本ノ猪(@honnoinosisi555)さんの人気ツイート(いいね順)

1101
「じつは、ピーマンを切ると、苦味物質が酸素と結び付いて分解されなくなってしまうのです。子どもたちの目をごまかすために小さく刻んだりすると、酸素と結びつきやすくなって、かえって逆効果です。」(稲垣栄洋『一晩置いたカレーはなぜおいしいのか』新潮文庫、P94)
1102
「赤ん坊が大きくなるまで「育児」をママにまかせておいて、都合のいい時をみて教育者として登場しようなどというのは虫のいいはなしだ。一〇〇パーセントたよりになる人物だという信頼感がなかったら、家庭教育などというものがうまくいくはずはない。」(松田道雄『私は赤ちゃん』岩波新書、P13)
1103
「面白いのは、人は、みんなしているじゃないか悪いことを、とは言っても、みんなしているじゃないか善いことを、とは言わないことである。悪いことは倣っても、善いことは倣わない。行動原理を他人に倣うということなら、善いことを倣う方が善いに決まっている。」(『知ることより考えること』P70)
1104
「世界的に見ても、無償労働の75%は女性が担っており、女性が毎日3~6時間を費やしているのに対し、男性は平均30分~2時間にすぎない。こうした格差は子どものころから始まり(5歳の少女でさえ、兄弟たちよりも家の手伝いをよくする)、年齢とともに差が広がっていく。」(『存在しない女たち』P85)
1105
「都市においては、ほとんどすべての空間が私物化されており、そこにいつづけることは難しい。一見、オープンのように見える地下街や商店街やビルの軒下であっても、そこに長時間いれば警備員がやってきて追い出される。」(阿部彩『弱者の居場所がない社会』講談社現代新書、P118)
1106
「子供時代に、自分の存在が偶然で、両親の出会いに左右されていたという単純な事実を初めて知り、何の疑いもなく確実だと思っていた世界の足場が揺らぐ。ここにいるのには、正当な権利があったわけでもなく、必然だったわけでもない。」(『どこでもないところからの眺め』春秋社、P344)
1107
「賢く見せることに一生懸命になるといろいろなところで辛くなるが、賢くないダメな面も最初から素直に出しておくと楽である。計算もなく素をそのまま出すと相手はマイナス面も含めて存在そのものを受けいれてくれる。」(桜井章一『努力しない生き方』集英社新書、P46)
1108
「私は義務教育は何をおいても、同級生を友だちと思えるように教えてほしい。同級生を敵だと思うことが醜い生存競争であり、どんなに悪いことであるかということ、いったん、そういう癖をつけたら直せないということを見落していると思います。」(岡潔・文、『人間の建設』新潮文庫、P120)
1109
「謙虚とは、人のまえで、己れを無にするとか低く見せることでは絶対にない。むしろ自分の責任において、己れを主張することだ。そう断言します。謙虚とは権力とか他人に対してではなく、自分自身に対してこそ、そうあらねばならないことなのです。」(岡本太郎『孤独がきみを強くする』興陽館、P82)
1110
「自立とは、ひとりで何かをすることではありません。人と共感しあい、協調しあって生きることです。人間というのは人に受け入れられてから、人を受け入れられるようになります。ひとりでなんでもやっている子どもは孤立です。」(佐々木正美『子どもが喜ぶことだけすればいい』ポプラ社、P120)
1111
5月2日は、ロックミュージシャン・忌野清志郎の命日。 「みんながやっぱ  自分は人間のクズだと思ってればさ、  素晴らしい世界が来ると  思うんだよね(笑)。」 (『使ってはいけない言葉』百万年書房、P6)
1112
「いちばん困っている人たちを掬い上げて、底上げしていかないと、世の中全体はよくならない。なのにだめな奴は切り捨てろという人がいて、他人の痛みについて想像できず、気持ちに余裕のない人が多くなってきた。」(群ようこ『老いとお金』角川文庫、P165)
1113
