本ノ猪(@honnoinosisi555)さんの人気ツイート(いいね順)

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「トラック事情を書いていると、よく見受けられるのが、「トラックドライバーのような底辺職だけには就きたくない」なるコメントなのだが、どうか安心していただきたい。こうした気持ちの方々には、トラックドライバーは絶対に勤まらない。」(『トラックドライバーにも言わせて』P96) #トラックの日
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「よく「ご苦労さま」は目下に、「お疲れさま」は目上に使う、と言われます。これはべつに伝統的な区別ではなく、1990年代から見られる主張です。伝言ゲーム的に広まった面もあり、特に根拠はありません。歴史的には、「ご苦労さま」は昔から目上にも使われていました」(『日本語はこわくない』P46)
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2月26日は、芸術家・岡本太郎の誕生日。 「親子こそ、かえってズレやすい。肉親だという安心感から、親はわが子に対しては不用心になる。家族制度にいやったらしさがあるとすれば、その甘え、互いが人間として真剣にたち向かわないで、枠の方によりかかってしまうことだ。」(『岡本太郎の眼』P153)
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「攻撃しやすい標的は、たいていは論争となっている本当の問題とは無関係であり、批判を支持する人々を喜ばせることはあっても、誰にとっても時間と忍耐力の浪費にしかならない。」(ダニエル・C・デネット著、阿部文彦・木島泰三訳『思考の技法』青土社、P61)
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「必要であればあるほど拒まれるもの、それは忠告だ。余計にそれを求める人、無知な人からは疎んじられる。怖がれば怖がるほど、逃れようとすればするほど、近寄ってくるもの、それは貧困だ。逃れようとするほど悲惨になり、安定を失う。」(レオナルド・ダ・ヴィンチ『知をみがく言葉』青志社、P173)
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「この半世紀では、それこそ命を削るくらい、とにかく自分自身でなんとかすべきだとされ、それでもダメな場合は誰かに助けを求める、それでもダメな場合は公的な機関が対応するという、自助・共助・公助を序列化して考える意識があまりにも強くありました。」(『反『優生学講座』』現代書館、P38)
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「都市においては、ほとんどすべての空間が私物化されており、そこにいつづけることは難しい。一見、オープンのように見える地下街や商店街やビルの軒下であっても、そこに長時間いれば警備員がやってきて追い出される。」(阿部彩『弱者の居場所がない社会』講談社現代新書、P118)
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「自分でコントロールできそうにないことを、夜中にまで考えなくていい。陽の高いうちにうんと悩んで、せめてまぶたを閉じる夜くらいは、とんちんかんな夢みたいなことを思い浮かべて、心の荷物を軽くしよう。悩み事に心身を占領されないようにしよう。」(『ただしい暮らし、なんてなかった。』P27)
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「人間らしい善意はだれにでもあり、全体として断罪される可能性の高い集団にも、善意の人はいる。境界線は集団を越えて引かれるのだ。したがって、いっぽうは天使で、もういっぽうは悪魔だった、などという単純化はつつしむべきだ」(ヴィクトール・E・フランクル『夜と霧 新版』みすず書房、P144)
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「酒は糞真面目な人の理性に言い寄り、  心も、知能もとろかしてしまう。  酒は人の悩みを少しずつ除いてくれる、  どれほど悩みがたまっていようとも。  酒はけちな人を気前よくし、  一文無しを金持にさせてくれる。」 (アブー・ヌワース『アラブ飲酒詩選』岩波書店、P92)
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「自信って、一体何なんだろうな。自分の能力が評価される、自分の人柄が愛される、自分の立場が誇れるーーそういうことだが、それより、何より、肝心なのは、自分で自分を"良し"と納得することかもしれない。」(佐藤多佳子『しゃべれども しゃべれども』新潮文庫、P220)
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2月19日は、詩人・峠三吉の誕生日。 「ちちをかえせ ははをかえせ  としよりをかえせ  こどもをかえせ  わたしをかえせ わたしにつながる  にんげんをかえせ  にんげんの にんげんのよのあるかぎり  くずれぬへいわを  へいわをかえせ」 (『原爆詩集』岩波文庫、P9)
