本ノ猪(@honnoinosisi555)さんの人気ツイート(いいね順)

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「たとえば道徳の授業では、「共感」する能力が強調されますが、それは「やさしい気持ちで人に接すればいい」という話ではないのです。ちゃんと「知識」をもったうえでないと、他者に対して想像力を働かせることはできないし、「やさしく」することもできません」(『心の病気ってなんだろう?』P284)
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「若いときは、ちょっとページをめくればすぐ向こう側に常に誰か正しいことを言ってる人がいるんだ、というふうに思うかもしれませんが、そんなことはないんです。」「ありとあらゆる有名哲学者は"ギリギリそこは分からない"というところで格闘してきたんですよ。」(『立花隆の最終講義』P124)
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今日は「うどんの日」ということで、うどん本体ではなく、主に近世に使用されていた「うどん屋看板」をご覧ください。 (参照:坪井正五郎『工商技芸 看板考』P66)
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「常に「正解」を当てさせることや、結果がよければすべてが正当化されることを、学校や家庭が「模範」として示しているかぎり、ものごとの背後にあるものを考えようとしたり、ものごとを一面的にながめないようにすることは永久に学べないでしょう。」(『「わかる」ということの意味[新版]』P211)
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逆立ちして現われた幽霊。 (参照:『片仮名本・因果物語』巻上、『幽霊 近世都市が生み出した化物』吉川弘文館、P9) #幽霊の日
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「叩かれて「痛い」と言うこと、これはすでに抵抗です。それ自体には何の意味もないと取られることもあるし、そもそも効果がまったく想定されていないことも多い。しかし、「もう、こんなことはいやだ」ということがおのずと発せられている。抵抗というのはそういうものです。」『哲学で抵抗する』P51
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「本棚に入れておくのは、読んでもいい本です。あるいは、読んでもよかった本です。そのまま一生読まないのかもしれませんけどね、それでかまわないんですよ。」 「ワインセラーにも似ていますね。全部飲んでしまったら困りますね。」 (工藤妙子訳『もうすぐ絶滅するという紙の書物について』P382)
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「先入見と悪意丸出しの、低次元の批判に遭うと、気が滅入り悲しくなる。大抵そのような文章においては、批判の対象、敵として定めたものが、ひどくズレている。批判の当の対象とは似て非なる虚構をデッチあげて置き、それを攻撃する手法である。」(李禹煥『余白の芸術』みすず書房、P272)
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10月25日は、作家・稲垣足穂の命日。 褌一丁で執筆に励む稲垣足穂と移動中の猫。 (参照:『作家の猫』平凡社、P68~69)
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「酒は誰でも酔はす  だがどんな傑れた詩も  字の読めない人は酔はさない  ーーだからといつて  酒が詩の上だなんて考へる奴あ  「生活第一芸術第二」なんて言つてろい」 (『中原中也全詩集』角川ソフィア文庫、P386)
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8月4日はジャズトランペット奏者のルイ・アームストロングの誕生日。 「私の人生はいつも音楽だった。いつも音楽が最初。でも、音楽は一般の人々に理解されなければなんの価値もない。お客さんの為に生きる…それがニューオリンズのオールドタイマー達から私が学んだ事さ」(『Louis Armstrong』P42)
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「徹底的に管理された労働者として搾取され、メディアによって政治的意見を左右させられ、コマーシャルによって消費行動における主体性も奪われているわたしたちは、自分を生きることができていない。ある意味ではもはや誰もがゾンビとして生きている。」(遠藤徹『ゾンビと資本主義』工作舎、P315)
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【2023年度大学入学共通テスト(国語)出典一覧】 ①柏木博『視覚の生命力』、呉谷充利『ル・コルビュジエと近代絵画』 ②梅崎春生「飢えの季節」 ③源俊頼『俊頼髄脳』 ④白居易『白氏文集』
