本ノ猪(@honnoinosisi555)さんの人気ツイート(いいね順)

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「「知ること」は、間違いなく、自分の身を守り、自分の将来を切り拓くための武器となります。日本では全然報じられていないことを見つけたら、それがなぜ日本では報じられていないのかを考えるのです。気づいていないのか、それとも、あえて報じないのか」(内藤正典『プロパガンダ戦争』P266)
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「「群れ」にあるということ、それ自体が人を優越させ、安定させ、ときに麻薬のような万能感を生む。そして人は時々、群れを外れている人に向かってそれを確かめ、群れの中にいることの快感を得たいと思う。」(梨木香歩『ぐるりのこと』新潮文庫、P176)
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「他者の存在を無視した「自分」だけの思考が、刺激的なものたりうるはずもありません。実際、「自分で考えること」が最初につきあたるのは、「自分ひとりで考え」たことなどいかにも貧しいものだという自覚なのです。もとより、そんなものは「たかが知れている」。」(蓮實重彦『齟齬の誘惑』P202)
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「本を買うということは、その本を「未来に読む」というひとつの約束のようなものを買うことだった。借りてきた本には期限がある。そうなると、そこにあるはずの「未来」が、あまりに短くてがっかりしてしまう。一方、自分のものにした本には、限りない「未来」が含まれていた」(『金曜日の本』P71)
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「ぼくはせめて、小説『火垂るの墓』にでてくる兄ほどに、妹をかわいがってやればよかったと、今になって、その無残な骨と皮の死にざまを、くやむ気持が強く、小説中の清太に、その想いを託したのだ、ぼくはあんなにやさしくはなかった」(野坂昭如『アメリカひじき・火垂るの墓』新潮文庫、P270)
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「一言でいって、企業に所属していなければ、福祉を受けることができないのが、日本社会なのである。そして、福祉不在のために、通常の生活を営むためにかかる費用が高すぎるのが、日本社会の特徴だと言える。」(今野晴貴『生活保護』ちくま新書、P200) amzn.to/3cEuwi2
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5月9日は、哲学者・オルテガの誕生日。 「重要なのは、いつも同じ間違いを犯さないことを可能にしてくれる記憶、つまり間違いについての記憶なのだ。人間の真の宝は、間違いについての記憶、何千年もの間、一滴一滴上澄みを醸成してきた長い生の体験にある。」(『大衆の反逆』岩波書店、P53)
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11月28日は、社会人類学者・レヴィ=ストロースの誕生日。 「歴史はつねに何かのための歴史である。歴史は不偏公正たらんと努めてもなお偏向性をもつものであり、部分的であることは免れ得ない。そのことがまた偏向性の一つの様態なのである。」(大橋保夫訳『野生の思考』みすず書房、P308~309)
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誰かを擁護するときに、一番に「実際に会ったらいい人なんだよ」と「人柄の良さ」を強調してくる人は信用ならない。
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「優しさを不可能にしている制度というものがある。そのような、人間が優しくあることを不可能にする仕組みや制度と闘っていくということが、私は社会的に優しい人間の条件だろうと思います。」(大江健三郎『生き方の定義』岩波書店、P13)
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「自分だけでは実現のための人手や知恵が足りない、ということはありませんか。そのとき、人に「助けて」が言える、それこそが自立です。「助けて」がうまく言えない状態は、自立ではなく孤立です。」(竹信三恵子『10代から考える生き方選び』岩波ジュニア新書、P97)
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8月22日は、作家・向田邦子の命日。 「言葉は怖ろしい。たとえようもなくやさしい気持を伝えることの出来るのも言葉だが、相手の急所をグサリと刺して、生涯許せないと思わせる致命傷を与えるのも、また言葉である。」(碓井広義編『少しぐらいの噓は大目に』新潮文庫、P169)
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「人間にとって、無知は避けられない。それは自然な状態だ。世界はあまりに複雑で、およそ個人の理解を超える。無知は腹立たしいものかもしれないが、問題は無知そのものではない。無知を認識しないがゆえに、厄介な状況に陥ることだ。」(土方奈美訳『知ってるつもり 無知の科学』早川書房、P375)
