本ノ猪(@honnoinosisi555)さんの人気ツイート(いいね順)

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「必要な観念は、公平の観念であって、自己犠牲の観念ではない。人にはみんな、この世の中で一定の場所を占める権利があるのだから、自分の当然の権利を擁護することを何か悪いことのように感じさせてはならない。」(バートランド・ラッセル著、安藤貞雄訳『ラッセル 教育論』岩波書店、P153)
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「われわれの社会は、必要なときにガーッとやってそうじゃないときにはゆるくしているといった労働形態をゆるさない、仕事の性格おかまいなしに時間でいわば抽象的に区切る、そういう強制がはたらいています。」(酒井隆史『ブルシット・ジョブの謎』講談社現代新書、P109)
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「自由とは、じつは獲得しようとするものであって、あたえられるものじゃない。自由をあたえられていると思い、自由を謳歌している気分になっているとき、その人々は本当は自由じゃない。」(巖谷國士『シュルレアリスムとは何か』ちくま学芸文庫、P230)
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「他人の信念についてはバイアスがあることをすぐに察知しますが、自分自身の信念については、バイアスがあることを否定する傾向にあります。この自己本位バイアスは、「バイアスの盲点」とか「自己過大評価バイアス」とも言います。」(『私たちは思い込みから逃れられない?』総合法令出版、P213)
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「真実味のある言葉は美しくなく、  美しい言葉には真実味がない。  本当に立派な人間は口が達者でなく、  口の達者な人間はほんものでない。  本当の知者は物識りではなく、  物識りは本当には分かっていない。  無為の聖人は蓄めこまない。」 (福永光司訳『老子』ちくま学芸文庫、P306)
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「賢く見せることに一生懸命になるといろいろなところで辛くなるが、賢くないダメな面も最初から素直に出しておくと楽である。計算もなく素をそのまま出すと相手はマイナス面も含めて存在そのものを受けいれてくれる。」(桜井章一『努力しない生き方』集英社新書、P46)
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「非のない人が理不尽に苦しめられるのを見るのは耐え難い。だが、そうした理不尽な世界に自分が生きていることを認めることより、目の前で苦しんでいる人に何らかの非を認める方が容易である。したがって犠牲者が苦しまなければならないのは、本人に非があるからだと考える」『いじめを哲学する』P87
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「本を読んでいるうちに、本のつくりだす世界に没入してしまえたら、それは大きな喜びである。本を読んでいるうちに、いつのまにか本をはなれて、自分なりの空想を勝手に発展させることができたら、これまた大いに楽しいことである。」(湯川秀樹『本の中の世界』岩波新書、Pⅱ)
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「日本の家族をめぐる政策は、旧来の国家秩序の基盤としての家族の保護という視座がいまだに維持され、かつ、(国家が本来担うべき)福祉領域の多くを家族に依存し、国家の負担を家族に押し付ける形で展開してきた。」(伊藤公雄・文、『国家がなぜ家族に干渉するのか』青弓社、P164)
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「論破を得意としている人は、何の意味があるんですか、という問いかけを好む。意味の有無を自分勝手に判断しながら、それを基準値にして、ほら、意味ないですよねと繰り返す。そんな彼らの多くは、なぜかニヤニヤしている。」(武田砂鉄『今日拾った言葉たち』暮しの手帖社、P228)
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「知性は、それを身につければ世界がよりクリスタルクリアに見えてくるというものではありません。むしろ世界を理解するときの補助線、あるいは参照軸が増殖し、世界の複雑性はますますつのっていきます。世界の理解はますます煩雑になってくるのです」(鷲田清一『濃霧の中の方向感覚』晶文社、P26)
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「マヨネーズが「自分で作るもの」から「買ってくるもの」になったのは戦後のことです。市販のマヨネーズは戦前からありましたが、結構高価なものだったから自分で作るほうが主流でした。」(魚柄仁之助『国民食の履歴書 カレー、マヨネーズ、ソース、餃子、肉じゃが』青弓社、P43)
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「同じ空の下に想う相手が生きて住むことを幸せに感じ、その人が住んでいる「世界」そのものをも愛おしむ気持ちでいられる、片想いの状態にある人を見ると、うらやましく思ったりする。」(中島らも『世界で一番美しい病気』角川春樹事務所、P146)
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6月7日は、漫画家・荒木飛呂彦の誕生日。 「漫画というものは、描く人の心から湧き上がる情熱が描かせるもので、何が正しい、などと証明できるものではありません。普遍的な「描き方」が存在する、というのは勝手な思いあがりであり、自戒すべきことでしょう。」(『荒木飛呂彦の漫画術』P277)
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「言語というものは、有限な語彙と文法規則をつかって無限に多様な文を生み出すことができる奇跡的な想像力を持った道具であり、人間だけが駆使できるものです」(沼野充義・文、『ことばの危機』集英社新書、P114) amzn.to/3XsS2jZ
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「大切なことは、「人権」とは、その国のその時代に、やむにやまれず発した人々のうめき声であり、人権にしておかないと人間らしい生活が絶対にできないと考えた結果を、その時点で法的文書に書き残したものだ、ということである。」(『新版 主権者はきみだ』岩波ジュニア新書、P59) #世界人権デー
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「感動することを知らずに育つことは恐ろしい。ヘイトスピーチのデモなどに熱狂する人々を見ていると、「興奮」を「感動」ととり違えているとしか思えない。周囲と互いに興奮をあおり立てることは、自己の内面に湧き出す感動とは全く別のものだ。」(『三毛猫ホームズの遠眼鏡』岩波書店、P129~130)
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9月14日は、詩人ダンテ・アリギエーリの命日。 ダンテの『神曲』を読みなおすたびに、その世界観に圧倒される。
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「健康人とは、たぶん、基本的に「気の晴れている人」のことではないかと思う。たまに気がふさぐことがあっても、いつか知らぬうちに晴れている。本人がそれを意識できない。基本モードが、晴れなのである。したがって気晴らしについては面倒がない。」(山村修『気晴らしの発見』大和書房、P186)
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『動物農場〔新訳版〕』(早川書房)のPOP。
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「多数決原理は、個人的選好と外的選好を区別できません。これはきわめて重要な事実です。つまり、多数決に従うかぎり、差別的偏見を持った人が多ければ、差別は永遠に解消されないのです。」(永井均『倫理とは何か』ちくま学芸文庫、P216)
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兼好法師が説く「友達にしない方がいい七種類の人間」。 ①身分が高い人 ②年齢の若い人 ③病気をもたず健康な人 ④酒を飲む人 ⑤威勢のいい人 ⑥ウソつき ⑦欲の深い人 (西尾実・安良岡康作校注『新訂 徒然草』岩波文庫、P199)
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「何ごとも百パーセントはよくない。人間には百パーセント依存症というのがあって、いやまた理屈がはじまるのでやめておくが、野球の打率だって良くて三割、勝率だって良くて五割ちょっとというのが現実である。相手もいることだから。」(赤瀬川原平『老人力 全一冊』ちくま文庫、P388~389)
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わたしは本がだいきらい。 (こうの史代・画、『あのとき、この本』平凡社、P147)
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「この世からもし「いじめ」というものをなくしたいと思うなら、まず今の学校システムをなくせばいいと思っています。つまり、学校にいじめがあるのではなくて、学校という構造がそもそもいじめなのだと思います。」(五味太郎『大人問題』講談社文庫、P62)