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「最近、政治が使っている社会的孤立って、社会の側が排除しているという話をあまり使わず、孤立しているかわいそうな人がいるから支援しようみたいな話ばかりですね。そもそも政治も含めて、制度がそれこそ排除的ですよ。」(桜井啓太・文、『子育て罰』光文社新書、P222)
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「理解は不可能でも、知ることは必要だ。なぜなら一度起きたことはもう一度起こりうるからだ。良心が再度誘惑を受けて、曇らされることがありうるからだ。私たちの良心でさえも。だからこそ何が起きたかよく考えるのは、万人の義務なのだ。」(プリーモ・レーヴィ『これが人間か』朝日選書、P255)
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「一国の政権がやたら「わが国らしさを取り戻せ」などと精神論で愛国を語るときには、その裏側で、形あるものが海外の金持ちにばんばん売られているという現実がある。」(ブレイディみかこ『ヨーロッパ・コーリング・リターンズ』岩波現代文庫、P52)
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おすぎとピーコさんの歩みはこの本に詳しい。 「自分にとって居心地のいい人が、自分のことを本当に思ってくれているというわけではないのです。言い換えれば、本当の友達はひょっとすると、その人にとって、居心地の悪い人のなかにいるのではないでしょうか」(『片目を失って見えてきたもの』P105)
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「無邪気な冷笑家は、世界よりも冷笑そのものを愛している。世界を守る代わりに、自分を守っているのだ。わたしは、世界をもっと愛している人びとに興味がある。そして、その日ごとに話題ごとに異なる、そうした人たちの語りに興味がある。」(『それを、真の名で呼ぶならば』岩波書店、P80)
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「今の日本では、「お客様扱い」が行きすぎているため、あきらかに理不尽なクレームであっても、うっかりたしなめたりすると、客はさらに激しく怒り出し、訴えるぞと脅しに出たり、ネット上に大げさに悪評を書き込んだりする。」(榎本博明『「おもてなし」という残酷社会』平凡社新書、P150)
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4月16日は、喜劇俳優・チャップリンの誕生日。 「わたしにとって貧困とは、魅力的なものでも、自らを啓発してくれるものでもない。それから学んだのは、価値をゆがめてしまうこと、そしてお金持ちやいわゆる上流階級の美徳と品位を過大評価してしまうことだけだ。」(『チャップリン自伝』P206)
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手塚治虫が語る「漫画を描くうえで、絶対にしてはいけないこと」。 一、戦争や災害の犠牲者をからかうようなこと。 一、特定の職業を見くだすようなこと。 一、民族や、国民、そして大衆をばかにするようなこと。 (『マンガの描き方』光文社、P235)
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「本棚に入れておくのは、読んでもいい本です。あるいは、読んでもよかった本です。そのまま一生読まないのかもしれませんけどね、それでかまわないんですよ。」 「ワインセラーにも似ていますね。全部飲んでしまったら困りますね。」 (工藤妙子訳『もうすぐ絶滅するという紙の書物について』P382)
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「幸せを追求しても、幸せにはなれません。それは常に副産物であり、第一目標にはなれないものです。幸せは蝶のようなものです。追いかければ追いかけるほど、遠ざかり隠れてしまいます。」(H・S・クシュナー『私の生きた証はどこにあるのか』岩波書店、P15)
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「人間にとって、無知は避けられない。それは自然な状態だ。世界はあまりに複雑で、およそ個人の理解を超える。無知は腹立たしいものかもしれないが、問題は無知そのものではない。無知を認識しないがゆえに、厄介な状況に陥ることだ。」(土方奈美訳『知ってるつもり 無知の科学』早川書房、P375)
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「この半世紀では、それこそ命を削るくらい、とにかく自分自身でなんとかすべきだとされ、それでもダメな場合は誰かに助けを求める、それでもダメな場合は公的な機関が対応するという、自助・共助・公助を序列化して考える意識があまりにも強くありました。」(『反『優生学講座』』現代書館、P38)