本ノ猪(@honnoinosisi555)さんの人気ツイート(新しい順)

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「どんな服装をしていても、どんな時間にどんな場所にいたとしても、相手が知らない人であろうと友達であろうと、性暴力被害に遭っていいはずはないのです。悪いのは加害者。こんな当たり前のことを、改めて言わなければならないなんて、おかしいと思いませんか。」(『わたしは黙らない』P65)
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「ぼくの趣味は読書ではなく買書だとは度々言ってきました。ところが買書も一種の読書ではないかと思うのです。読むだけが読書ではなく料金を払って所有することでその本のイメージを買ったのです。買うという行為を通さなければ、読書の入口に到達したことにならないのです」(『言葉を離れる』P71)
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「人間にとって、無知は避けられない。それは自然な状態だ。世界はあまりに複雑で、およそ個人の理解を超える。無知は腹立たしいものかもしれないが、問題は無知そのものではない。無知を認識しないがゆえに、厄介な状況に陥ることだ。」(土方奈美訳『知ってるつもり 無知の科学』早川書房、P375)
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「我々人間は軽率だから  間違いを犯しがちで、現に持っている大切なものを  過小評価し、それが墓に入って初めて真価を認める。  我々はともすれば不当な怒りに駆られて  友人を破滅させ、あとになってその亡骸に涙する」 (シェイクスピア著、松岡和子訳『終わりよければすべてよし』P186~187)
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「学力というと、問題の解き方がわかっていて、すいすいと解いていくことのように思われているが、そんなものは学力のうちに入らない。まちがったり迷ったりするのは当然であって、早くまちがいに気づいて直せるとか、迷ってもなんとか抜けだせるのが学力だ。」(森毅『21世紀の歩き方』青土社、P50)
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政府や社会問題に対して批判を行ったときに、「なにもそこまで言わなくても。大袈裟だねー」と水を差してくる人がいる。だが、「大袈裟」とは言えなくなった段階で批判をはじめても、それはもう手遅れである。
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川端康成とワイアーヘアード・フォックステリアの子犬たち。 (参照:『作家の犬』平凡社、P36) #愛犬の日
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「賢者は、自分がつねに愚者になり果てる寸前であることを胆に銘じている。だからこそ、すぐそこまでやって来ている愚劣さから逃れようと努力を続けるのであり、そしてその努力にこそ英知があるのである。これに反して愚者は、自分を疑うということをしない。」(オルテガ『大衆の反逆』P98)
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俳優・作家の高見のっぽさん死去。ご冥福をお祈りします。 「名高い作家なぞが「私のえらんだ一〇〇冊」なんぞといっても、それを真に受けちゃいけません。その一〇〇冊のありがた味が本当にわかるまでに、その作家だってどれほどの本を読んだことか」(『夕暮れもとぼけて見れば朝まだき』P130~131)
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「最も大事な点は、「人民がつねに主人」の立場であり、「議員は必ず人民に仕える人」の立場だということである。この関係を誠実に守り通していくことは、憲政を運用する上で最も大事なことだ。憲政の弊害のすべては、この関係の逆転から生ずる」(吉野作造『憲政の本義、その有終の美』光文社、P188)
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「他人の信念についてはバイアスがあることをすぐに察知しますが、自分自身の信念については、バイアスがあることを否定する傾向にあります。この自己本位バイアスは、「バイアスの盲点」とか「自己過大評価バイアス」とも言います。」(『私たちは思い込みから逃れられない?』総合法令出版、P213)
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5月8日は作家・さくらももこの誕生日。 「人生って夢やイメージではなく、毎日毎日が続いてゆくものであり、人間が一日にできる事といったらホントにちょっとだけだし、ちょっとだけしかできない事を、楽しんだり味わったりしてゆく気持ちを若い頃から忘れないでいて欲しい」(『ひとりずもう』P220)
