくよりもつらいものだと、おまえの心に言ってやるがよい。夢を追求している時は、心は決して傷つかない。それは、追求の一瞬一瞬が神との出会いであり、永遠との出会いだからだ」(パウロ・コエーリョ『アルケミスト 夢を旅した少年』角川文庫、P154)
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「過剰労働に命をかけ、節約に明け暮れるという、労働者のこの二重の狂気の沙汰を前にして、資本主義生産の最大の課題は、もはや生産労働者を見つけることや、その労働力を倍加することではなく、消費者を新たに見つけ、欲望を刺激し、偽りの必要を作り出すことである。」(『怠ける権利』P50)
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「しばしば誤解されていますが、人に依存することは決して悪いことではないのです。ところが、依存症になる人はそれができません。人には誰にも頼らずに、アルコールや薬物という「物」だけで自身の苦境を支えようとしてしまうのです。」(松本俊彦『薬物依存症』ちくま新書、P322)
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「セクハラがある職場にはパワハラもあることが、取材をしているとよくわかります。職場のハラスメントは個人ではなく、それを許す環境、風土が問題視されます。ハラスメントを許す風土のある職場では、女性はセクハラにあい、男性はパワハラにあっている。」(白河桃子『ハラスメントの境界線』P85)
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9月11日は、アメリカ同時多発テロ事件が発生した日。 「力によって敵意が減ることはない。恐怖は与えられても本当に人々の気持ちを解かすことはできない」(9・11テロ事件の翌月、医師・中村哲が国会で語った言葉)
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「小説をたちまち解釈する人がいる。そういう人はけっこう多く、明晰だとか頭がいいとか思われているが、そんなことはない。小説が解釈されて、その解釈で足りるなら、小説はその言葉の連なりである必要はなく、解釈されたその言葉でいい。」(保坂和志『試行錯誤に漂う』みすず書房、P35)
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「私は、「私は差別なんてしない」などといった「自分は違う」的な発言をする(一見したところ意識が高いように見える)人こそ、危険であると思っています。誰もが「差別」と受け止められる発言をしてしまう可能性があり、誰もが危機意識を持つべきなのです。」(『いまを生きるカント倫理学』P201)