本ノ猪(@honnoinosisi555)さんの人気ツイート(いいね順)

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「子どもというのはいろいろ悪いことをしたりしながら、失敗もしながら成長するのですが、それをさせずに、ずーっとよい子にしているということは、いわばずーっと押さえつけているわけですよね。心の中ではものすごい爆弾を抱えているわけです。」(河合隼雄『私が語り伝えたかったこと』P76)
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「賢者は、自分がつねに愚者になり果てる寸前であることを胆に銘じている。だからこそ、すぐそこまでやって来ている愚劣さから逃れようと努力を続けるのであり、そしてその努力にこそ英知があるのである。これに反して愚者は、自分を疑うということをしない。」(オルテガ『大衆の反逆』P98)
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「「生理は病気ではないが, 生理痛は病気である」つまり生理痛は他人と痛みの程度を比べるものではなく, 本人が生活上困っていたら治療対象であると考えていただきたい。」(高尾美穂・文、『月経の人類学 女子生徒の「生理」と開発支援』世界思想社、P93)
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6月1日は、俳優マリリン・モンローの誕生日。 「マリリンを特徴づける、吐息を漏らすような妖艶な話し方も、吃音が関係していた可能性がある。息を吐きながら話せばどもらない。若いときにセラピストにそうアドバイスを受け、試してみたら確かにどもらなかった。」(近藤雄生『吃音』新潮文庫、P18)
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3月2日は、漫画家・みなもと太郎の誕生日。 「どんな国家元首でも国が栄える事を願ってる それは確かだ そしてその方法は二つきりしきゃねえのさ 民百姓から絞り取って国を栄えさせるか 民百姓を豊かにして国を栄えさせるかだ」(『風雲児たち 幕末編 34巻』より)
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澁澤龍彦と丸山(美輪)明宏。 (参照:『新文芸読本 澁澤龍彦』河出書房新社、P146)
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11月22日は、小説家アンドレ・ジイドの誕生日。 「貧困は人間を奴隷にする。貧なればこそ、食わんがためには、楽しみのない仕事も引き受ける。愉快でない仕事はすべてみじめだ、と僕は考えた。」(川口篤訳『背徳者』岩波書店、P182)
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「ものを表現する者にとって、何事にしても最高のものを知っておくことは決して損にはならない。大切なのは、贅沢をしていてもどの程度それを客観化できるか否かだ。贅沢だけを追い求めるようになると、まずロクな人間にはならない。」(高田渡『バーボン・ストリート・ブルース』ちくま文庫、P131)
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「愛というものは、互いに仮面を剝がしっこすることで、そのためにも、愛する者のために、仮面をかぶる努力をしなければならないのだと。仮面がなければ、それを剝がすたのしみもないわけですからね。お分りでしょうか、この意味が。」(安部公房『他人の顔』新潮文庫、P321)
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「日本人は独裁者なき全体主義者なんですが、一度誰かをやっつけていいんだ、コテンパンに叩いていいんだということになると、どいつもこいつもがモラリストのような顔をしてぶったたくので、見ているとおかしくてしようがない。」(開高健・文、ジョージ・オーウェル『動物農場』ちくま文庫、P150)
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「なるほど、この国では女性を「人」として見ていないのだ。子どもを産む、家事をする、育児をする、介護をする、たまに家計補助的な仕事もするという「役割」でしか見ていない。国が望む「役割」から外れた女性は、はっきり言ってどうでもいいわけだ。」(『シングルマザー、その後』P290)
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4月5日は、映画監督・高畑勲の命日。 「民主主義教育を受けたはずなのに、私たち日本人は、西洋流の個人主義的な、周りが反対であろうと、一人ひとりが自立して考え、ちゃんと意見を述べたうえで、議論をして深めていく、ということは全然できていません。」(『君が戦争を欲しないならば』P54)
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「「昔は、たいへんでした。あるとき、電車の中で"おまえたち、新しい女には、これしかないんだ"と言って、中年の男性がいきなり私の顔にツバを吐きかけましたよ」とらいてうは後年、住井すゑに語っている(『平塚らいてう著作集月報6』一九八四年四月)。」(奥村直史『平塚らいてう』平凡社、P88)
