本ノ猪(@honnoinosisi555)さんの人気ツイート(リツイート順)

451
山内志朗が紹介する、論文執筆のための「言い換え」一覧。 (参照:『新版 ぎりぎり合格への論文マニュアル』平凡社新書、P214)
452
「死者はいつも生者のダシに使われている。死者はそれにも抗議できない。たとえば、戦死者は、日本のために、あるいは天皇のためにすすんで死んだのか、恨みをもって死んだのか。それはわれわれにはわからない。あるいは、どうとでもいえるのです。」(柄谷行人『倫理21』平凡社、P133)
453
「貧困が大量に生み出される社会は弱い。どれだけ大規模な軍事力を持っていようとも、どれだけ高いGDPを誇っていようとも、決定的に弱い。そのような社会では、人間が人間らしく再生産されていかないからである。誰も、弱い者イジメをする子どもを「強い子」とは思わないだろう。」(『反貧困』P209)
454
「傷つくのを恐れることは、実際に傷つくよりもつらいものだと、おまえの心に言ってやるがよい。夢を追求している時は、心は決して傷つかない。それは、追求の一瞬一瞬が神との出会いであり、永遠との出会いだからだ」(パウロ・コエーリョ『アルケミスト 夢を旅した少年』角川文庫、P154)
455
1月2日は、20歳で自死した大学生・高野悦子の誕生日。 「人間は完全なる存在ではないのだ。不完全さをいつも背負っている。人間の存在価値は完全であることにあるのではなく、不完全でありその不完全さを克服しようとするところにあるのだ。人間は未熟なのである。」(『二十歳の原点』新潮文庫、P7)
456
「よく「ご苦労さま」は目下に、「お疲れさま」は目上に使う、と言われます。これはべつに伝統的な区別ではなく、1990年代から見られる主張です。伝言ゲーム的に広まった面もあり、特に根拠はありません。歴史的には、「ご苦労さま」は昔から目上にも使われていました」(『日本語はこわくない』P46)
457
「感動することを知らずに育つことは恐ろしい。ヘイトスピーチのデモなどに熱狂する人々を見ていると、「興奮」を「感動」ととり違えているとしか思えない。周囲と互いに興奮をあおり立てることは、自己の内面に湧き出す感動とは全く別のものだ。」(『三毛猫ホームズの遠眼鏡』岩波書店、P129~130)
458
「国からの支援などに頼らず、学問は自力ですればいい」のような発言は、経済的な余裕はないものの何とかして学問を続けていきたいと考えている大学(院)生の意志・行動を萎縮させてしまうものだと思う。「産まれたときから立派な研究者だった人間などいない」という前提が、無視されている。
459
俳優・作家の高見のっぽさん死去。ご冥福をお祈りします。 「名高い作家なぞが「私のえらんだ一〇〇冊」なんぞといっても、それを真に受けちゃいけません。その一〇〇冊のありがた味が本当にわかるまでに、その作家だってどれほどの本を読んだことか」(『夕暮れもとぼけて見れば朝まだき』P130~131)
460
「論破を得意としている人は、何の意味があるんですか、という問いかけを好む。意味の有無を自分勝手に判断しながら、それを基準値にして、ほら、意味ないですよねと繰り返す。そんな彼らの多くは、なぜかニヤニヤしている。」(武田砂鉄『今日拾った言葉たち』暮しの手帖社、P228)
461
2月9日は、漫画家・手塚治虫の命日。 手塚が語る「漫画を描くうえで、絶対にしてはいけないこと」。 一、戦争や災害の犠牲者をからかうようなこと。 一、特定の職業を見くだすようなこと。 一、民族や、国民、そして大衆をばかにするようなこと。 (『マンガの描き方』光文社、P235)
462
「友人、と呼んでいた誰もが実は友人ではないことなど、心のどこかで分かっていた。人生のほんのいっとき、狭い檻の中に閉じ籠められた者同士、肩を寄せ合っていただけだ。進級してクラスが変われば忘れる。卒業すれば会うこともない。」(小野不由美『月の影 影の海(上)十二国記』新潮文庫、P235)
463
