本ノ猪(@honnoinosisi555)さんの人気ツイート(新しい順)

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「体調が悪いなら帰るべきで、元気な人が仕事をすればいいと言うけれど、それって限られた回数で、お互いさまの時だけ頷けるルールのはずだ。結局我慢する人とできる人とで世界がまわっていく。世界。この世界。わたしが生きて手の届く範囲の世界。」(『おいしいごはんが食べられますように』P47)
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「ほんとうに悲しいときは言葉にできないぐらい悲しいといいます。ですから、小説の中で「悲しい」と書いてしまうと、ほんとうの悲しみは描ききれない。言葉が壁になって、その先に心をはばたかせることができなくなるのです。それはほんとうに悲しくないことなのです」(小川洋子『物語の役割』P65)
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「傷つくのを恐れることは、実際に傷つくよりもつらいものだと、おまえの心に言ってやるがよい。夢を追求している時は、心は決して傷つかない。それは、追求の一瞬一瞬が神との出会いであり、永遠との出会いだからだ」(パウロ・コエーリョ『アルケミスト 夢を旅した少年』角川文庫、P154)
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「バーチャルリアリティの研究では、身長が高く魅力的な容姿のアバターを使うとコミュニケーションが変わり、自身の態度や行動が変容することをギリシャ神話に出てくる自由に姿を変えられる神の名をとって「プロテウス効果」とよんで研究が進んでいます。」(『こころと身体の心理学』岩波書店、P111)
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7月19日は、心理学者・河合隼雄の命日。 「100%正しい忠告は、まず役に立たないが、ある時、ある人に役立った忠告が、100%正しいとは言い難いことも、もちろんである。」「ひとつの忠告が役立つと、人間は嬉しくなってそれを普遍的真理のように思い勝ちである。」(『河合隼雄』平凡社、P42)
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平野レミが語る「子どもたちには大事なものがちゃんと見えている」という話。 (参照:『おいしい子育て』ポプラ社、P121)
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「なるほど、この国では女性を「人」として見ていないのだ。子どもを産む、家事をする、育児をする、介護をする、たまに家計補助的な仕事もするという「役割」でしか見ていない。国が望む「役割」から外れた女性は、はっきり言ってどうでもいいわけだ。」(『シングルマザー、その後』P290)
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「自分が生きている社会をよく見つめ、観察し、より良いものに変えていってほしい。現実が、醜く思えることもあるかもしれない。しかし、それは今の現実に過ぎず、今をどう生きるかで未来は変えてゆけるはずなのです。」(かこさとし『未来のだるまちゃんへ』文春文庫、P258) amzn.to/3OiFGWG
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「歴史の流れ、社会の動き、政治経済の問題、そういうものを知ろうともしないで、全部失った後でしまった、こんなはずじゃなかったと言っても、もう遅い。あとの祭りです。」(かこさとし『未来のだるまちゃんへ』文春文庫、P18)
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「本を読んでいるうちに、本のつくりだす世界に没入してしまえたら、それは大きな喜びである。本を読んでいるうちに、いつのまにか本をはなれて、自分なりの空想を勝手に発展させることができたら、これまた大いに楽しいことである。」(湯川秀樹『本の中の世界』岩波新書、Pⅱ)
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「国を変えるのはいつでも政治だし、政治を変えるのはいつでも金の力だ。そこに音楽は介入できない。できたとしても、X JAPANの楽曲を使って型破りというイメージを定着させた小泉純一郎のように、ただ利用されるだけだ。でも、音楽でたった一人の人間は変えられる」(星野源『働く男』文春文庫、P70)
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誰かを擁護するときに、一番に「実際に会ったらいい人なんだよ」と「人柄の良さ」を強調してくる人は信用ならない。
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「女性で初の衆議院予算委員会委員長を務めた野田聖子は、安倍首相から「華が欲しい」と委員長就任を依頼されたことを明かしている。「華」はあくまでも「男を脅かさない」という発想から来る表現であり、華を添えるの謂いにあるように「従属」した存在である」(『自民党の女性認識』明石書店、P247)
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「「親ガチャ」と形容されるほどに、子どもの運命は、どの家に生まれるかという条件に左右されるようになっている。そうしたペアレントクラシーの実態に対して、新自由主義と呼ばれる教育政策が「火に油を注ぐ」形で作用してしまっているということである。」(『ペアレントクラシー』朝日新書、P49)
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「漫画より楽しいことがあるものなら、ぜひ教えてほしいわね。」(高橋留美子・述、『カメントツの漫画ならず道 2』小学館、P96) #漫画の日
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「人の評価と自分の価値の本質はまったく別ものであることを知っていないと、自由に生きていくことはできませんし、他の人の評価に左右されているようでは自分のしたいことができず、自分のしていることや自分の価値を自分では決められないことになります。」(岸見一郎『哲学人生問答』講談社、P149)
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「早く効率よくやることだけが上手な時間の使いかたじゃないと思うよ  時間をわすれて遊んだり  好きなことにむちゅうになるのだってりっぱな時間の使いかただよ」 (沼田晶弘監修『ちびまる子ちゃんの時間の使いかた』集英社、P154)
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「もう、学生時代には戻りたくない。画一化された"学校"という組織の中で生きる時間は非常に苦痛である。学生の頃は「そういうもんだ」と思って過ごしてきたが、そういうもんの外に出た今、意味のない抑圧が多すぎると痛感する。」(さくらももこ『もものかんづめ』集英社文庫、P231)
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「実は私も漫画家になるまでは漫画の世界は競争しなくていい、と思っていました。受験戦争や成績順位の学校のシステム。それに振り回される家族や教師。学友。つくづくついていけなくて傷ついて、漫画家になればそこでは競争がないだろうと思っていました。」(萩尾望都『一度きりの大泉の話』P52)
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反ナチ運動を指導した牧師マルティン・ニーメラーの詩。
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絵本作家のあいはらひろゆきさん死去。ご冥福をお祈りします。 「「そんなくだらないことやめて、勉強しなさい!」  よく聞くセリフです。  でも、子ども時代の一生懸命さに、  「いい一生懸命」と「やっちゃいけない一生懸命」なんてないんです。」 (『くまのがっこうの子育て』P60)
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「苦労して人間はできない、ということを、今や、人はみな、身にしみて知った。かえって人が悪くなり、感性も情熱もすりきれてゆく。ただのこるのは憎悪や屈辱感、怨みつらみばかり。とても人間のプロには遠い。」(田辺聖子『人生は、だましだまし』角川文庫、P236)
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「児童文学というのは、「どうにもならない、これが人間という存在だ」という、人間の存在に対する厳格で批判的な文学とはちがって、「生まれてきてよかったんだ」というものなんです。」(宮崎駿・文、若菜晃子編著『岩波少年文庫のあゆみ 1950-2020』岩波書店、P200)
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「いったん戦争がおこってしまうと、戦争に異議をとなえることはたいへんむずかしく、戦争に協力するしか道は残されていない。そして、戦争に協力しているうちに、やがてみずから率先して積極的に戦争を推進するようにもなってゆくのである。」(大島孝一『戦争のなかの青年』岩波書店、P5)
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「女性にとってこれまでの非正規雇用は、夫の安定した所得があって、それを補足する、補完するための所得を得るための非正規だったわけです。ところが今、自分の非正規としての所得だけで家計を担っていかなければいけない。そういう非正規になってしまっている。」(『女性たちの貧困』P220)