本ノ猪(@honnoinosisi555)さんの人気ツイート(古い順)

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「誰も自分の話を聞いてくれないと思うとき、社会は敵だらけの危険な場所に見える。すると、当然のことながら、他者は悪魔的に見えやすくなる。だけど、もし誰かが十分に聞いてくれたならば、世界には理解してくれる人「も」いると思える」(東畑開人『聞く技術 聞いてもらう技術』ちくま新書、P210)
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「無駄や遠まわり、道草を許さない社会は、どう考えても先に豊かさは見えません。合理主義や生産至上主義は、結局はその社会を疲弊させてしまうでしょう。なぜなら、みずみずしい感性や独創性をもった子どもたちが、育っていくはずがないからです。」(手塚治虫『ガラスの地球を救え』光文社、P190)
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「絶えずだれかと会っていないと落ち着かない人も、不必要にSNSでやりとりしている人も、用もないのに癖のようにインターネットで検索している人も、本人ははっきりと意識していないかもしれないが、自意識を麻痺させようとしているのだ。」(榎本博明『「さみしさ」の力』ちくまプリマー新書、P61)
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「忙しい人生だけが正しいものと感じられるなら、まずはその考え方を改めることです。忙しいことは自慢でしょうか? ときどき忙しいくらいが正常であって、毎日忙しいのは正常ではありません。わたしたちの脳と体はそんなふうに働けない」(『傷つくだけなら捨てていい』イースト・プレス、P73)
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1月28日は、漫画家・石ノ森章太郎の命日。 「消費いっぽうで 物を作らないのは人間だけじゃ! 乳をだすでもなければたまごを生むでもない 力が弱くて鋤もひけないし ウサギをつかまえられるほど早くかけることもできない そのくせ動物みんなの殿さま面をしておる」(『アニマル・ファーム』P22)
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「早く効率よくやることだけが上手な時間の使いかたじゃないと思うよ  時間をわすれて遊んだり  好きなことにむちゅうになるのだってりっぱな時間の使いかただよ」 (沼田晶弘監修『ちびまる子ちゃんの時間の使いかた』集英社、P154)
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知人の古本屋店主と話していたとき、「「紙の本」という呼び方が好きじゃない。電子書籍の存在に引きずられている」という言葉に接したことがある。 上記の「紙の本」や「回転しない寿司」「白黒テレビ」のように、新しく登場したモノ・コトに対応して生み出された呼び名を「レトロニム」という。
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1月30日は、社会運動家マハートマ・ガンディーの命日。 「人格のともなわない知識は、ただ悪事の力になるにすぎません。この世にいる多くの「才能豊かな泥棒」や「紳士的な悪党」の例を見てのとおりです。」(鳥居千代香訳『ガンディーの言葉』岩波ジュニア新書、P52)
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シーナ&ザ・ロケッツの鮎川誠さんが死去。ご冥福をお祈りします。 「あなたの事想うと  すごく胸があつくなるの  いつもはユーウツな雨も  サンバのリズムにきこえる  あさもやの湖に  水晶の舟をうかべて  ちょっとだけふれる感じの  口づけをかわす」 (『シーナの夢』西日本新聞社)
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「若いということは、自分にも他人にも残酷である。若いがゆえの経験の浅さと自意識の過剰とが、自分の位置のとりかたを往々にして誤らせる。傲慢さと背中あわせの劣等感に常に揺れ動いていて自分を制御するのがなかなか難しい。」(河野裕子『わたしはここよ』白水社、P40)
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「無邪気な冷笑家は、世界よりも冷笑そのものを愛している。世界を守る代わりに、自分を守っているのだ。わたしは、世界をもっと愛している人びとに興味がある。そして、その日ごとに話題ごとに異なる、そうした人たちの語りに興味がある。」(渡辺由佳里訳『それを、真の名で呼ぶならば』P80)
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「一般的には、親や社会に都合のいいことが長所で、都合の悪いことが短所だとされてしまっています。けれど子どもが幼いときから自分の気持ちを抑え、我慢をするのは立派なことに見えるけれども、実は自分を見失うことでもあるのです。」(佐々木正美『子どもの心の育てかた』河出書房新社、P69)
