本ノ猪(@honnoinosisi555)さんの人気ツイート(いいね順)

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「こども家庭庁」報道に触れて。 「日本の家族をめぐる政策は、旧来の国家秩序の基盤としての家族の保護という視座がいまだに維持され、かつ、(国家が本来担うべき)福祉領域の多くを家族に依存し、国家の負担を家族に押し付ける形で展開してきた」(『国家がなぜ家族に干渉するのか』青弓社、P164)
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ここのブックオフの店員の「谷崎文学」観が垣間見える。
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5月3日は「憲法記念日」。 「憲法とは、国が権力をふりかざして国民をひどい目にあわせることがないように、国の権力を制限し、国民ひとりひとりの人間としての尊厳を守るためのものなんだ。」(『憲法って何だろう』小学館、P20)
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どうしても受けたい大学教授の講義があり、こっそり潜り込んでみたら、講義室の後方の席に学生が集中、前方は誰も座っていない光景が広がっていて絶望した。腹が立ち、自分一人前方に座っていたら、講義終了後、教授から声をかけられ、その後勉強会にもお誘い頂けた。オフライン講義の魅力である。
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政治家は疑う対象であって、信じる対象ではない。
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『伊丹十三選集 第二巻』(岩波書店)を読んでいたら、抜け毛の悩みを持ち始めた伊丹が、各界名士に「髪の悩み」を訊ねて回った記録が載っていて、大変興味深い。星新一は「何を為たって駄目なものは駄目」と語り、野坂昭如は「手緩い努力では脱毛は救えぬ」「剃るの一手‼︎」と持論を展開している。
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経済的理由で大学院進学を諦めようとしている学生に対し、何回か教員や院生が「お金がないなら仕方がない。運も実力のうち」と言うのを目にした事がある。学生が自身で「運も実力のうち」と納得するならともかく、他人に向かって使う言葉ではない。数年間の大学生活を蔑ろにする言葉だ。
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「いじめをする人は何よりもいじめる相手に依存している。自分自身だけで満足できる(自足)ことを探す能力がなく、常に他人を必要とするわりに、他人に対して不自由なほど神経質である。」(津村記久子『二度寝とは、遠くにありて想うもの』講談社文庫、P30)
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「GoTo read」という形で、図書カードを配って欲しい。本を読めば、自宅にいながら旅ができる。
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考えてもみなかった……。 「砂なんていくらでもあると思うかもしれないが、他のあらゆる資源と同じように、利用できる量は限られている」「今日の砂に対する需要は非常に大きいため、世界中の川床や海岸から貴重な砂粒がすべて剝ぎ取られ、農地や森林が破壊されつつある」(『砂と人類』草思社、P17)
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「世界的に見ても、無償労働の75%は女性が担っており、女性が毎日3~6時間を費やしているのに対し、男性は平均30分~2時間にすぎない。こうした格差は子どものころから始まり(5歳の少女でさえ、兄弟たちよりも家の手伝いをよくする)、年齢とともに差が広がっていく。」(『存在しない女たち』P85)
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『動物農場〔新訳版〕』(早川書房)のPOP。
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「国を変えるのはいつでも政治だし、政治を変えるのはいつでも金の力だ。そこに音楽は介入できない。できたとしても、X JAPANの楽曲を使って型破りというイメージを定着させた小泉純一郎のように、ただ利用されるだけだ。でも、音楽でたった一人の人間は変えられる」(星野源『働く男』文春文庫、P70)
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「フェミサイド」について。 「感情的な、また性的な欲求が満たされない男の怒りはあまりにありふれたものだ。ある女性がしたことや、しなかったことに対価を支払わせるために、別の女性をレイプしたり罰したりしてもかまわないという考えも。」(レベッカ・ソルニット『説教したがる男たち』P161)
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「もし、不寛容な者にまで寛容であろうとすると……寛容な人々も、寛容な社会も、彼らに壊されてしまう。」「矛盾しているようだが、寛容性を守るには……不寛容に不寛容であるということが必要だ。」(カール・ポパー『開かれた社会とその敵』、pictolineより)
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書店で気になる本を見つけたとき、家賃・食費・光熱費のことが頭をよぎって、購入を断念する人が多い国より、書籍代を充分に確保できる経済的余裕があるため、迷わず購入できる人が多い国の方がいい。
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「見知らぬネコと親しくなる術を  知っていれば、  いつでも幸せに恵まれる。」 (アメリカのことわざ、『幸せを語るネコ』P10)
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「国からの支援などに頼らず、学問は自力ですればいい」のような発言は、経済的な余裕はないものの何とかして学問を続けていきたいと考えている大学(院)生の意志・行動を萎縮させてしまうものだと思う。「産まれたときから立派な研究者だった人間などいない」という前提が、無視されている。
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書店で気になる本を見つけたとき、家賃・食費・光熱費のことが頭をよぎって、購入を断念する人が多い国より、書籍代を充分に確保できる経済的余裕があるため、迷わず購入できる人が多い国の方がいい。
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「人は人生を愛しているときには読書はしない。それに、映画館にだってほとんど行かない。何と言われようとも、芸術の世界への入り口は多かれ少なかれ、人生に少しばかりうんざりしている人たちのために用意されているのである。」(ミシェル・ウエルベック『H・P・ラヴクラフト』国書刊行会、P40)
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東京五輪について語る松本清張。 「こんど、東京にオリンピックがはじまってもなんの感興もない。ただ、うるさいというだけである。何かの理由で、東京オリンピックが中止になったら、さぞ快いだろうなと思うくらいである。」(『1964年の東京オリンピック』P46~47) #東京五輪の中止を求めます
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音楽家の高橋幸宏さん死去。ご冥福をお祈りします。 「自分の生活に音楽があること。ただ、一緒にあること。それによって大きく助けられるとか、迷いを解消してくれるということではなく、ごく自然に。それだけで充分素敵なことだと思います。」(『心に訊く音楽、心に効く音楽』より)
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漫画家・みなもと太郎さん死去。ご冥福をお祈りします。 「どんな国家元首でも国が栄える事を願ってる それは確かだ そしてその方法は二つきりしきゃねえのさ 民百姓から絞り取って国を栄えさせるか 民百姓を豊かにして国を栄えさせるかだ」(『風雲児たち 幕末編 34巻 』より)
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経済的理由で、大学院進学を諦め就職する後輩さんに「卒業論文を書き上げ授与された学士号も、立派な専門家の証だよ」と声をかけたら、「悔しいです」と泣いていた。 学士号が「卒業証明書」程度にしか扱われない、現在の大学環境が彼を泣かせたのだと思う。
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「ナショナリズムに酔うこと自体がわるいというのではない。酔うことによって、たとえば、酔わない人、酔えない人を「なんだこいつは」と白い目で見始めることがおそろしいのである。」(小田実・文、『東京オリンピック 文学者の見た世紀の祭典』講談社文芸文庫、P388)