本ノ猪(@honnoinosisi555)さんの人気ツイート(いいね順)

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「人と人が別れるとき、「サヨナラ」というものだと私たちは思っている。しかしよく考えてみると「サヨナラ」といって別れることが出来る別れは倖せな別れだ。戦争の頃、私たちは戦争に行く人に向かって「サヨナラ」ということが出来なかった」(佐藤愛子・文、『少女たちの戦争』中央公論新社、P27)
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「動機が偽善だからダメ、やりかたが偽善だからダメ、なんて批判には意味がありません。すべては結果次第なんです。結果がよければそれでいいし、結果的に苦しむ人がいるようなら、その善行はまちがっているんです。」(パオロ・マッツァリーノ『偽善のトリセツ 反倫理学講座』河出文庫、P192)
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「人材は見つけるというより、育てなくてはいけないし、環境によって育てられてゆくものなのである。何とかしなくてはと思うが、権力を持っている連中が、企業にしても、美術館にしても、あまりにも頭が堅くて、そのうえ政治家は心が貧しい。」(草間彌生『無限の網』新潮文庫、P252)
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「考えてみれば、世間を維持しているのが強者です。いや、世間の甘い汁を吸って生きているのが強者であって、その甘い汁を吸っている連中の集合体を名づけて"世間"と呼んでいるわけですから、世間イコール強者なんです。だから、世間は強者を叩かない。」(『「狂い」のすすめ』集英社新書、P16)
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「すぐれた人は、あえて世の中の苦しみに目を向けるわ。愚かな人は、自分が苦しいときをのぞけば人々の苦しみに気づかない。心が貧しい人、邪悪な人、運に見放された人は、行く先々で苦しみを周囲に押しつけ、まき散らす。」(サローヤン『ヒューマン・コメディ』光文社古典新訳文庫、P224)
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3月18日は、詩人・田村隆一の誕生日。 「ホンネという我欲の主張が正しい行動なわけじゃないんだ。「私はホンネで生きている」なんて、かなり甘い台詞だよな。その人の周りでは、多くの人がホンネを抑えて見守っているんだよ、きっと。」(『言葉なんかおぼえるんじゃなかった』ちくま文庫、P75)
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「日本には, ネコは1200-1300年ほど前, 8世紀の奈良時代に中国から運ばれてきたとされる. 船に積まれた仏教の経典とともに, それをネズミの害から守るために運ばれてきたと考えられる. 最初の経典の渡来は, 奈良時代の初めの和銅3(710)年である」(大石孝雄『ネコの動物学』東京大学出版会、P101)
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「日本では人権が思いやりや他者への配慮という一人ひとりの意識や道徳の問題と捉えられているが、国際的に人権とは一人ひとりに与えられた権利であると同時に、国に課せられた義務と理解されている。」(谷口洋幸・文、『クィア・スタディーズをひらく 2 結婚, 家族, 労働』晃洋書房、P37)
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「子どもの頃から、一律に学校という、奇妙なものの中に入れられて、成績がどうのこうの、点数がどうのこうのといわれ、そんな、しょうもないことに、胸をドキドキさせられるんではたまったものではない。」(水木しげる『ほんまにオレはアホやろか』講談社文庫、P239)
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「唯一無二の真実を探し求める人は、世界をたった一つの固定された言葉へと単純化しようとします。唯一無二の真実を宣言するということは、言葉を「急速冷凍」して、その結果、新しい意味が現れる可能性を狭めてしまうということです。」(伊藤守監訳『現実はいつも対話から生まれる』P49)
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絵本作家のあいはらひろゆきさん死去。ご冥福をお祈りします。 「「そんなくだらないことやめて、勉強しなさい!」  よく聞くセリフです。  でも、子ども時代の一生懸命さに、  「いい一生懸命」と「やっちゃいけない一生懸命」なんてないんです。」 (『くまのがっこうの子育て』P60)
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5月8日は、哲学者J・S・ミルの命日。 「社会を構成する人々のうちの相当数が、先々を見越し合理的な配慮をして行動できないような、ただの幼稚な人間に育っていくのを社会が放置しているのであれば、その結果に対する責任は社会自体が負わねばならない。」(『自由論』岩波書店、P184)
