本ノ猪(@honnoinosisi555)さんの人気ツイート(古い順)

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「本を買うということは、その本を「未来に読む」というひとつの約束のようなものを買うことだった。借りてきた本には期限がある。そうなると、そこにあるはずの「未来」が、あまりに短くてがっかりしてしまう。一方、自分のものにした本には、限りない「未来」が含まれていた」(『金曜日の本』P71)
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2月24日は、文学者ドナルド・キーンの命日。 「日本人自身がよく嘆いている日本人の島国根性は、家族をモデルにして日本人が組み立てた階層性の一つの所産である。そこには、階層の外にいる誰かを扱う方法を示した規定はないと言っていい。」(『『ニューヨーク・タイムズ』のドナルド・キーン』P69)
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「あらゆる戦争は,起こすのは簡単だが,やめるのは極めてむずかしい.戦争の始めと終わりは, 同じ人間の手中にあるわけではない. 始める方は, どんな臆病者にもできるが, やめる方は, 勝利者がやめたいと思う時だけだ.」(柳沼重剛編『ギリシア・ローマ名言集』岩波書店、P134)
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「傷つくのを恐れることは、実際に傷つくよりもつらいものだと、おまえの心に言ってやるがよい。夢を追求している時は、心は決して傷つかない。それは、追求の一瞬一瞬が神との出会いであり、永遠との出会いだからだ」(パウロ・コエーリョ『アルケミスト 夢を旅した少年』角川文庫、P154)
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「すべての行為に差別感情がこびりついていることを認めない限り、自分は差別していないという確信に陥っている限り、自分は「正しい」と居直る限り、人は差別感情と真剣に向き合うことはないであろう。いかなる「聖域」もない。」(中島義道『差別感情の哲学』講談社学術文庫、P210)
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2月26日は、歴史学者・藤原彰の命日。 「戦死よりも戦病死の方が多い。それが一局面の特殊な状況でなく、戦場の全体にわたって発生したことが、この戦争(アジア太平洋戦争:引用者注)の特徴であり、そこに何よりも日本軍の特質をみることができる。」(『餓死した英霊たち』ちくま学芸文庫、P10)
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2月26日は、芸術家・岡本太郎の誕生日。 「親子こそ、かえってズレやすい。肉親だという安心感から、親はわが子に対しては不用心になる。家族制度にいやったらしさがあるとすれば、その甘え、互いが人間として真剣にたち向かわないで、枠の方によりかかってしまうことだ。」(『岡本太郎の眼』P153)
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「「自分に自信が持てなくて」という人に限って、他人の話に耳を貸そうとしません。それは自信が持てないという自分を過信しているからです。人はついつい自分を信じすぎます。他人を疑うという気持ちも自分を信じてる証拠の表われ。」(みうらじゅん『さよなら私』角川文庫、P53)
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「どこでどう取り違えたのか、「民主主義」を少数派を排除黙殺する多数決処理法とか、「論議はさせても実利は渡さぬ」手段とだけ考えるおとながふえ、絶対多数党とか、「数の論理」とかがまかり通る世となってきました」(かこさとし・文、『かこさとし 子どもたちに伝えたかったこと』平凡社、P66)
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「猫はなでられて気持ちよくなると、ゴロゴロと喉を鳴らしますよね。このゴロゴロ音は、聞く人の副交感神経を優位にさせ、ストレス解消や免疫力アップの効果があるといわれています。また、「幸せホルモン」と呼ばれるセロトニンを分泌させるのです。」(『猫にいいこと大全』主婦の友社、P150)
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「言葉にできる女性をただ「強い女性」として見るのではなく、言葉にできない/しない女性のことを「弱い女性」と見るのでもなく、言葉にすることの痛みも伴った/伴っているのではないかと考えを巡らせる必要がある。」(安達朗子・文、『障害学研究17』明石書店、P24)
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経済的理由で大学院進学を諦めようとしている学生に対し、何回か教員や院生が「お金がないなら仕方がない。運も実力のうち」と言うのを目にした事がある。学生が自身で「運も実力のうち」と納得するならともかく、他人に向かって使う言葉ではない。数年間の大学生活を蔑ろにする言葉だ。
