本ノ猪(@honnoinosisi555)さんの人気ツイート(いいね順)

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「憎しみに立ち向かうただひとつの方法は、憎む者たちに欠けている姿勢をとることだ。つまり、正確に観察すること、差異を明確にし、自分を疑うのを決してやめないこと。こういった姿勢によって、憎しみは次第にひとつひとつの要素に解体されていく。」(カロリン・エムケ『憎しみに抗って』P15)
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「ほんとの自立というのは、他人との協力、依存関係を成功させることのように思われます。なにがなんでも自分一人で生きるなどというのは不可能ですし、強引にそうしようとしたら、知らず知らず他人を犠牲にしてしまうし、自分も辛くなるにちがいありません」(『新編 若い父母へのメッセージ』P18)
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8月1日は、社会学者・ブルデューの誕生日。 「男性の特権もまたひとつの罠なのであり、男性ひとりひとりは特権の代償として、ことあるごとに男らしさをはっきりと示さなければならない必要から、恒常的に、ときには不条理なほどの緊張と精神集中を強いられている。」(『男性支配』藤原書店、P78)
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「英国で黒人やアイルランド人をもっとも激しく差別したのは、実はワーキング・クラスの人びとだった。というように、戦後の日本でも、貧しい人びとの歪んだ憂さ晴らしの矛先が下層の「日本人に見えない者」に向けられたのは容易に想像がつく。」(『オンガクハ、セイジデアル』ちくま文庫、P209)
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「したくないことは無理してまでするな。命じられたからとか叱られるというのではやるな。それより自分のしたいことをやりたまえ。人間の生きていく原動力は、そうした憧れと面白さと達成感からこそ生まれてくるものだ。」(毛利子来『生きにくさの抜け道』岩波書店、P38)
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「いじめっ子というのは、制度のなかで、自分のみじめさをいじめという形でしか表現できない、哀れな存在です。ぼくはむしろ、同じように制度からずれていても、いじめられっ子の登校拒否のほうに、自立の栄光を見たいと考えています。」(森毅『一刀斎の人生相談』思想の科学社、P183)
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「我々が芸術に求めるのは自己の拡張であるのに対して、娯楽に求めるのは、自己の維持だ。このどちらも、我々にとって大切であるのは言うまでもない。そのときどきの状況と必要に応じて、作品を選んだり、同じ作品でも芸術として接するか、娯楽としてかを、選べばよい」(『美学の練習』春秋社、P213)
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「生活保護がまったく機能しない社会を想像してみればよい。それは貧困にストッパーがなく、人々は生きるために「どんな手」でも使わなければならない社会である。犯罪が増え、病気になっても医療が受けられずに、尊厳もなく人が道端で死んでいく。」(今野晴貴『生活保護』ちくま新書、P6)
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一部の講談社文芸文庫Kindle版でセール(498円均一)が行われているようなので、お勧めの作品を幾つか紹介しておきます。気になる作品があれば、ぜひ読んでみてください。
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4月8日は、画家パブロ・ピカソの命日。 「皆が絵画を理解したがる。そのくせ、鳥の唄を理解したがりはしないのだ。人は夜とか、花とか、あたりにあるものを理解しようともしないで愛するではないか? ところが絵画については理解したいと欲する。」(ピカソ:述、『青春ピカソ』新潮文庫、P44)
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「生きることにとっての最大の障害は、明日という時に依存し、今日という時を無にする期待である。君は運命の手中にあるものをあれこれ計画し、自分の手中にあるものを喪失している。君はどこを見つめているのか。どこを目指そうというのであろう。」(セネカ『生の短さについて 他二篇』P32)
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「英国で黒人やアイルランド人をもっとも激しく差別したのは、実はワーキング・クラスの人びとだった。というように、戦後の日本でも、貧しい人びとの歪んだ憂さ晴らしの矛先が下層の「日本人に見えない者」に向けられたのは容易に想像がつく。」(『オンガクハ、セイジデアル』ちくま文庫、P209)