「最低限度の生活を維持できなくなる経済的な貧困の一方で、社会にあった人とのきずなが壊れて、「自分の居場所がない」「だれも手をさしのべてくれない」という関係の貧困になり、社会的に孤立してしまった人がいっぱいいるのだ。」(生田武志『貧困を考えよう』岩波書店、P214)
1114
「君が生きてゆく上に必要な、いろいろな物をさぐって見ると、みんな、そのために数知れないほどたくさんの人が働いていたことがわかる。それでいながら、その人たちは、君から見ると、全く見ず知らずの人ばかりだ。」(吉野源三郎『君たちはどう生きるか』岩波書店、P96)
1115
「人生は受容であって、戦いではない。  戦うだとか、最前線だとか、  戦争のことばで、語ることはよそう。  たとえ愚かにしか、生きられなくても、  愚かな賢者のように、生きようと思わない。」 (長田弘『世界はうつくしいと』みすず書房、P64)
1116
「他人の心を知ることが、いかに不可能でも、相手の心を知ることができると信ずること、けっして心の通いあいを断念しないこと、それが人間のやさしさだ。不可能でありながら、なおもそれを信じつづけることで、人間の社会はなりたっている」(森毅『まちがったっていいじゃないか』ちくま文庫、P26)
1117
「ミルクティーを作るさい、ティーカップに注ぐのはミルクが先か紅茶が先か、イギリスでは昔から論争になっていました。しかし、2003年にイギリス王立化学会は、「ミルクが先のほうがおいしい」とこの論争に終止符を打ちました」(中村宜督『食品でひく 機能性成分の事典』女子栄養大学出版部、P284)
1118
平野レミが語る「子どもたちには大事なものがちゃんと見えている」という話。 (参照:『おいしい子育て』ポプラ社、P121)
1119
旧ソ連のゴルバチョフ元大統領が死去。ご冥福をお祈りします。 「それぞれの国家にそれぞれの利益がある。もしも各国が自らの利益だけを追求し、お互い協力できずに共通の利益を見つけられなかったならば、正常な国際関係などあり得ないであろう。」(『ミハイル・ゴルバチョフ』朝日新聞出版、より)
1120
「自分が嫌いだったものを、子供には好きになってほしい、というのも、虫が良すぎる。自分ができなかったことを子供には実現してもらいたい、と考えるような親の言うことを聞く子供はいない。たとえいたとしても、大した大人にならない子供である。」(森博嗣『勉強の価値』幻冬舎新書、P90)
1121
5月29日は、作家・内田百閒の誕生日。 「人から構われたくない、それはうそである。だれも構ってくれなかったら淋しいだろう。淋しくならない加減で、うるさくない程度におつき合い願いたい。しかしその塩あんばいはだれにも解らないだろう。私自身にもわからない」(『内田百閒随筆集』平凡社、P119)
1122
「私は、「私は差別なんてしない」などといった「自分は違う」的な発言をする(一見したところ意識が高いように見える)人こそ、危険であると思っています。誰もが「差別」と受け止められる発言をしてしまう可能性があり、誰もが危機意識を持つべきなのです。」(『いまを生きるカント倫理学』P201)
1123
「いったん戦争がおこってしまうと、戦争に異議をとなえることはたいへんむずかしく、戦争に協力するしか道は残されていない。そして、戦争に協力しているうちに、やがてみずから率先して積極的に戦争を推進するようにもなってゆくのである。」(大島孝一『戦争のなかの青年』岩波書店、P5)
1124
「体調が悪いなら帰るべきで、元気な人が仕事をすればいいと言うけれど、それって限られた回数で、お互いさまの時だけ頷けるルールのはずだ。結局我慢する人とできる人とで世界がまわっていく。世界。この世界。わたしが生きて手の届く範囲の世界。」(『おいしいごはんが食べられますように』P47)
1125
「苦労して人間はできない、ということを、今や、人はみな、身にしみて知った。かえって人が悪くなり、感性も情熱もすりきれてゆく。ただのこるのは憎悪や屈辱感、怨みつらみばかり。とても人間のプロには遠い。」(田辺聖子『人生は、だましだまし』角川文庫、P236)