本ノ猪(@honnoinosisi555)さんの人気ツイート(新しい順)

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時々「米軍は日本の文化財を守るために、京都を空襲しなかった」という言説を耳にするのだが、これは間違いである。京都は原爆投下の候補地であったために、爆発後の効果を確かめる上で、他の都市に比べれば空襲が抑えられた、というのが実態である。現実は、馬町や西陣での空襲で人が亡くなっている。
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「家族の中で、また他者とのつながりの中で、「支配」や「依存」といった関係から自由になるには、またそこに陥らないためには、まず「一人を楽しめる人」になることです。それが一番の方法だと言ってもいいでしょう。」(南野忠晴『正しいパンツのたたみ方 新しい家庭科勉強法』岩波書店、P201)
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「図書館ができても、書店のお客さんは減りません。今まで、本を買ってまで読む習慣がなかった人も、公共図書館を無料で利用することで、本に親しむようになると思います。本を読む楽しさ、便利さを知った市民は、書店へも足を運ぶようになるでしょう。」(田中共子『図書館へ行こう』岩波書店、P117)
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「無邪気な冷笑家は、世界よりも冷笑そのものを愛している。世界を守る代わりに、自分を守っているのだ。わたしは、世界をもっと愛している人びとに興味がある。そして、その日ごとに話題ごとに異なる、そうした人たちの語りに興味がある。」(『それを、真の名で呼ぶならば』岩波書店、P80)
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「大体、生きている人間というものは、どこか我慢ならない点をもっています。死んでしまうと誰だって美化される。つまり我慢できるものになる。これは生存競争の冷厳な生物的法則であって、本当の批判家とは、こんな美化の作用にだまされない人種なのであります」(三島由紀夫『不道徳教育講座』P172)
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「多数ほど腹の立つものはない。なぜなら、多数はわずかの強力な指導者と、大勢に順応するしようのない連中と、同化する弱者と、何を欲するのか自分でもさっぱりわからずにノコノコついて行く大衆で構成されているからである。」(岩崎英二郎・関楠生訳『新装版 ゲーテ全集 13』P221)
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「民主主義国では国民が主人であり、国民の支払う税金で傭われ、国民から委託された業務を行う政府は、使用人の集団である。使用人が主人をだますのは、原則として、不正であり、民主主義の破壊である。」(加藤周一『夕陽妄語 2』ちくま文庫、P488)
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7月11日は、漫画家・三浦建太郎の誕生日。 「人は同じ過ちを繰り返す様に見えるけれど 因果は決して円環ではない 螺旋なのです」(『ベルセルク』26巻、白泉社より)
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「消費税が導入され、増税されて、それで国税収入が増えたかといえば、たいして増えていない。法人税を下げているからです。所得税の累進性をゆるめて、金持ちから取る税金を減らしたからです。」(斎藤貴男『ちゃんとわかる消費税』河出文庫、P139)
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「言葉に責任を持たない人は、人間としてもっとも基本的ななにかを欠いています。どれほど資産や地位があっても、どれほど能力があっても、人間のあり方として失格な人をそれ以上頼ることはできません。そんな人と対話しようとしても失敗するのは目に見えています。」(『対話の技法』笠間書院、P75)
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当選して議員になる方に言いたいのは、今後の政治家生活において、一番奮闘したのが今回の参院選の選挙活動だった、ということにならないようにしてもらいたい。
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「選挙のとき以外、国民にとって政治が遠いものであるならば、それが本当に民主主義なのか疑問が残ります。選挙以外の日常的な市民の活動においてこそ、民主主義の真価が問われるはずです。」(宇野重規『民主主義とは何か』講談社現代新書、P5)
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「投票」は、国民がリーダーを選ぶ作業ではなく、国民そのものがリーダーであることを確認する作業である。
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「もし、表情を完全にコントロールすることができれば、僕たちは表情を信じることができなくなる。だから、表情をつくる顔の中に、どうしても意思では制御できない部分が残っていないと、コミュニケーションの信号として機能が成り立たないということになります」(『「つながり」の進化生物学』P205)
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「自分が幸せだと思いたいのか、人から幸せだと思われたいのか、その区別ができていない人が多い、と感じます。自分が満足したいのか、人から羨ましがられたいのか。」(銀色夏生『私たちは人生に翻弄されるただの葉っぱなんかではない』P15)
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「多数者の賛成したことを最善と見做して、大勢の意見に従いたがる我々の性向くらい、我々を大きな災厄に陥れるものはありません。これではただ数に従うだけで、人生を理性の判断によって導くのではなく、模倣するだけだからです。」(セネカ・文、『ローマの哲人 セネカの言葉』P194)
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選挙において「棄権」が有効なのは、「適切な候補者がいない」という意思表示を、政治家側がきちんと危機感をもって受けとめる姿勢がある場合に限られる。「できるだけ投票に行ってほしくない」などと躊躇なく公言する政治家が存在する時点で、「棄権」はただの権利の放棄となって終わる。
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7月10日は、岩波文庫の創刊日。今後もお世話になります。 「岩波文庫 累計販売部数 ベスト10(1927年の創刊以来現在まで)」
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「「多様性が大事」と思っていても、じつは人間の脳は「たくさんある状態」が苦手です。そして、「個性が大事」と思っていても、「バラバラにあるもの」が苦手です。人間は、目の前にあるものを、「できるだけ揃えたい」と思ってしまうのです。」(稲垣栄洋『はずれ者が進化をつくる』筑摩書房、P42)
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「くよくよするというのは、少なくとも物事を考えている証拠です。ものを考えずに本能のままに生きる人のほうが、危険ですらあります。くよくよする独裁者、くよくよする通り魔なんてのは、めったにいません。」(パオロ・マッツァリーノ『続・反社会学講座』ちくま文庫、P63)
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「何か言うと「お前のは感情論だよ」という。感情論というとまるで悪いことででもあるように言う。しかしその人が理性の人であるならば、感情というものはどうして悪いのかということを、それこそ理性的に証明して貰いたい。」(福田恆存『人間の生き方、ものの考え方』文藝春秋、P44)
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「右派や保守は「愛国」「日本を守る」「家族を大切に」などと唱えているが、霊感商法で日本国民に深刻な精神的・金銭的被害を与え、家族関係や人間関係を破壊してきた統一教会と手をたずさえているようでは、国民のコンセンサスは得られないであろう」(鈴木エイト:文『徹底検証 日本の右傾化』P351)
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「批判って、難癖をつけるとか、文句ばかり言う、ということとは違います。正しい批判精神を失った社会は、暴走していきます。批判することは、もっとよくなるはずと、理想を持っているからできること。社会を愛する気持ちと反対のものではない」(『ほんとうのリーダーのみつけかた 増補版』P33)
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「私たちはまず、自分の失敗だけは忘れてしまう忘却、自分のことはよく知っていると考える無知、そして歳月とともに自分はだんだん良くなっていると思う錯覚から抜け出さなければならない。それがまさに、自分の力で向上する道である。」(『目の眩んだ者たちの国家』新泉社、P48)
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「最も大事な点は、「人民がつねに主人」の立場であり、「議員は必ず人民に仕える人」の立場だということである。この関係を誠実に守り通していくことは、憲政を運用する上で最も大事なことだ。憲政の弊害のすべては、この関係の逆転から生ずる。」(吉野作造『憲政の本義、その有終の美』P188)