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「誰にも迷惑をかけないで本気で生きていくことはできません。もし、やろうとしたら、真剣なことは何もできなくなります。「人に迷惑をかけない」生き方を目指すのではなく、「あなたと人が幸せになる」生き方を目指すのです。」(鴻上尚史『「空気」を読んでも従わない』岩波ジュニア新書、P158)
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5月6日は、漫画家・三浦建太郎の命日。 「人は同じ過ちを繰り返す様に見えるけれど 因果は決して円環ではない 螺旋なのです」(『ベルセルク』26巻、白泉社より)
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「今の日本では、一番弱いものに重荷を押しつけ、「あんなものを背負いやがって、あいつはばかだ」と蔑視し差別する。子どもや老人の世話を女に押しつけ、重荷のために身動きがとれないと訴えられると、無能だとばかにする。」(山中恒『昔ガヨカッタハズガナイ』KKベストセラーズ、P129)
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「インターネットで検索すれば、自分と同じ年齢なのにすごい人がいくらでも見つかる時代になった。ここで、そうはなれない自分に疲れるのである。生まれたときに自由のチケットを一方的に渡してきて、それを死ぬまでに使い切ることを要求する社会が嫌になるのだ。」(『〈普遍性〉をつくる哲学』P274)
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「現代人は寛容さを失ったとする説には矛盾が多すぎます。そこで私はこう考えました。むかしの人は寛容だったのではなく、鈍感だっただけなのだと。鈍感だったから自分が傷つくこともあまりなかったし、他人を傷つけても平気だったのだ、と説明したほうが腑に落ちます。」『みんなの道徳解体新書』P28
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「国会でつくる法律も、内閣が出す命令も、都道府県や市町村でつくる地域の決まりである条例も、すべて日本国憲法の下にあり、憲法に違反したら、成り立たないんだよ。」(『憲法って何だろう』小学館、P180) amzn.to/3HV25t5
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5月3日は「憲法記念日」。 「憲法とは、国が権力をふりかざして国民をひどい目にあわせることがないように、国の権力を制限し、国民ひとりひとりの人間としての尊厳を守るためのものなんだ。」(『憲法って何だろう』小学館、P20)
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「解決すること、答えを早く出すこと、それだけが能力ではない。解決しなくても、訳が分からなくても、持ちこたえていく。消極的(ネガティブ)に見えても、実際には、この人生態度には大きなパワーが秘められています。」(帚木蓬生『ネガティブ・ケイパビリティ』朝日選書、P200~201)
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5月2日は、ロックミュージシャン・忌野清志郎の命日。 「みんながやっぱ  自分は人間のクズだと思ってればさ、  素晴らしい世界が来ると  思うんだよね(笑)。」 (『使ってはいけない言葉』百万年書房、P6)
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「我々が芸術に求めるのは自己の拡張であるのに対して、娯楽に求めるのは、自己の維持だ。このどちらも、我々にとって大切であるのは言うまでもない。そのときどきの状況と必要に応じて、作品を選んだり、同じ作品でも芸術として接するか、娯楽としてかを、選べばよい」(『美学の練習』春秋社、P213)
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「教育というものは、他人と比べてはいけないんです。「あなたのよさは、あなたのよさだね」という教育をすべきなのに、テストや塾で他人と比べて、親も心配だから、「あの子みたいに、ちゃんと勉強しなさい」なんて言うんですよね。」(熊野英一・杉山錠士編著『急に「変われ」と言われても』P32)
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「すぐれた人は、あえて世の中の苦しみに目を向けるわ。愚かな人は、自分が苦しいときをのぞけば人々の苦しみに気づかない。心が貧しい人、邪悪な人、運に見放された人は、行く先々で苦しみを周囲に押しつけ、まき散らす。」(サローヤン『ヒューマン・コメディ』光文社古典新訳文庫、P224)
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4月30日は図書館記念日。 図書館利用者が司書さんに口にした「覚え違いのタイトル」や「うろ覚えの内容」を纏めた一冊『100万回死んだねこ』(講談社)。利用者に「昔からあるハムスターみたいな本を探してるんだけど……」と訊ねられ、シェイクスピアの『ハムレット』に行き着く司書さんを尊敬する。