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6月18日は、文学者ドナルド・キーンの誕生日。 「日本人自身がよく嘆いている日本人の島国根性は、家族をモデルにして日本人が組み立てた階層性の一つの所産である。そこには、階層の外にいる誰かを扱う方法を示した規定はないと言っていい」(『『ニューヨーク・タイムズ』のドナルド・キーン』P69)
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「一見男性に有利とされるイデオロギーが、実際は男性自身を自縛していることが、ようやく指摘され始めている。フーコーが明らかにしたように、近代における男性の主体化は、近代資本主義価値体系への男性の従属化であった。」(大越愛子『フェミニズム入門』ちくま新書、P25)
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「妊娠は「傷病ではない」という理屈付けで、女性の妊娠機能に関わるすべての医療がーー月経も避妊も緊急避妊も中絶も、そして出産までもーーアクセスが悪く高額になっています。そうした医師たちの「好き勝手」を厚生労働省が見逃してきた」(塚原久美『日本の中絶』ちくま新書、P230)
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雪の中で戯れる子犬たち。 (長沢蘆雪《狗児図》、金子信久監修『かわいい江戸の絵画史』P113)
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生き物のおなら事情。 (参照:関麻衣子訳『おならのサイエンス』柏書房、P31)
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「「病む」に関係した言葉に「うらやむ」があります。この場合の「うら」は心の意味です。あまり、人をうらやましがってばかりいると、自分にもいいことはありません。気をつけましょう。」(川嶋優『ちびまる子ちゃんの慣用句教室』集英社、P68)
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「すぐれた人は、あえて世の中の苦しみに目を向けるわ。愚かな人は、自分が苦しいときをのぞけば人々の苦しみに気づかない。心が貧しい人、邪悪な人、運に見放された人は、行く先々で苦しみを周囲に押しつけ、まき散らす。」(サローヤン『ヒューマン・コメディ』光文社古典新訳文庫、P224)
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『遊☆戯☆王』作者・高橋和希さんの言葉。 「どんな理由があろうとも  人を傷つけ、殺し合う行為は  許されないことだと思います。  遠い未来、  ボク達さえいなくなってるかもしれない未来、  人類とか国境を越えて、  みんなが仲良く生きてたらいいのになぁ」 (『遊☆戯☆王』33巻)
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「自立とは、ひとりで何かをすることではありません。人と共感しあい、協調しあって生きることです。人間というのは人に受け入れられてから、人を受け入れられるようになります。ひとりでなんでもやっている子どもは孤立です。」(佐々木正美『子どもが喜ぶことだけすればいい』ポプラ社、P120)
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「ワイドショーの原理のひとつに「他人の不幸によるカタルシス」があることはご承知と思うが、もうひとつ同じくらい太い柱として「悪人を(仕立て上げて)憎む快感」がある。残忍な犯罪が必須ネタとなっているのは、何も人生の教訓にしようということではない。」(ナンシー関『小耳にはさもう』P142)
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「言葉に責任を持たない人は、人間としてもっとも基本的ななにかを欠いています。どれほど資産や地位があっても、どれほど能力があっても、人間のあり方として失格な人をそれ以上頼ることはできません。そんな人と対話しようとしても失敗するのは目に見えています。」(『対話の技法』笠間書院、P75)
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「本によっては一度読んだだけでは歯が立たないこともある。それを適当に一度読んだだけでよしとしてしまうと、けっきょくは自分がすでに分かっていることだけを拾い出して終わりということにもなりかねない。」(野矢茂樹『そっとページをめくる 読むことと考えること』岩波書店、Pⅵ)
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「読書とは、突き詰めていくと、孤独の喜びだと思う。人は誰しも孤独だし、人は独りでは生きていけない。矛盾しているけれど、どちらも本当である。書物というのは、この矛盾がそのまま形になったメディアだと思う。読書という行為は孤独を強いるけれども、独りではなしえない。」(『小説以外』P179)