本ノ猪(@honnoinosisi555)さんの人気ツイート(新しい順)

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「恐怖心による支配の究極が、死刑制度です。人間に優しくない社会は、被害者に対しても優しくはありません。むしろ、被害者への共感を犯人への憎しみの一点とし、死刑制度の存続だけで、被害者支援は事足れりとしてきたことを、私たちは反省すべきです」(平野啓一郎『死刑について』岩波書店、P101)
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7月26日は、作家・小松左京の命日。 「いつかは「現実」が、「報道」をおいこして、インクの香りのする新聞紙や、ラジオ、テレビの受信器の背後から、こちら側へ、せまってくる時がくる。ーーその時、惨劇はもはや人ごとではなく、あなた自身のものになるのだ。」(『復活の日』角川文庫、P206)
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「必要であればあるほど拒まれるもの、それは忠告だ。余計にそれを求める人、無知な人からは疎んじられる。怖がれば怖がるほど、逃れようとすればするほど、近寄ってくるもの、それは貧困だ。逃れようとするほど悲惨になり、安定を失う。」(レオナルド・ダ・ヴィンチ『知をみがく言葉』青志社、P173)
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7月26日は、作家・中島らもの命日。 「人間の実相は刻々と変わっていく。無限分の一秒前よりも無限分の一秒後には、無限分の一だけ愛情が冷めているかもしれない。だから肝心なのは、想う相手をいつでも腕の中に抱きしめていることだ。」(『中島らもエッセイ・コレクション』ちくま文庫、P365)
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逆立ちして現われた幽霊。 (参照:『片仮名本・因果物語』巻上、『幽霊 近世都市が生み出した化物』吉川弘文館、P9) #幽霊の日
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「コミュニケイションの得意な人は、常に「元気で明るい」人ではありません。常に「元気で明るい」状態は人間として不自然です。常に「元気で明るい」という呪縛が「コミュニケイションは苦手だ」という意識を持つ人を大量に作っている」(鴻上尚史『コミュニケイションのレッスン』大和書房、P91)
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「しんどい!」を下に向けるか、上に向けるか。 (参照:『脱「いい子」のソーシャルワーク』現代書館、P101)
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「一言でいって、企業に所属していなければ、福祉を受けることができないのが、日本社会なのである。そして、福祉不在のために、通常の生活を営むためにかかる費用が高すぎるのが、日本社会の特徴だと言える。」(今野晴貴『生活保護』ちくま新書、P200) amzn.to/3cEuwi2
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「生活保護がまったく機能しない社会を想像してみればよい。それは貧困にストッパーがなく、人々は生きるために「どんな手」でも使わなければならない社会である。犯罪が増え、病気になっても医療が受けられずに、尊厳もなく人が道端で死んでいく。」(今野晴貴『生活保護』ちくま新書、P6)
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「友人、と呼んでいた誰もが実は友人ではないことなど、心のどこかで分かっていた。人生のほんのいっとき、狭い檻の中に閉じ籠められた者同士、肩を寄せ合っていただけだ。進級してクラスが変われば忘れる。卒業すれば会うこともない。」(小野不由美『月の影 影の海(上)十二国記』新潮文庫、P235)
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「書籍には、間違いなく人類の知恵がつまっているものであるが同時に毒も盛られているのである。本から離れられない人間は、その毒に魂を吸われてもいるのである。本には近づくなよ、近づくと舌なめずりしてなめたいものが、たっぷりあるからね。」(佐野洋子『問題があります』ちくま文庫、P59)
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「「自分に自信が持てなくて」という人に限って、他人の話に耳を貸そうとしません。それは自信が持てないという自分を過信しているからです。人はついつい自分を信じすぎます。他人を疑うという気持ちも自分を信じてる証拠の表われ。」(みうらじゅん『さよなら私』角川文庫、P53)