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「誰でも、自分がこれこそ正しいと思い込んだものにしがみついてしまうのです。それは逆に言うと、誰のものであれ、人のものの見方や考え方というのは、絶対に確実なものではなく、多かれ少なかれ、偏りや誤りがあるということです。」(藤田正勝『はじめての哲学』岩波書店、P105)
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6月19日は、作家・太宰治の誕生日。 「学問なんて、覚えると同時に忘れてしまってもいいものなんだ。けれども、全部忘れてしまっても、その勉強の訓練の底に一つかみの砂金が残っているものだ。これだ。これが貴いのだ。」(『パンドラの匣』新潮文庫、P19)
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「「怒り」は相手とともに生きていくことを前提にした感情です。一緒に生きていくために、してはならないことを決めたり伝えたりする行為が「怒り」です。たいして「憎悪」というのは共生を拒絶し、相手が存在すること自体を嫌う感情です。」(荒井裕樹『障害者ってだれのこと?』平凡社、P204)
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「「自分が得しよう」ということを一つ抜くと、最初の言葉が優しくなるから、どんどん会話が穏やかになります。いい言葉がいい言葉を引き寄せる。」「反対に、初めに何も考えずに言葉を投げつけると、とんでもない諍いになってしまいます。」(萩本欽一『ダメなときほど「言葉」を磨こう』P129)
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「動機が偽善だからダメ、やりかたが偽善だからダメ、なんて批判には意味がありません。すべては結果次第なんです。結果がよければそれでいいし、結果的に苦しむ人がいるようなら、その善行はまちがっているんです。」(パオロ・マッツァリーノ『偽善のトリセツ 反倫理学講座』河出文庫、P192)
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大学1回生の頃に使っていたノートを整理していると、所々に「AMD48」というワードが記されていることに気付く。自分で書いておきながら、何を意味するのか分からず、「こんなアイドルいたかな?」と頭を悩ましていたら、文脈から「阿弥陀如来の四十八願」の略語であることが分かった……。 #花まつり
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「日本の女性は、陣痛によって母子の絆が深まると信じるよう仕向けられる。また、日本では出産時の痛みを母性への通過儀礼として重要視していることも、いくつかの研究で指摘されている。」(アヌシェイ・フセイン著、堀越英美訳『「女の痛み」はなぜ無視されるのか?』晶文社、P5)
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12月24日は、作家・安野光雅の命日。 「本を読むことは、ひとりの仕事ですから、競争にはなりません。また、表面だけきれいにするお化粧に比べて、本を読んでいることは、ほかの人にはわかりません。けれども心の中は美しくなり、ひそかに誇りを持つことができるのです」(『かんがえる子ども』P104)
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「忙しい人生だけが正しいものと感じられるなら、まずはその考え方を改めることです。忙しいことは自慢でしょうか? ときどき忙しいくらいが正常であって、毎日忙しいのは正常ではありません。わたしたちの脳と体はそんなふうに働けない」(『傷つくだけなら捨てていい』イースト・プレス、P73)
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「読書とは、突き詰めていくと、孤独の喜びだと思う。人は誰しも孤独だし、人は独りでは生きていけない。矛盾しているけれど、どちらも本当である。書物というのは、この矛盾がそのまま形になったメディアだと思う。読書という行為は孤独を強いるけれども、独りではなしえない。」(『小説以外』P179)
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「なんだか、このところ世の中全体が嫌なものはみんなやっつけてしまおう、というおかしな風潮になっているような気がしてなりません。国同士も同じことです。国と国が「あいつは気にくわないからやっつけてしまえ」というのではまた戦争になってしまいます」(『新装版 ぼくは戦争は大きらい』P139)
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「「幸せそうな女性が許せない」「フェミニズムが許せない」という人のメンタリティや価値観はすべての女性が嫌い、というよりむしろ、自分の思惑から外れる女性、自分の思い通りにならない女性、あるいは自分の気持ちを推し量らない女性が嫌いなのではないか?」(栗田隆子・文『シモーヌ』5、P108)
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「したくないことは無理してまでするな。命じられたからとか叱られるというのではやるな。それより自分のしたいことをやりたまえ。人間の生きていく原動力は、そうした憧れと面白さと達成感からこそ生まれてくるものだ。」(毛利子来『生きにくさの抜け道』岩波書店、P38)