本ノ猪(@honnoinosisi555)さんの人気ツイート(リツイート順)

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「オリンピックが世界の平和のために貢献するというが、こういう観念の功徳も私は信じない。このようなうたい文句で世界の現実から目をふさごうとするなら、オリンピックも麻酔的な役目しかなく、かえって危険である」(松本清張・文、『1964年の東京オリンピック』P47) #日本政府は五輪中止の決断を
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2018年に亡くなったジブリの高畑勲監督は、ずっと『平家物語』のアニメ化の実現を望んでいた。一時、スタジオポノックの西村義明氏のもとで企画がスタートしたものの、高畑監督の死により、実現には至らなかった。 高畑監督の描く『平家物語』は、『平成狸合戦ぽんぽこ』の一場面として残されている。
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人間の忘れっぽさの法則性。 (参照:畑村洋太郎『未曾有と想定外』講談社現代新書、P19)
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「昔は正倉院の倉の構造が、宝物の保存に特殊な働きをしているという説があった。」「しかしこれはよくできた噓だった。そもそも中倉の部分は、校倉でなく、板壁であるし、千年以上を経た古木が簡単に伸び縮みするというのもおかしい。」(東野治之『正倉院』岩波新書、P146)
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11月3日は、漫画家・手塚治虫の誕生日。 手塚が語る「漫画を描くうえで、絶対にしてはいけないこと」。 一、戦争や災害の犠牲者をからかうようなこと。 一、特定の職業を見くだすようなこと。 一、民族や、国民、そして大衆をばかにするようなこと。 (『マンガの描き方』光文社、P235)
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【10万円で購入できる本の冊数③】 (単行本) ・吉川弘文館の人物叢書(平均価格約1998円)⇨50冊 ・吉川弘文館の歴史文化ライブラリー(約1750円)⇨57冊 ・ミネルヴァ書房の日本評伝選(約3174円)⇨31冊
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作家の畑正憲さん死去。ご冥福をお祈りします。 「人の一生なんて、先の先まで見通せるものではない。何が正しいのか結論が出ないことだって多い。しかし生きることをやめるわけにはいかない。どう生きるのか、鋭敏なアンテナを動かしてさぐりあて、「信じて」進まねばならない。」(『生きる』P250)
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2月20日は、小説家・小林多喜二の命日。 画像は、1925年に行われた「小樽拓銀行員新年会」の様子。後列の右から二番目にいるのが多喜二。「左翼の闘士」の一般的なイメージとは異なり、口を大きくあけ満面の笑みを見せている。(参照:『治安体制の現代史と小林多喜二』本の泉社、P141)
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多くの「弱者」が自分のことを「弱者」であると気づいていない状況ほど、政府にとって都合のいい状況はない。
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SNSがなければ、刊行されていることすら気づけなかった書籍というのが沢山ある。書店に足繁く通ったとしても、自身の興味により視野が狭くなることは避けられず、どうしても見過ごしてしまったり、偏見から手に取らない書籍が生まれてしまう。この点で、SNSは自分と本をつなげてくれる貴重なツールだ。
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「歴史の流れ、社会の動き、政治経済の問題、そういうものを知ろうともしないで、全部失った後でしまった、こんなはずじゃなかったと言っても、もう遅い。あとの祭りです。」(かこさとし『未来のだるまちゃんへ』文春文庫、P18) #わたしも投票します
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「高齢だから「老害」なのではない。学ぶことを忘れ、弱者に思いを寄せる謙虚さを失い、他者の尊厳を平気で踏みにじるようになったら、社会の害になる。年齢は関係ないことを肝に銘じたい。」(鳥飼玖美子『異文化コミュニケーション学』岩波新書、P137)
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「どちらの立場が正しいのかも考えず「なにもせずに正しい人」になろうとすると「どちらの側にも問題がある」と言いがちになります。やりとりの順番などに気をつけて、どちらが正しいのかを考えよう。」(森山至貴『10代から知っておきたい あなたを閉じこめる「ずるい言葉」』WAVE出版、P29)
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2月3日は、哲学者シモーヌ・ヴェイユの誕生日。 「疲労が重なると、自分が工場にいる理由までも忘れ、こういう生活がもたらす最大の誘惑に負けそうになる。もうなにも考えないという誘惑だ。これだけが苦しまずにすむただひとつの方法だから。」(冨原眞弓編訳『ヴェイユの言葉』みすず書房、P219)
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書店で気になる本を見つけたとき、家賃・食費・光熱費のことが頭をよぎって、購入を断念する人が多い国より、書籍代を充分に確保できる経済的余裕があるため、迷わず購入できる人が多い国の方がいい。
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11月16日は渋谷区幡ヶ谷のバス停でホームレスの女性が殺害された日。 「ホームレスを排除するベンチは、非常時においては一般人にとってもやさしくない。もちろん、日常でも街中で具合が悪くなることはあるだろう。公共の空間なのに、誰に対しても潜在的に牙をむく」(『誰のための排除アート?』P61)
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「女が死ぬ。ストーリーのために死ぬ。女がレイプされる。ストーリーのためにレイプされる。我々はそれを見ながら大きくなる。もう別に何も思わないし、感じない。そもそもたいして気にしたこともないかもしれない。大きくなった我々は、その日、映画館から出る。」(松田青子『女が死ぬ』P70)
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「被害者が、いじめられるのを拒否すると、多くの場合、加害者のほうが、このような「態度をとられた」ことに、独特の被害感覚、屈辱感、そして激しい憤怒を感じる。そして、全能の自己になるはずの世界を壊された「被害」に対して、復讐をはじめる」(内藤朝雄『いじめの構造』講談社現代新書、P79)
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「大人になってから、わたしたちは驚くだろう。かつての男子生徒たちがスカートめくりやブルマにまつわる出来事を、思春期の甘酸っぱい思い出として語ったり、記したりすることに。」(松田青子『男の子になりたかった女の子になりたかった女の子』中央公論新社、P99)
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「(第一次世界大戦以後の)パン作りに携わる人間にとって非常に大きな変化は、自動こね機が普及したことです。それ以前は「パン屋とは喧嘩するな」といわれていました。100キロもある生地を持ち上げたり、手や足でこねたりするのですから、腕っぷしは自然と強くなる」『パンの世界』P28 #パンの記念日
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「国を変えるのはいつでも政治だし、政治を変えるのはいつでも金の力だ。そこに音楽は介入できない。できたとしても、X JAPANの楽曲を使って型破りというイメージを定着させた小泉純一郎のように、ただ利用されるだけだ。でも、音楽でたった一人の人間は変えられる」(星野源『働く男』文春文庫、P70)
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漫画家さいとう・たかをさん死去。ご冥福をお祈りします。 「……時代を逆行させる事は、誰にも出来ない……思い出は懐かしむだけにしておく事だ……」(『ゴルゴ13』第143巻、小学館、P125)
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「いじめをする人は何よりもいじめる相手に依存している。自分自身だけで満足できる(自足)ことを探す能力がなく、常に他人を必要とするわりに、他人に対して不自由なほど神経質である。」(津村記久子『二度寝とは、遠くにありて想うもの』講談社文庫、P30)
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ある程度調べ物をしたことがある人間なら、ネット上に存在しない情報は沢山あり、まだまだ印刷物(本)に頼らざるをえない状況があることを知っている。
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選挙において「棄権」が有効なのは、「適切な候補者がいない」という意思表示を、政治家側がきちんと危機感をもって受けとめる姿勢がある場合に限られる。「できるだけ投票に行ってほしくない」などと躊躇なく公言する政治家が存在する時点で、「棄権」はただの権利の放棄となって終わる。