本ノ猪(@honnoinosisi555)さんの人気ツイート(新しい順)

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「自由には二種類あるのです」「無秩序の時代にあったのは、したいことをする自由でした。今、あなた方に与えられつつあるのは、されたくないことをされない自由なのです。それを過小評価してはいけませんよ」(マーガレット・アトウッド著、斎藤英治訳『侍女の物語』早川書房、P54)
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「親がこどものためにと言うことの、すくなくとも半分は、親自身の虚栄心を満たすためである。こどもは成長の苦しみを存分に味わっているのだから、益のない大人の夢をおしつけるような残酷なことはしないのが親の愛情というものだ。」(外山滋比古『空気の教育』ちくま文庫、P172)
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「ものを表現する者にとって、何事にしても最高のものを知っておくことは決して損にはならない。大切なのは、贅沢をしていてもどの程度それを客観化できるか否かだ。贅沢だけを追い求めるようになると、まずロクな人間にはならない。」(高田渡『バーボン・ストリート・ブルース』ちくま文庫、P131)
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「「ごんぎつね」は、南吉が半田第二尋常小学校代用教員の時代(昭和六年)に執筆された。一八歳のときの作品である。」「自家製ノート(昭和五年五月~翌年一二月につくった短歌・散文が記されている)のなかに草稿「権狐」がある。」(『なぜ「ごんぎつね」は定番教材になったのか』明治図書、P155)
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1月2日は、20歳で自死した大学生・高野悦子の誕生日。 「人間は完全なる存在ではないのだ。不完全さをいつも背負っている。人間の存在価値は完全であることにあるのではなく、不完全でありその不完全さを克服しようとするところにあるのだ。人間は未熟なのである。」(『二十歳の原点』新潮文庫、P7)
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「元気なふりをしたり、気を遣ったり、疲れたりするから、僕は極力ひとりでいたいんだ。たまにさびしくなるけど、僕はひとりが好きなんだ。こんなふうに寝ころんで、天井を見上げる。物の影がのびて、動物に見える。」(銀色夏生『ひとりが好きなあなたへ』幻冬舎文庫、P53)
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「生きることにとっての最大の障害は、明日という時に依存し、今日という時を無にする期待である。君は運命の手中にあるものをあれこれ計画し、自分の手中にあるものを喪失している。君はどこを見つめているのか。どこを目指そうというのであろう。」(セネカ『生の短さについて 他二篇』P32)
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「なんだか、このところ世の中全体が嫌なものはみんなやっつけてしまおう、というおかしな風潮になっているような気がしてなりません。国同士も同じことです。国と国が「あいつは気にくわないからやっつけてしまえ」というのではまた戦争になってしまいます」(『新装版 ぼくは戦争は大きらい』P139)
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年の瀬に書店に行くと、一足先に年を越した本に出会える。
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サメとイルカを、海面の上から見分ける方法。尾ビレに注目。 (参照:沼口麻子『ほぼ命がけサメ図鑑』講談社、P63)
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「読書とは、突き詰めていくと、孤独の喜びだと思う。人は誰しも孤独だし、人は独りでは生きていけない。矛盾しているけれど、どちらも本当である。書物というのは、この矛盾がそのまま形になったメディアだと思う。読書という行為は孤独を強いるけれども、独りではなしえない。」(『小説以外』P179)
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12月30日は、作家・宮尾登美子の命日。 「男性が絶対権力を持って世の中を支配していた時代、女は書くことはおろか寡黙を美徳とされて口を奪われたために、われわれがいま知る日本の歴史は男性のみが記した偏頗なものとなってしまったうらみがある。」(『もう一つの出会い』新潮文庫、P85)
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建築家・磯崎新さんが死去。ご冥福をお祈りします。 「現代とは、あらゆる総合への意図が、それが達成されたかにみえた瞬間に、すでに混沌たる全体の単なる構成微粒子へ転落するという、不定形が不定形を再生産しながら、すべての固定化した論理を融解しながら運動する時代である」(『空間へ』P108)
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「発想とは気力である。満足のゆくなにかが得られるまで、考え抜く以外に方法はない。そして、気力とは体力である。その体力というやつは、年齢に関係があるのだ。」(星新一『きまぐれエトセトラ』角川文庫、P153) amzn.to/3Cbep5v
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12月30日は作家・星新一の命日。 「戦争の真の恐ろしさは、殺人、飢え、破壊、死が発生するからではない。全員がいつのまにか画一化された思考になり、当然のことと行動に移すことにある。戦争体験を語りつぐことのむずかしさは、そこにある。みなが正気じゃなかった」(『きまぐれエトセトラ』P172)
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「この世からもし「いじめ」というものをなくしたいと思うなら、まず今の学校システムをなくせばいいと思っています。つまり、学校にいじめがあるのではなくて、学校という構造がそもそもいじめなのだと思います。」(五味太郎『大人問題』講談社文庫、P62)
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「老害に年齢は関係無い。年老いた結果害でしか無い人間を老害と呼ぶが、それは十四歳の人間が十歳の新入りに「あの子調子乗ってない?」とほとんど根拠無く難癖をつけ出したとたん、十四歳であろうが老害の仲間入りなのだ。」(綿矢りさ『嫌いなら呼ぶなよ』河出書房新社、P189)
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シンプルに大切なこと。
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「教育は、生まれた子を、天分がそこなわれないように育て上げるのが限度であって、それ以上によくすることはできない。これに反して、悪くするほうならいくらでもできる。だから教育は恐ろしいのである。」(『岡潔 数学を志す人に』平凡社、P180)
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「自分が幸せだと思いたいのか、人から幸せだと思われたいのか、その区別ができていない人が多い、と感じます。自分が満足したいのか、人から羨ましがられたいのか。」(銀色夏生『私たちは人生に翻弄されるただの葉っぱなんかではない』P15)
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現代の妖怪・通貨。 「これを馬鹿にすると貧乏というザンコクな復讐をうける、といって精神安定剤の代わりに貯めると、いくら貯めても精神が安定するという効能はないから、一生このドレイとなることがある。」(『水木しげるのニッポン幸福哀歌』角川文庫、P269)
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「弱い者は滅び、強い者が生き残るというのが自然界の鉄則です。しかし、その中で、植物たちが見出した「強さ」とは何でしょう。それは、「たくさんの種類がある方が強い」ということです。そして、「みんなが違うことが強い」ということです。」(『植物たちのフシギすぎる進化』筑摩書房、P79)
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「人が生きるために、群れは必要だ。強制や糾弾のない、許し合える、ゆるやかで温かい絆の群れが。人が一人になることも了解してくれる、離れていくことも認めてくれる、けど、いつでも迎えてくれる、そんな「いい加減」の群れ。」(梨木香歩『僕は、そして僕たちはどう生きるか』岩波現代文庫、P259)
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「論破を得意としている人は、何の意味があるんですか、という問いかけを好む。意味の有無を自分勝手に判断しながら、それを基準値にして、ほら、意味ないですよねと繰り返す。そんな彼らの多くは、なぜかニヤニヤしている。」(武田砂鉄『今日拾った言葉たち』暮しの手帖社、P228)
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『桃太郎』を読んだ小杉太の感想。 (参照:貝田桃子『ちびまる子ちゃんの作文教室』集英社、P139)