本ノ猪(@honnoinosisi555)さんの人気ツイート(新しい順)

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「どこでどう取り違えたのか、「民主主義」を少数派を排除黙殺する多数決処理法とか、「論議はさせても実利は渡さぬ」手段とだけ考えるおとながふえ、絶対多数党とか、「数の論理」とかがまかり通る世となってきました」(かこさとし・文、『かこさとし 子どもたちに伝えたかったこと』平凡社、P66)
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「一国の政権がやたら「わが国らしさを取り戻せ」などと精神論で愛国を語るときには、その裏側で、形あるものが海外の金持ちにばんばん売られているという現実がある。」(ブレイディみかこ『ヨーロッパ・コーリング・リターンズ』岩波書店、P52)
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7月28日は、ジャーナリスト・宮武外骨の命日。 「入獄4回、罰金・発禁29回という輝かしい記録を持つ外骨は、本書でGHQによる検閲・削除命令を受け、日米両政府からのダブル弾圧という栄誉に浴した。」(宮武外骨『アメリカ様』の裏表紙のあらすじより) amzn.to/3zFrEKW
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宮武外骨の著者プロフィールを見ると心が落ち着く。
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「現実生活の友人はその人が生きているということが前提ですが、本は死んだ人すべてのなかから、自由に自分で、友人を見つけることができる。何千年もの昔に友人を求めることもできる。読むとは、そうした友人と遊ぶということです。」(長田弘『読書からはじまる』ちくま文庫、P17)
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7月28日は、作家・江戸川乱歩の命日。 三島由紀夫の提案で行われた「狐狗狸(こっくり)さん」。江戸川乱歩が経過を見守っている。 (参照: 江戸川乱歩編集『宝石』1958年10月号より)
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「唯一無二の真実を探し求める人は、世界をたった一つの固定された言葉へと単純化しようとします。唯一無二の真実を宣言するということは、言葉を「急速冷凍」して、その結果、新しい意味が現れる可能性を狭めてしまうということです。」(伊藤守監訳『現実はいつも対話から生まれる』P49)
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「何びとも、自分自身が正しいと思いはじめたときが、その人の堕落のはじまりであると思います。私たちは一度は(そして、いつでも!)自分自身に対して抱いている自信を放棄し、自分自身に絶望する勇気をもたなければならないと思います。」(石原吉郎『望郷と海』みすず書房、P177)
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「人は唯一、生産せずに消費する生き物だ。乳も出さず、卵も産まず、鋤を引くには弱すぎ、ウサギを捕らえるには足が遅すぎる。それなのに、人はあらゆる動物の主だ。」(ジョージ・オーウェル『動物農場〔新訳版〕』早川書房、P12) amzn.to/3PFWNmM
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『動物農場〔新訳版〕』(早川書房)のPOP。
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「「働く」ということは、「働いて得た結果」を目的とする行為であるが、我が国ではむしろ、「働く」ことそれ自体を尊び、それを道徳的なものとする風があり、従って「一生懸命努力する」ことがそれ自体のものとして極めて抽象的に目的とされてきたのである。」(別役実『思いちがい辞典』P67)
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「時の政権や政治状況によって「貧困ライン」が変動すると、○○党政権において「支援すべき貧困状態にある」とされた人が、××党政権に政権交代したら支援対象から外れてしまうということが起こってしまう。」(稲葉剛『閉ざされた扉をこじ開ける』朝日新書、P149)
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「表現の自由はもともとマイノリティの権利として意味があるのだ。マジョリティや強者は自由自在に表現の自由を享受できるが、マイノリティにとって表現の自由は自身の人権を実現するための核心的な価値だ。」(『ヘイトをとめるレッスン』ころから、P146)
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「環境が人間を作り変え、しかもそれに気づかせない。スマホを片時も離さず、食事の時も画面を食い入るように身続けている現代人を、携帯も持たなかった四〇年前のわれわれが見たら、なんと呼ぶであろうか。確かなことは、決して尊称の名で呼ぶことはないということだ」(『哲学者マクルーハン』P119)
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「猫と人間の交友関係が結ばれると、その人の人生はリッチになり、長生きになる。なぜなら、自分が飼い猫よりも長く生きようとするようになるからである。猫などを飼っている人たちは、愛する動物たちよりも長生きをすることが義務の一つになってくるのである。」(森村誠一『ねこの証明』P102)
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「母になることは私的な事業ではない。際限なく徹底的に公的である。女性たちは日常的に、自然かつ本能的に子育てを上手に行うツールを持っているのだと吹き込まれ、「良き女性」「良き母」と見なされるためにどのように子どもと関わるべきかを常に指示されている」(『母親になって後悔してる』P66)
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「人とは親しめ、だが安売りはするな。  これぞと見極めた友人は決して放さず  鋼のたがで心に縛りつけておけ。  だが生まれたてのヒヨコみたいな連中にいい顔を見せ  手がしびれるほど握手しまくるのは禁物だ。」 (シェイクスピア著、松岡和子訳『ハムレット』ちくま文庫、P43)
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「こんや きみが ねる とき  なにか とても おおきい こと  かんがえるんだ。  その おおきい かんがえが  きみの あたまを おおきくするだろう。」 (アーノルド・ローベル著、三木卓訳『かえるの哲学』P64)
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「やまゆり園事件がこの社会に残した課題は、人と人との関係性の中にある優生思想です。みんなが助けを求めることができる社会だったら、あの事件は起きなかったでしょう。」(安積遊歩・文、『季刊 福祉労働』第167号、現代書館、P43) amzn.to/3cAL5ex
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「優生思想とは、「何でも一人でできなければならない」という考えのこと。終わらせるためには、社会の一人ひとりが助けを求められるようになればよい。人はみな無力の状態で生まれ、人の助けを求めて育っていくのだから、その関係性こそを大切にすべきだ。」(『季刊 福祉労働』第167号、P42)
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「(幽霊の)登場する季節は、日本が夏であるのは、怪談が夏の消暑のための寄席話であったためであるが、同じような理由で、ヨーロッパでは冬に設定されることが多い。これは冬の長夜の炉端話として語られたためだろう。」(指昭博『キリスト教と死』中公新書、P59)
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「うまくいったら俺たちのおかげ、うまくいかなかったらオマエらのせい。そういうイジメ体質に、正直、もう慣れてしまった。個人が相互監視によって疲弊し、あらゆる商売が急場しのぎで摩耗していく。」(武田砂鉄『偉い人ほどすぐ逃げる』文藝春秋、P258) amzn.to/3Pz3A1z
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「国家を揺るがす問題であっても、また別の問題が浮上してくれば、その前の問題がそのまま放置され、忘れ去られるようになった。どんな悪事にも、いつまでやってんの、という声が必ず向かう。向かう先が、悪事を働いた権力者ではなく、なぜか、追及する側なのだ。」(『偉い人ほどすぐ逃げる』P8)
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「被害を受けた女性に対して、言葉にできないことを他者が責め立て、語れないのはその女性が弱いからだと、その人の「強さ」と「弱さ」として問題視することは、議題をすり替えているようにみえる。」(安達朗子・文、『障害学研究17』明石書店、P24) amzn.to/3czwcJr
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「言葉にできる女性をただ「強い女性」として見るのではなく、言葉にできない/しない女性のことを「弱い女性」と見るのでもなく、言葉にすることの痛みも伴った/伴っているのではないかと考えを巡らせる必要がある。」(安達朗子・文、『障害学研究17』明石書店、P24)