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「自殺すると言う人は本当は自殺しないーーこれはかなり広く信じられている誤解です。」「自殺した人の八割から九割は実際に行動に及ぶ前に何らかのサインを他人に送ったり、自殺するという意思をはっきりと言葉に出して誰かに伝えているのです。」(高橋祥友『自殺の心理学』講談社現代新書、P5)
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「ペンは剣より強い方がいいんでしょうか?」という問いに対する村上春樹の回答。 (参照:『村上さんのところ』新潮社、P42)
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「しばしば誤解されていますが、人に依存することは決して悪いことではないのです。ところが、依存症になる人はそれができません。人には誰にも頼らずに、アルコールや薬物という「物」だけで自身の苦境を支えようとしてしまうのです。」(松本俊彦『薬物依存症』ちくま新書、P322)
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3月2日は、漫画家・みなもと太郎の誕生日。 「どんな国家元首でも国が栄える事を願ってる それは確かだ そしてその方法は二つきりしきゃねえのさ 民百姓から絞り取って国を栄えさせるか 民百姓を豊かにして国を栄えさせるかだ」(『風雲児たち 幕末編 34巻』より)
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親が「奨学金の返済減免」を頼って、出産したのが自分である、と気づいたときの子どもの心情が想像できないのだろうか。「奨学金制度」そのものの見直しに着手しなければ、親がした苦しい判断を、子ども世代も選択せざるをえなくなる。罪悪感を伴う出産を連鎖させてはいけない。
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「人の評価と自分の価値の本質はまったく別ものであることを知っていないと、自由に生きていくことはできませんし、他の人の評価に左右されているようでは自分のしたいことができず、自分のしていることや自分の価値を自分では決められないことになります。」(岸見一郎『哲学人生問答』講談社、P149)
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「パパとママが愛し合っていなくてもいいんです。一緒に住んでなくてもいいんです。それこそいなくたっていいんです。穏やかならばいいんです。不安定な状態でなければいいんです。それなりの事情がわかっていればいいんです。」(五味太郎『さらに・大人問題』講談社文庫、P67)
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「男性にも女性にも、繊細でいられる自由があるべきです。そして男性にも女性にも、強くいられる自由がなくてはいけません。今や性別は、二つの相反する理想ではなく、ひとつの連続するスペクトラムとしてとらえる時代です。」(エマ・ワトソン:述、『だから私はここにいる』P150) #国際女性デー
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3月8日は漫画家・水木しげるの誕生日。 「死にたいという者に、「生きていたら必ず幸せになる」と言うことは、実はとても難しい。死ぬのもそんなに悪いことではない。死というのは無に帰ることだから、良くも悪くもない。生きていても無に近い人だっている」(『人生をいじくり回してはいけない』P28)
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「自分でコントロールできそうにないことを、夜中にまで考えなくていい。陽の高いうちにうんと悩んで、せめてまぶたを閉じる夜くらいは、とんちんかんな夢みたいなことを思い浮かべて、心の荷物を軽くしよう。悩み事に心身を占領されないようにしよう。」(『ただしい暮らし、なんてなかった。』P27)
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森山至貴『10代から知っておきたい 女性を閉じこめる「ずるい言葉」』(WAVE出版)の裏表紙。
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「川へ飛びこんだ人で、助かった人はそう多くはない。両岸から火焰と熱風と黒煙が川面を吹きなぐり、水面から首だけ出していた人は、一瞬に髪を焼かれて死んだ。」(早乙女勝元『東京大空襲ー昭和20年3月10日の記録ー』岩波新書、P152)
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「先の東日本大震災の後、避難所で生活する人たちは食べる物や着る物とは別に、本を渇望した。地震で滅茶苦茶になった店から本を段ボールに詰めて届けると、多くの人に喜ばれ、あっという間になくなったという。本は必需品。」(安藤祐介『本のエンドロール』講談社文庫、P505)