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1月23日は、物理学者・湯川秀樹の誕生日。 「本を読んでいるうちに、本のつくりだす世界に没入してしまえたら、それは大きな喜びである。本を読んでいるうちに、いつのまにか本をはなれて、自分なりの空想を勝手に発展させることができたら、これまた大いに楽しいことである」(『本の中の世界』Pⅱ)
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「どんどん先に読み進めることができる小説が傑作ではないんです。気持ちが昂揚して、あるいは整理がつかなくなって、思わず本を閉じてしまう。そのようにしか読めない小説こそ、かけがえのないものです。」(中村邦生『はじめての文学講義 読む・書く・味わう』岩波ジュニア新書、P116)
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「ファンという正体不明のものに振り回されて、疲れ果ててしまうミュージシャンもいる。特に今は、長く売ろうじゃなくて、今のうちに売って使い捨てちまおうっていう発想が、業界の主流だからね。まあ、これはもちろんこの業界に限らないんだけど。」(忌野清志郎『ロックで独立する方法』P222)
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5月27日は、生物学者レイチェル・カーソンの誕生日。 「残念なことに、わたしたちの多くは大人になるまえに澄みきった洞察力や、美しいもの、畏敬すべきものへの直感力をにぶらせ、あるときはまったく失ってしまいます。」(上遠恵子訳『センス・オブ・ワンダー』新潮文庫、P33)
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「もっとも嬉しいのは、みんな待ってますという一言だった。うつ病の人の見舞いに行く時はこの一言で充分である。うつの人間は自分なんて誰にも愛されていないのだと思うので、みんなあなたが好きなんだというようなことをいわれるのが、たまらなく嬉しいのである。」(『うつ病九段』文春文庫、P41)
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2月9日は、漫画家・手塚治虫の命日。 手塚が語る「漫画を描くうえで、絶対にしてはいけないこと」。 一、戦争や災害の犠牲者をからかうようなこと。 一、特定の職業を見くだすようなこと。 一、民族や、国民、そして大衆をばかにするようなこと。 (『マンガの描き方』光文社、P235)
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「苦労して人間はできない、ということを、今や、人はみな、身にしみて知った。かえって人が悪くなり、感性も情熱もすりきれてゆく。ただのこるのは憎悪や屈辱感、怨みつらみばかり。とても人間のプロには遠い。」(田辺聖子『人生は、だましだまし』角川文庫、P236)
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「子どもが読書感想文に、「おもしろかった」とだけ書いてきたら、「どこがどうおもしろかったか書きなさい」などというおとなが、子どものための物語には、平気で、さびしかっただの、幸福だなどということばだけですましてしまうのです。」(『えほんのせかい こどものせかい』文春文庫、P113)
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7月25日は、社会哲学者エリック・ホッファーの誕生日。 「われわれの時代の気質を特徴づけるおもな特性をあげるなら、それは気短さであろう。明日というのはうす汚れた言葉になってしまった。未来は現在になり、希望は欲望に変ってしまったのである」(『現代という時代の気質』ちくま学芸文庫、P132)
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「もしあなたが、出待ち行為をしていれば、アイドルからすると、右手にはスマホという刀、左手にはカメラをもって完全武装し、オフの自分に切り込んでくる脅威的なソルジャーに見えてしまう可能性すらあります。」(河西邦剛・松下真由美『清く楽しく美しい推し活』東京法令出版、P24)
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10月7日は、デザイナー・和田誠の命日。 和田誠が描いたゴジラとミニラ。 (参照:丸谷才一『青い雨傘』文藝春秋、P31)
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「人に嫌われたくないと思っている人は、人に好かれようとします。どうすれば、みんなから好かれるか、どういう言動がいいのか、無意識のうちにあれこれ考えてしまうのです。この段階で、あなたの心の中は「他人の視線」や「人がどう思うか」に乗っ取られます。」(『自分を変えたい』岩波書店、Pⅳ)