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「しばしば誤解されていますが、人に依存することは決して悪いことではないのです。ところが、依存症になる人はそれができません。人には誰にも頼らずに、アルコールや薬物という「物」だけで自身の苦境を支えようとしてしまうのです。」(松本俊彦『薬物依存症』ちくま新書、P322)
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「チャップリンが言った、「世の中のことというのは、アップで(近くで)見ると全部悲劇である。しかし、ロング(離れて)見ると喜劇である」。これはね、もう本当に至言だと思う。まさにそれが世の中だって。」(倉本聰・碓井広義『脚本力』幻冬舎新書、P147)
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「ふだん、何かにつけ、やたらと大きな声でわめき散らしている人物というのは、たいがい底が知れてますよ。やはり、くぐもった、秘めた静かな闘志、これが事を成す。かけ声ばかり大きいのは、あれは自分で自分を勇気づけているだけのことでね。」(升田幸三『勝負』中公文庫、P83) #将棋の日
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「若い時代が人生で一番いい時だなんて、輝いている時だなんて、一体全体誰が言ったのだろう。たとえいい時だったのだとしても、それを教えてくれる大人は誰もいなかった。大人たちは、劣るものとして、わたしたちを扱った。」(松田青子『女が死ぬ』中公文庫、P196) amzn.to/3dO2DF7
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「女性で初の衆議院予算委員会委員長を務めた野田聖子は、安倍首相から「華が欲しい」と委員長就任を依頼されたことを明かしている。「華」はあくまでも「男を脅かさない」という発想から来る表現であり、華を添えるの謂いにあるように「従属」した存在である」(『自民党の女性認識』明石書店、P247)
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「人材は見つけるというより、育てなくてはいけないし、環境によって育てられてゆくものなのである。何とかしなくてはと思うが、権力を持っている連中が、企業にしても、美術館にしても、あまりにも頭が堅くて、そのうえ政治家は心が貧しい。」(草間彌生『無限の網』新潮文庫、P252)
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「人の話すことに好奇心なり関心なりを動かさなくなるとき、それが老化現象の第一歩だと思うが、社会現象としての老化徴候は言葉だけから見ても深く静かに進んでいて、既に老人のような若者もいっぱいだ。」(『茨木のり子集 言の葉 2』ちくま文庫、P327)
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「勉強とは不思議なもので、すればするほど、知らなかったことが増えて、さらに勉強する必要性にせまられます。慣性の法則です。自分の無知に気づく。それは「神の一突き」です。慣性の法則は、運動(この場合、勉強ですが)を継続する方向に働きます。」(『有権者って誰?』岩波書店、P126~127)
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「いつも一緒にいるのが「仲間」なんかじゃなくて、仲間を作るっていうことは、ひとりぼっちでいても平気な、そして「自分はひとりじゃない」って思える自分を作ることなんじゃないか。だから仲間は大事、でもときに一番危険なもの。」(貴戸理恵『増補 コドモであり続けるためのスキル』P176)
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「セクハラがある職場にはパワハラもあることが、取材をしているとよくわかります。職場のハラスメントは個人ではなく、それを許す環境、風土が問題視されます。ハラスメントを許す風土のある職場では、女性はセクハラにあい、男性はパワハラにあっている。」(白河桃子『ハラスメントの境界線』P85)
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7月10日は、岩波文庫の創刊日。今後もお世話になります。 「岩波文庫 累計販売部数 ベスト10(1927年の創刊以来現在まで)」
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田中小実昌が牧師である父親について語った『ポロポロ』に、関東大震災のエピソードがある。小実昌の父は、信者が朝鮮人が襲撃してくるというデマに突き動かされて、凶行に及ぶことがないように、信者宅を一軒一軒歩いて回った。その道中、何度も「竹槍で突き殺されそうになった」(P29)らしい。