「一般に、差別する側はほとんどつねにその差別に関して無意識である。しかし差別される側にとっては、その無意識こそ、こちらでは強烈に意識せざるをえない壁であり、胸もとにつきつけられた刃であり、恐ろしいリアリティーである。」(坂口ふみ『〈個〉の誕生』岩波現代文庫、P6)
464
「コミュニケイションの得意な人は、常に「元気で明るい」人ではありません。常に「元気で明るい」状態は人間として不自然です。常に「元気で明るい」という呪縛が「コミュニケイションは苦手だ」という意識を持つ人を大量に作っている」(鴻上尚史『コミュニケイションのレッスン』大和書房、P91)
465
サメとイルカを、海面の上から見分ける方法。尾ビレに注目。 (参照:沼口麻子『ほぼ命がけサメ図鑑』講談社、P63)
466
3月22日は、作家・ゲーテの命日。 「多数ほど腹の立つものはない。なぜなら、多数はわずかの強力な指導者と、大勢に順応するしようのない連中と、同化する弱者と、何を欲するのか自分でもさっぱりわからずにノコノコついて行く大衆で構成されているからである。」(『新装版 ゲーテ全集 13』P221)
467
9月29日は、作家・遠藤周作の命日。 「いい本だからといって義務的に読むべきではないと思います。その人にとって良書というのは、決していい本のことではない。それはその人が持っている問題意識を疼かせる本のことを言うのです。」(『人生には何ひとつ無駄なものはない』朝日文庫、P271)
468
8月9日は、作家トーベ・ヤンソンの誕生日(ムーミンの日)。 「我々は本気で生きるのだ。そして自分の本質によって自分を成長させ、自分自身を発見する。そうやって生きるうちに、自分に何かを与えてくれるもの、先に進むのを助けてくれるものを探すのだ」(久山葉子訳『メッセージ』P90)
469
「国会でつくる法律も、内閣が出す命令も、都道府県や市町村でつくる地域の決まりである条例も、すべて日本国憲法の下にあり、憲法に違反したら、成り立たないんだよ。」(『憲法って何だろう』小学館、P180) amzn.to/3HV25t5
470
「女性が男性と同じ程度の怒りの感情を表現するとき、その怒りはたいてい、その女性の不安定な心の印として解釈されてしまう。一般的に女性は感情的であると信じられており、この固定観念こそが女性たちの感情を妥当でないものとするのに利用されているのである」(『管理される心』世界思想社、P198)
471
「一言でいって、企業に所属していなければ、福祉を受けることができないのが、日本社会なのである。そして、福祉不在のために、通常の生活を営むためにかかる費用が高すぎるのが、日本社会の特徴だと言える。」(今野晴貴『生活保護』ちくま新書、P200) amzn.to/3GZWgbO
472
「ほんとうに悲しいときは言葉にできないぐらい悲しいといいます。ですから、小説の中で「悲しい」と書いてしまうと、ほんとうの悲しみは描ききれない。言葉が壁になって、その先に心をはばたかせることができなくなるのです。それはほんとうに悲しくないことなのです」(小川洋子『物語の役割』P65)
473
「実は私も漫画家になるまでは漫画の世界は競争しなくていい、と思っていました。受験戦争や成績順位の学校のシステム。それに振り回される家族や教師。学友。つくづくついていけなくて傷ついて、漫画家になればそこでは競争がないだろうと思っていました。」(萩尾望都『一度きりの大泉の話』P52)
474
「日本の女性は、陣痛によって母子の絆が深まると信じるよう仕向けられる。また、日本では出産時の痛みを母性への通過儀礼として重要視していることも、いくつかの研究で指摘されている。」(アヌシェイ・フセイン著、堀越英美訳『「女の痛み」はなぜ無視されるのか?』晶文社、P5)
475
「一度ある人を立派な人だと思ってしまうと、その人が立派なことをしている場面にだけ注意が向けられる。反対に別の人をダメなやつだと思うと、その人がダメなことをしている場面に注意が向けられがちになる。」(鈴木宏昭『認知バイアス 心に潜むふしぎな働き』講談社、P87)