本ノ猪(@honnoinosisi555)さんの人気ツイート(いいね順)

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「不幸を感じている人より不幸に慣れてしまった人の方が不幸である。人間の心は奇態な自然の弁証法で支配されている。不安が極限に達すれば、人はもう不安なくしては生きられぬと感ずる。不安は彼の神ではないとしても、少なくとも彼の支柱となる。」(『小林秀雄初期文芸論集』岩波文庫、P229)
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「インターネットで検索すれば、自分と同じ年齢なのにすごい人がいくらでも見つかる時代になった。ここで、そうはなれない自分に疲れるのである。生まれたときに自由のチケットを一方的に渡してきて、それを死ぬまでに使い切ることを要求する社会が嫌になるのだ。」(『〈普遍性〉をつくる哲学』P274)
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「国からの支援などに頼らず、学問は自力ですればいい」のような発言は、経済的な余裕はないものの何とかして学問を続けていきたいと考えている大学(院)生の意志・行動を萎縮させてしまうものだと思う。「産まれたときから立派な研究者だった人間などいない」という前提が、無視されている。
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「母になることは私的な事業ではない。際限なく徹底的に公的である。女性たちは日常的に、自然かつ本能的に子育てを上手に行うツールを持っているのだと吹き込まれ、「良き女性」「良き母」と見なされるためにどのように子どもと関わるべきかを常に指示されている」(『母親になって後悔してる』P66)
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「しんどい!」を下に向けるか、上に向けるか。 (参照:『脱「いい子」のソーシャルワーク』現代書館、P101)
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「絶えずだれかと会っていないと落ち着かない人も、不必要にSNSでやりとりしている人も、用もないのに癖のようにインターネットで検索している人も、本人ははっきりと意識していないかもしれないが、自意識を麻痺させようとしているのだ。」(榎本博明『「さみしさ」の力』ちくまプリマー新書、P61)
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「読書も、元気で人生に何も問題がないときには、必要ではありません。本なんか読まなくても生きていけるというのは、まったくその通りだと思います。しかし、いったん人生に何か起きたときには、じつは本というのは、命綱になってくれる存在だと思います。」(頭木弘樹『絶望読書』河出文庫、P262)
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「想像力のない人は相手がどれだけ想像力があるか想像することができない。いや冗談や言葉遊びを言っているわけではなくて、2の想像力しかない人間が相手に10の想像力があることを想像することは不可能にちかい。」(保坂和志『人生を感じる時間』草思社文庫、P232)
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「大体、生きている人間というものは、どこか我慢ならない点をもっています。死んでしまうと誰だって美化される。つまり我慢できるものになる。これは生存競争の冷厳な生物的法則であって、本当の批判家とは、こんな美化の作用にだまされない人種なのであります」(三島由紀夫『不道徳教育講座』P172)
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「虐殺の事実を否定することは、未来の虐殺を準備することになる。関東大震災時の朝鮮人虐殺という史実をさかさまにねじ曲げ、「災害時には外国人・少数者に気をつけろ」というゆがんだ「教訓」を引き出す行為を絶対に許してはならない。」(加藤直樹『九月、東京の路上で』ころから、P200)
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「哲学を本気でやれば、君は決して孤独ではない。君は必ず真の友人を見つけることができる。君が君の思考を進めれば進めるほど、隠れていた友人たちが次々と現れてくるはずだ。」(永井均『哲おじさんと学くん』岩波書店、P166)
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「酒をやめるためには、飲んで得られる報酬よりも、もっと大きな何かを、「飲まない」ことによって与えられなければならない。それはたぶん、生存への希望、他者への愛、幸福などだろうと思う。飲むことと飲まないことは、抽象と具象との闘いになるのだ。」(『今夜、すべてのバーで 新装版』P250)
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「日本では人権が思いやりや他者への配慮という一人ひとりの意識や道徳の問題と捉えられているが、国際的に人権とは一人ひとりに与えられた権利であると同時に、国に課せられた義務と理解されている。」(谷口洋幸・文、『クィア・スタディーズをひらく 2 結婚, 家族, 労働』晃洋書房、P37)
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山内志朗が紹介する、論文執筆のための「言い換え」一覧。 (参照:『新版 ぎりぎり合格への論文マニュアル』平凡社新書、P214)
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4月10日は、放送作家・永六輔の誕生日。 「難民がインチキだろうがなんだろうが、  助けてくれって言われたら助けるのが  人間じゃねェのかね」 (『一般人名語録』講談社文庫、P155)
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「絶えずだれかと会っていないと落ち着かない人も、不必要にSNSでやりとりしている人も、用もないのに癖のようにインターネットで検索している人も、本人ははっきりと意識していないかもしれないが、自意識を麻痺させようとしているのだ。」(榎本博明『「さみしさ」の力』ちくまプリマー新書、P61)
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田中小実昌が牧師である父親について語った『ポロポロ』に、関東大震災のエピソードがある。小実昌の父は、信者が朝鮮人が襲撃してくるというデマに突き動かされて、凶行に及ぶことがないように、信者宅を一軒一軒歩いて回った。その道中、何度も「竹槍で突き殺されそうになった」(P29)らしい。
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「ほかの作家を模倣するのをためらってはいけない。模倣は、アートや技能を学ぶ人にとっては何かを創造する行為の一部なのだ。バッハもピカソも、最初から完璧なバッハやピカソとして現れたわけではない。彼らにもお手本が必要だった。」(『誰よりも、うまく書く』慶應義塾大学出版会、P269)
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「大学が素晴らしいのは、短い間にせよ、有用性から解放される時期があることだと思う。「受験に役に立つか」とか「就職に有利か」とか「仕事で得をするか」とか、そういう価値観から、その気になれば、解放される時期が一、二年はあることだと思う」(山田太一『いつもの雑踏 いつもの場所で』P185)
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「いい本だからといって義務的に読むべきではないと思います。その人にとって良書というのは、決していい本のことではない。それはその人が持っている問題意識を疼かせる本のことを言うのです。」(遠藤周作『人生には何ひとつ無駄なものはない』朝日文庫、P271)
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「常に「正解」を当てさせることや、結果がよければすべてが正当化されることを、学校や家庭が「模範」として示しているかぎり、ものごとの背後にあるものを考えようとしたり、ものごとを一面的にながめないようにすることは永久に学べないでしょう。」(『「わかる」ということの意味[新版]』P211)
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「見知らぬネコと親しくなる術を  知っていれば、  いつでも幸せに恵まれる。」 (アメリカのことわざ、『幸せを語るネコ』P10)
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「いい本だからといって義務的に読むべきではないと思います。その人にとって良書というのは、決していい本のことではない。それはその人が持っている問題意識を疼かせる本のことを言うのです。」(遠藤周作『人生には何ひとつ無駄なものはない』朝日文庫、P271)
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「早く効率よくやることだけが上手な時間の使いかたじゃないと思うよ  時間をわすれて遊んだり  好きなことにむちゅうになるのだってりっぱな時間の使いかただよ」 (沼田晶弘監修『ちびまる子ちゃんの時間の使いかた』集英社、P154)
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「傷つくのを恐れることは、実際に傷つくよりもつらいものだと、おまえの心に言ってやるがよい。夢を追求している時は、心は決して傷つかない。それは、追求の一瞬一瞬が神との出会いであり、永遠との出会いだからだ」(パウロ・コエーリョ『アルケミスト 夢を旅した少年』角川文庫、P154)