本ノ猪(@honnoinosisi555)さんの人気ツイート(いいね順)

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「役に立つかどうかという「功利主義」的な尺度で測るかぎり, この世界は「余計者」で溢れている. 有用か無用か. 有能か無能か. 人間を測るこの判断基準は, 生きるに値するか否かという尺度と紙一重のものである.」(齋藤純一『公共性』岩波書店、Pⅵ)
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「胸に刻んでほしいのは、つねに、あなた方一人一人が主体です。あなたは、それぞれ、人に評価されたり、評価されなかったりする対象である前に、まずあなたが、評価するか、評価しないかを、決められる存在なのです。」(天童荒太『君たちが生き延びるために』ちくまプリマー新書、P140)
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「学力というと、問題の解き方がわかっていて、すいすいと解いていくことのように思われているが、そんなものは学力のうちに入らない。まちがったり迷ったりするのは当然であって、早くまちがいに気づいて直せるとか、迷ってもなんとか抜けだせるのが学力だ。」(森毅『21世紀の歩き方』青土社、P50)
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「なるほど、この国では女性を「人」として見ていないのだ。子どもを産む、家事をする、育児をする、介護をする、たまに家計補助的な仕事もするという「役割」でしか見ていない。国が望む「役割」から外れた女性は、はっきり言ってどうでもいいわけだ。」(『シングルマザー、その後』P290)
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7月11日は、漫画家・三浦建太郎の誕生日。 「人は同じ過ちを繰り返す様に見えるけれど 因果は決して円環ではない 螺旋なのです」(『ベルセルク』26巻、白泉社より)
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「「働く」ということは、「働いて得た結果」を目的とする行為であるが、我が国ではむしろ、「働く」ことそれ自体を尊び、それを道徳的なものとする風があり、従って「一生懸命努力する」ことがそれ自体のものとして極めて抽象的に目的とされてきたのである。」(別役実『思いちがい辞典』P67)
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「黙っている人は存在しないも同じに扱われる現実がある。内なる叫びが政策に反映されることは、残念ながら、ない。当事者が勇気をもって、力と知恵をふりしぼって声を上げなければ、いないことにされてしまう。それがこの社会の現実だ。」(上川あや『変えてゆく勇気』岩波新書、P176)
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「日本の女性は、陣痛によって母子の絆が深まると信じるよう仕向けられる。また、日本では出産時の痛みを母性への通過儀礼として重要視していることも、いくつかの研究で指摘されている。」(アヌシェイ・フセイン著、堀越英美訳『「女の痛み」はなぜ無視されるのか?』晶文社、P5)
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「自分だけでは実現のための人手や知恵が足りない、ということはありませんか。そのとき、人に「助けて」が言える、それこそが自立です。「助けて」がうまく言えない状態は、自立ではなく孤立です。」(竹信三恵子『10代から考える生き方選び』岩波書店、P97)
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「何か言うと「お前のは感情論だよ」という。感情論というとまるで悪いことででもあるように言う。しかしその人が理性の人であるならば、感情というものはどうして悪いのかということを、それこそ理性的に証明して貰いたい。」(福田恆存『人間の生き方、ものの考え方』文藝春秋、P44)
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4月5日は、音楽家カート・コバーン(NIRVANA)の命日。 「俺はいい人生を送っていた、とてもいい人生をーー感謝しているよ。でも7歳のときから、俺はすべての人間を嫌悪するようになった。みんないとも簡単に群れ合って、共感し合うように思えたから。」(『HEAVIER THAN HEAVEN』P484)
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1月14日は、作家・三島由紀夫の誕生日。 「世の中を知る、ということは、他人は決して他人に深い関心を持ちえない、もし持ち得るとすれば自分の利害にからんだ時だけだ、というニガいニガい哲学を、腹の底からよく知ることです。」(『三島由紀夫レター教室』ちくま文庫、P217)
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「自然を収奪し、第三世界を収奪し、汗水たらしてまじめに働く者がバカを見るような世の中が、長続きするはずはない……とのべたとて、必ずしも妄言ではなかろう。「国際協力」は自分の足元を見ることからはじめるべきである。」(中村哲『アフガニスタンの診療所から』ちくま文庫、P196)