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「酒は誰でも酔はす  だがどんな傑れた詩も  字の読めない人は酔はさない  ーーだからといつて  酒が詩の上だなんて考へる奴あ  「生活第一芸術第二」なんて言つてろい」 (『中原中也全詩集』角川ソフィア文庫、P386)
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百貨店の隠語の例。 (参照:国立国語研究所編『日本語の大疑問』幻冬舎新書、P60)
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7月25日は、社会哲学者エリック・ホッファーの誕生日。 「われわれの時代の気質を特徴づけるおもな特性をあげるなら、それは気短さであろう。明日というのはうす汚れた言葉になってしまった。未来は現在になり、希望は欲望に変ってしまったのである」(『現代という時代の気質』ちくま学芸文庫、P132)
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「自立とは、ひとりで何かをすることではありません。人と共感しあい、協調しあって生きることです。人間というのは人に受け入れられてから、人を受け入れられるようになります。ひとりでなんでもやっている子どもは孤立です。」(佐々木正美『子どもが喜ぶことだけすればいい』ポプラ社、P120)
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「必要な観念は、公平の観念であって、自己犠牲の観念ではない。人にはみんな、この世の中で一定の場所を占める権利があるのだから、自分の当然の権利を擁護することを何か悪いことのように感じさせてはならない。」(バートランド・ラッセル著、安藤貞雄訳『ラッセル 教育論』岩波書店、P153)
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「何ごとも百パーセントはよくない。人間には百パーセント依存症というのがあって、いやまた理屈がはじまるのでやめておくが、野球の打率だって良くて三割、勝率だって良くて五割ちょっとというのが現実である。相手もいることだから。」(赤瀬川原平『老人力 全一冊』ちくま文庫、P388~389)
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「自分の足で立つことは、誰にとっても必須である。ただ、何らかの理由でひとりでは生きられない時もあるし、支えが欠かせない立場におかれている人もいる。誰かと助け合うことが「自立」を阻害することにはならない」(『異文化コミュニケーション学』岩波新書、P162) amzn.to/3b4eaPg
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「高齢だから「老害」なのではない。学ぶことを忘れ、弱者に思いを寄せる謙虚さを失い、他者の尊厳を平気で踏みにじるようになったら、社会の害になる。年齢は関係ないことを肝に銘じたい。」(鳥飼玖美子『異文化コミュニケーション学』岩波新書、P137)
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「動機が偽善だからダメ、やりかたが偽善だからダメ、なんて批判には意味がありません。すべては結果次第なんです。結果がよければそれでいいし、結果的に苦しむ人がいるようなら、その善行はまちがっているんです。」(パオロ・マッツァリーノ『偽善のトリセツ 反倫理学講座』河出文庫、P192)
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「ひとは、不正をされないよりも、不正をしないように用心しなければならない。そして、なによりも、ひとは、公私いずれにおいても、よい人間と思われるようにではなく、よい人間であるように心がけねばならない。」(プラトン著、中澤務訳『ゴルギアス』光文社古典新訳文庫、P321)
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「アンパンマンは自分の顔をあげる。自分のエネルギーは落ちるけど、そうせずにはいられないから。正義には一種のかなしみがあって、傷つくもあるんです。そんなにかっこいいもんじゃない。」(やなせたかし『何のために生まれてきたの? 希望のありか』P49) amzn.to/3zaacwG
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「最初のアンパンマンは"人間"だった。世界中の飢えた子に、あんパンを届けるちょっと太ったヒーロー。最後は許可なく国境を越えたため、撃ち落とされてしまうという物語だった。」(やなせたかし『何のために生まれてきたの? 希望のありか』P42)
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「山岳信仰とジェンダーをめぐる問題の中核には、伝統という概念や慣行がある。しかし、伝統の概念自体が近代の創出なのである。伝統は伝えるに値するものか、本当に伝えるべき伝統を見失ってはいないかを自問しつつ、伝統を取捨選択していくことも大事であろう」(『女人禁制の人類学』P300)