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「他人を攻撃したって、つまらない。攻撃すべきは、あの者たちの神だ。敵の神をこそ撃つべきだ。でも、撃つには先ず、敵の神を発見しなければならぬ。ひとは、自分の真の神をよく隠す。」(太宰治『もの思う葦』角川文庫、P152)
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「おそらくはメディアの影響でしょうか、権力者に「お友達感覚」をもち、その人間性に過剰な思い入れを抱いてしまう。そして、権力者のすることに問題があれば批判するという当たり前の行為を「悪口」と感じてしまう。」(藤本一勇訳『茶色の朝』大月書店、P44)
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「憎しみに立ち向かうただひとつの方法は、憎む者たちに欠けている姿勢をとることだ。つまり、正確に観察すること、差異を明確にし、自分を疑うのを決してやめないこと。こういった姿勢によって、憎しみは次第にひとつひとつの要素に解体されていく。」(カロリン・エムケ『憎しみに抗って』P15)
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「酒をやめるためには、飲んで得られる報酬よりも、もっと大きな何かを、「飲まない」ことによって与えられなければならない。それはたぶん、生存への希望、他者への愛、幸福などだろうと思う。飲むことと飲まないことは、抽象と具象との闘いになるのだ。」(『今夜、すべてのバーで 新装版』P250)
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「揖保乃糸」について。 「素麵は小麦粉を原料とし、6世紀以上にわたり、播州(現在の兵庫県南西部)でよく食べられてきた。初めて素麵の名が出てくるのは、兵庫県揖保郡の斑鳩寺で発見された1418年頃の写本であり、素麵は江戸時代(1603~1868)に入って人気が出た。」(『パスタと麵の歴史』P146)
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8月5日は、女優マリリン・モンローの命日。 「マリリンを特徴づける、吐息を漏らすような妖艶な話し方も、吃音が関係していた可能性がある。息を吐きながら話せばどもらない。若いときにセラピストにそうアドバイスを受け、試してみたら確かにどもらなかった。」(近藤雄生『吃音』新潮文庫、P18)
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「人間の料理の核にあるのは、明確に毒に近い「腐敗したもの」である。そして人間は、すれすれに毒であることを認識しているアルコールを飲み、ある文化では麻薬的なものを好んで摂取し、過剰なカロリーが危ないといわれても砂糖を摂取しつづける。」(檜垣立哉『食べることの哲学』世界思想社、P175)
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「人は心の中の大切なものを他者に伝えようと苦闘するが、他人は受け取るだけの力を持たない。だから、人は他者を知ることも、他者に知られることもできずに、並んでいても一緒にではなく、孤独に歩むのだ。」(サマセット・モーム著、行方昭夫訳『月と六ペンス』岩波書店、P270)
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ジョジョ立ちする聖徳太子。 (参照:荒木飛呂彦・画、『集英社版 学習まんが日本の歴史2』)
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「セクハラがある職場にはパワハラもあることが、取材をしているとよくわかります。職場のハラスメントは個人ではなく、それを許す環境、風土が問題視されます。ハラスメントを許す風土のある職場では、女性はセクハラにあい、男性はパワハラにあっている。」(白河桃子『ハラスメントの境界線』P85)
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「無駄や遠まわり、道草を許さない社会は、どう考えても先に豊かさは見えません。合理主義や生産至上主義は、結局はその社会を疲弊させてしまうでしょう。なぜなら、みずみずしい感性や独創性をもった子どもたちが、育っていくはずがないからです。」(手塚治虫『ガラスの地球を救え』光文社、P190)
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「親を大切にすることと、親の期待に応えることはイコールではないのです。逆に言えば、親を大切にしながら、「親の期待」に応えないという生き方がある、ということです。この点を混同して考えてしまうと、あなたは苦しむことになります。」(鴻上尚史『親の期待に応えなくていい』小学館、P12)
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「じつは孤独というのは、自由自在にふるまえ、無理しない自分にもどれる場所であり、そこからまた社会に打って出ていく「陣地」になるのです。これは赤ちゃんの成長を頭に描けば、すぐに理解できると思います。」(武長脩行『「友だちいない」は"恥ずかしい"のか』平凡社新書、P75)