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8月24日は、作家・中野重治の命日。 「おれたちは待つている  正確な報道といつわりのない報道を  だれにも遠慮のない  何ものをも恐れない  事実そのままの報道を  それの最初の報道を  それのぬくみをおれたちの手のひらが感じるナマの報道を」 (『中野重治詩集』岩波書店、P113)
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「選挙のとき以外、国民にとって政治が遠いものであるならば、それが本当に民主主義なのか疑問が残ります。選挙以外の日常的な市民の活動においてこそ、民主主義の真価が問われるはずです。」(宇野重規『民主主義とは何か』講談社現代新書、P5)
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10月14日は、哲学者ハンナ・アーレントの誕生日。 「権力は一時的な性格であるため、永続性に類するものを達成する道具としてはきわめて頼りない。それゆえ、権力の手にかかると、真理と事実のみならず、真理や事実以外のものもまた確固としたものでなくなる」(『過去と未来の間』みすず書房、P353)
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「老害に年齢は関係無い。年老いた結果害でしか無い人間を老害と呼ぶが、それは十四歳の人間が十歳の新入りに「あの子調子乗ってない?」とほとんど根拠無く難癖をつけ出したとたん、十四歳であろうが老害の仲間入りなのだ。」(綿矢りさ『嫌いなら呼ぶなよ』河出書房新社、P189)
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「インターネットが、歴史的噓が増殖するのを可能としている。というのも、インターネット上では、事実上、事前の検閲なしに、そして一切の制裁もなく、誰でも、どのような名前でも、そしてどのような内容でも投稿することが可能だからだ。」(リン・ハント『なぜ歴史を学ぶのか』岩波書店、P4)
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「綱渡りでも、静止してたら倒れちゃうわけでしょ。綱渡りで大事なのはぶれることなんだよ。振り子も同じ。人間の観念もそう。中庸っていうと、真ん中を静かに歩くみたいな、そういう動きのないものになっているけど、いくら安定を求めたって人は誰だって揺れてるんだよ」(『細野晴臣 分福茶釜』P1)
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8月23日は、絵本作家ディック・ブルーナの誕生日。 「どんな境遇におかれても、夢をあきらめることはできません。前向きに努力を続ければ、たとえ時間がかかったとしても、道が開ける可能性は大きいのです。私がそうでした。」(『夢を描き続ける力』KADOKAWAより)
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11月10日は、詩人・長田弘の誕生日。 「現実生活の友人はその人が生きているということが前提ですが、本は死んだ人すべてのなかから、自由に自分で、友人を見つけることができる。何千年もの昔に友人を求めることもできる。読むとは、そうした友人と遊ぶということです。」(『読書からはじまる』P17)
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「男性の中には、自分を大切にすることを学んでこなかった人も少なくありません。昔からのジェンダー観にもとづく理想の男らしさがむしろ、自分自身を大切にしたり、さまざまな感情をうまく表現することを妨げてきたのかもしれません。」(『ジェンダー・ステレオタイプから自由になる子育て』P56)
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「すべてを疑うか、すべてを信ずるかは、二つとも都合のよい解決法である、どちらでも我々は反省しないですむからである。だから簡単に判決をくだしたりしないで、仮説の役割を、念いりに検べてみるべきである。」(ポアンカレ著、河野伊三郎訳『科学と仮説』岩波書店、P14)
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「よく、女は生まれながらにしてやさしいとか、細かいことが得意だとか言われますが、あれはウソです。個人差はべつにしても、あれは学習の効果です。子どもは目が見えはじめるとすぐ、生後数ヵ月のころから学習をはじめています。」(田嶋陽子『愛という名の支配』新潮文庫、P91)
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12月30日は、作家・宮尾登美子の命日。 「男性が絶対権力を持って世の中を支配していた時代、女は書くことはおろか寡黙を美徳とされて口を奪われたために、われわれがいま知る日本の歴史は男性のみが記した偏頗なものとなってしまったうらみがある。」(『もう一つの出会い』新潮文庫、P85)