本ノ猪(@honnoinosisi555)さんの人気ツイート(いいね順)

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「沈黙している者も非難され、多く語る者も非難され、すこしく語る者も非難される。世に非難されない者はいない。」「ただ誹られるだけの人、またただ褒められるだけの人は、過去にもいなかったし、未来にもいないであろう、現在にもいない。」(中村元訳『ブッダの真理のことば 感興のことば』P42)
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「個人的な自己をすてて自動人形となり、周囲の何百万というほかの自動人形と同一となった人間は、もはや孤独や不安を感ずる必要はない。しかし、かれの払う代価は高価である。すなわち自己の喪失である。」(エーリッヒ・フロム著、日高六郎訳『自由からの逃走』東京創元社、P204)
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「速読や「あらまし読み」が有効なのは,自らが情報に対する「確証バイアス」に陥っているかもしれないという自覚を持てるときで,しかし,そうした自己の相対化ができるためには,広くバランスのとれた知性を必要とします。」(鈴木哲也『学術書を読む』京都大学学術出版会、P95)
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6月27日は、作家トーベ・ヤンソンの命日。 「我々は本気で生きるのだ。そして自分の本質によって自分を成長させ、自分自身を発見する。そうやって生きるうちに、自分に何かを与えてくれるもの、先に進むのを助けてくれるものを探すのだ」(久山葉子訳『メッセージ』フィルムアート社、P90)
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「イジられる側に「気にしても無駄」「自分に自信を持って」と言う人もいるが、どう考えてもイジる側に問題がある。身体的な暴力は加害者が罰せられて当然なのに、言葉の暴力は「気にするな」と被害者が言われるのはおかしい。」(アルテイシア『モヤる言葉、ヤバイ人』大和書房、P215)
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「人と人が議論できたり、交渉できたりするのは、言葉そのものに「質」としての重みがあるからだ。でも、いまは言葉の一貫性や信頼性よりも、その場その場でマウントを取ることの方が重要らしい。とりあえず、それさえできれば賢そうにも強そうにも見えるのだろう」(『まとまらない言葉を生きる』P8)
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1月5日は、映画監督・宮崎駿の誕生日。 「僕らは、「この世は生きるに値するんだ」という映画をつくってきました。」「その姿勢はこれからこそ問われるのだと思います。生活するために映画をつくるのではなく、映画をつくるために生活するんです。」(『本へのとびら』岩波新書、P156)
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「ホンネという我欲の主張が正しい行動なわけじゃないんだ。「私はホンネで生きている」なんて、かなり甘い台詞だよな。その人の周りでは、多くの人がホンネを抑えて見守っているんだよ、きっと。」(田村隆一・述、『言葉なんかおぼえるんじゃなかった』ちくま文庫、P75)
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反ナチ運動を指導した牧師マルティン・ニーメラーの詩。
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「伊藤博文が暗殺者となって殺したのは、二一歳のとき、塙次郎という国学者です。塙が、天皇退位の事例の典拠を江戸幕府から頼まれて調べていると聞きつけて、仲間ひとり(山尾庸三:注)といっしょに待ち伏せて、二人がかりで日本刀で斬り殺してしまいます。」(黒川創『暗殺者たち』新潮社、P157)
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「批判って、難癖をつけるとか、文句ばかり言う、ということとは違います。正しい批判精神を失った社会は、暴走していきます。批判することは、もっとよくなるはずと、理想を持っているからできること。社会を愛する気持ちと反対のものではない」(『ほんとうのリーダーのみつけかた 増補版』P33)
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2月24日は、文学者ドナルド・キーンの命日。 「日本人自身がよく嘆いている日本人の島国根性は、家族をモデルにして日本人が組み立てた階層性の一つの所産である。そこには、階層の外にいる誰かを扱う方法を示した規定はないと言っていい。」(『『ニューヨーク・タイムズ』のドナルド・キーン』P69)