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「何度も書いているが、ファンとは商品そのものではなく、商品が「大切にしている価値」を支持している人である。ということは「価値」にファンがつく、ということだ。その価値を軸にファン・コミュニティを作るべきだし、そのほうが活気づくだろう。」(佐藤尚之『ファンベース』ちくま新書、P141)
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「奴隷的服従になれてしまえば、それすらも人間にとっては快となってしまう。くだらない独裁者の支配など皆が自由を求めて隷従を拒否すれば、あっという間に覆るのに、そうはならないのは、長い時間をかけて人間が隷従に慣らされた結果なのです。」(小谷敏『怠ける権利!』高文研、P80)
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「最近、政治が使っている社会的孤立って、社会の側が排除しているという話をあまり使わず、孤立しているかわいそうな人がいるから支援しようみたいな話ばかりですね。そもそも政治も含めて、制度がそれこそ排除的ですよ。」(桜井啓太・文、『子育て罰』光文社新書、P222)
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誰かを擁護するときに、一番に「実際に会ったらいい人なんだよ」と「人柄の良さ」を強調してくる人は信用ならない。
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「親を大切にすることと、親の期待に応えることはイコールではないのです。逆に言えば、親を大切にしながら、「親の期待」に応えないという生き方がある、ということです。この点を混同して考えてしまうと、あなたは苦しむことになります。」(鴻上尚史『親の期待に応えなくていい』小学館、P12)
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「不利な集団からの訴えだけでは、なかなか社会全体の変化につながらないのが現実です。なぜなら、恵まれた集団に所属する人たちは現状維持によって利益が得られているため、変化の必要性を感じにくく、変えたくないと思っているかもしれないからです。」(村山綾『「心のクセ」に気づくには』P204)
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人間の忘れっぽさの法則性。 (参照:畑村洋太郎『未曾有と想定外』講談社現代新書、P19)
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「学問なんて、覚えると同時に忘れてしまってもいいものなんだ。けれども、全部忘れてしまっても、その勉強の訓練の底に一つかみの砂金が残っているものだ。」「勉強しなければいかん。そうして、その学問を、生活に無理に直接に役立てようとあせってはいかん。」(太宰治『パンドラの匣』P19)
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「優生思想とは、「何でも一人でできなければならない」という考えのこと。終わらせるためには、社会の一人ひとりが助けを求められるようになればよい。人はみな無力の状態で生まれ、人の助けを求めて育っていくのだから、その関係性こそを大切にすべきだ。」(『季刊 福祉労働』第167号、P42)
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「女性が男性と同じ程度の怒りの感情を表現するとき、その怒りはたいてい、その女性の不安定な心の印として解釈されてしまう。一般的に女性は感情的であると信じられており、この固定観念こそが女性たちの感情を妥当でないものとするのに利用されているのである」(『管理される心』世界思想社、P198)
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2月6日は、漫画家/絵本作家・やなせたかしの誕生日。 「最初のアンパンマンは"人間"だった。世界中の飢えた子に、あんパンを届けるちょっと太ったヒーロー。最後は許可なく国境を越えたため、撃ち落とされてしまうという物語だった。」(『何のために生まれてきたの? 希望のありか』P42)
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「たとえば道徳の授業では、「共感」する能力が強調されますが、それは「やさしい気持ちで人に接すればいい」という話ではないのです。ちゃんと「知識」をもったうえでないと、他者に対して想像力を働かせることはできないし、「やさしく」することもできません」(『心の病気ってなんだろう?』P284)
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「本は長持ちする。本は頼りになる。あなたが十五歳のときに、あなたに何かを語った本は、あなたが五十歳のときにも、また何かを語ってくれるだろう。あなたのその本に対する理解が非常に変化していて、まったく新しい本だと思うかもしれないけれども。」(谷垣暁美訳『私と言葉たち』P128)