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「役に立つかどうかという「功利主義」的な尺度で測るかぎり, この世界は「余計者」で溢れている. 有用か無用か. 有能か無能か. 人間を測るこの判断基準は, 生きるに値するか否かという尺度と紙一重のものである.」(齋藤純一『公共性』岩波書店、Pⅵ)
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「よく、人権というと、「権利、権利と主張しすぎ」といったことが言われます。しかし、日本にはそもそも、「性別」や「人種」といった個別の人権に関する法律が少なく、人権一般をカバーする法律も、かなり乏しい状況にあります。」(神谷悠一『差別は思いやりでは解決しない』集英社新書、P50)
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「図書館ができても、書店のお客さんは減りません。今まで、本を買ってまで読む習慣がなかった人も、公共図書館を無料で利用することで、本に親しむようになると思います。本を読む楽しさ、便利さを知った市民は、書店へも足を運ぶようになるでしょう。」(田中共子『図書館へ行こう』岩波書店、P117)
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6月25日は、歌手マイケル・ジャクソンの命日。 「みんな自分の能力を疑いすぎるのです。自分で自分を疑っていては、最善を尽くすことなどできないんです。自分が信じなかったとしたら、誰が信じてくれるのでしょう?」(『ムーンウォーク 新装版』河出書房新社、P196~197)
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「すべてを疑うかすべてを信じるかは, どちらにしてもじっくり考えなくてすむ, お手軽な解決法だ. わたしたちがすべきことは, おざなりの判決を下すことではなく, 注意深く仮説の役割を調べることである.」(アンリ・ポアンカレ著、南條郁子訳『科学と仮説』ちくま学芸文庫、P8)
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「右派や保守は「愛国」「日本を守る」「家族を大切に」などと唱えているが、霊感商法で日本国民に深刻な精神的・金銭的被害を与え、家族関係や人間関係を破壊してきた統一教会と手をたずさえているようでは、国民のコンセンサスは得られないであろう」(鈴木エイト:文『徹底検証 日本の右傾化』P351)
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「差別には、同化と排除の二つがあります。一つは「自分たちと同じようになれ」。もう一つは、「同じようになれないなら、どこかへ行け」というものです。いずれも社会環境を定数と見なすアプローチで、多様性を阻害するという意味では同じです」(熊谷晋一郎・文『わたしの身体はままならない』P35)
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「私たちはまず、自分の失敗だけは忘れてしまう忘却、自分のことはよく知っていると考える無知、そして歳月とともに自分はだんだん良くなっていると思う錯覚から抜け出さなければならない。それがまさに、自分の力で向上する道である。」(『目の眩んだ者たちの国家』新泉社、P48)
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「貧困が大量に生み出される社会は弱い。どれだけ大規模な軍事力を持っていようとも、どれだけ高いGDPを誇っていようとも、決定的に弱い。そのような社会では、人間が人間らしく再生産されていかないからである。誰も、弱い者イジメをする子どもを「強い子」とは思わないだろう。」(『反貧困』P209)
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本を粗末にする輩を襲う「本の化物」。 (参照:巖谷小波『日本イソップ物語』学芸社、P195)
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「学問なんて、覚えると同時に忘れてしまってもいいものなんだ。けれども、全部忘れてしまっても、その勉強の訓練の底に一つかみの砂金が残っているものだ。」「勉強しなければいかん。そうして、その学問を、生活に無理に直接に役立てようとあせってはいかん。」(太宰治『パンドラの匣』P19)
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「親とは、育ててくれるありがたい存在ですけれども、ときに、というより、ほとんど、わたしたちに呪いをかける厄介な存在です。その呪いは、親心や親の愛という強力な呪術でできていますから、なかなか解けません。呪いをかけられていることに気づかない子すらいます。」(『女の一生』P2~3)
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「「もとにもどる」なんてこと、人にはない。前進するしかない。何かを「乗りこえる」なんてこともない。ずっと共に生きていくだけ。もう十分だよねって思ってしまった。人の命に「十分」なんてないのに。自分で勝手にそう言い聞かせる。」(伊藤詩織『裸で泳ぐ』岩波書店、P155)