本ノ猪(@honnoinosisi555)さんの人気ツイート(いいね順)

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「言うまでもなく、スリムであるということ、つまり無駄のないことというのは、若いこと、美しいこと、健康であること、新品であることとならんで、自由で誇りある人間であるために必要なことではない。それは売り買いされる商品の価値でしかない。」(鷲田清一『ちぐはぐな身体』ちくま文庫、P124)
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「知的文章を書く人には、起承転結はすすめられない。第一に、関係ないような話題から入る必要がない。もっとストレートに、起と転を除いて、結論から入り、結論で終わる「結承結」のように書くと、分かりやすい文書になる。」(黒木登志夫『知的文章術入門』岩波新書、P69)
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物理学者の益川敏英さん死去。ご冥福をお祈りします。 「お金の出そうな分野でしか人が仕事をしない。あるいはお金になりそうな発明や特許に人が集中する。こうした商業主義に流される科学研究は、国策としての軍事研究にも利用されやすい」(『科学者は戦争で何をしたか』集英社新書、P89)
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平沢進(Susumu Hirasawa)の鋭い指摘。 「頻繁に遭遇する「もっと便利に、もっと自由に」という言葉が実は自己否定だということに気づけるかどうかが重要なんです。「このサービスは自分の生活を拡張してくれる」と安直に考えてしまったら、その時点で敗北しているのと同じ」(『kotoba』No.45、P50)
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杉田明子・佐藤剛史『中高生のための「かたづけ」の本』(岩波書店)を読んでいたら、「かたづけ」の極意として、かたづけ前に自分の部屋を撮影することが勧められていた。理由としては、①レンズを通すことで部屋を客観視できる、②かたづけ後の部屋と比較できる、があげられている(P39~42)。
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「よい友人、よい友情に恵まれるには、自分にその値打ちがなければならぬ。類は友を呼ぶ、で、いいかげんな人間にはいいかげんな友人しか集まってこない。よい友人に恵まれるには、自分が誠実で、その友情を育てようとする、熱意がなくてはならない」(田辺聖子『上機嫌な言葉 366日』文春文庫、P90)
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2月20日は、小説家・小林多喜二の命日。 画像は、1925年に行われた「小樽拓銀行員新年会」の様子。後列の右から二番目にいるのが多喜二。「左翼の闘士」の一般的なイメージとは異なり、口を大きくあけ満面の笑みを見せている。(参照:『治安体制の現代史と小林多喜二』本の泉社、P141)
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地下鉄サリン事件から28年。 「それは何の変哲もない、いつもどおりの朝だった。見分けのつかない、人生の中のただの一日だった。  変装した五人の男たちが、グラインダーで尖らせた傘の先を、奇妙な液体の入ったビニールパックに突き立てるまでは……。」(村上春樹『アンダーグラウンド』P32)
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8月24日は、哲学者シモーヌ・ヴェイユの命日。 「疲労が重なると、自分が工場にいる理由までも忘れ、こういう生活がもたらす最大の誘惑に負けそうになる。もうなにも考えないという誘惑だ。これだけが苦しまずにすむただひとつの方法だから。」(冨原眞弓編訳『ヴェイユの言葉』みすず書房、P219)
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「労働者が自分の妻を食べさせているという概念は間違っている。労働者が妻を扶養しているのではなく、妻が、労働者が働きに出られるように扶養しているのだ。言い換えれば、妻が夫に依存しているのではなく、夫が妻に依存している」(『主婦である私がマルクスの「資本論」を読んだら』P136)
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「今の日本では、「お客様扱い」が行きすぎているため、あきらかに理不尽なクレームであっても、うっかりたしなめたりすると、客はさらに激しく怒り出し、訴えるぞと脅しに出たり、ネット上に大げさに悪評を書き込んだりする。」(榎本博明『「おもてなし」という残酷社会』平凡社新書、P150)
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「NOを言えない人に知ってほしい、「お断り」の態度の強さレベル」 (参照:鈴木裕介『我慢して生きるほど人生は長くない』アスコム、P55)
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「本好き」と言っても色んな形がある。 友人の一人は、ある一つの作品を文庫本がぼろぼろになるまで再読し、「買いなおして、これで三代目」と教えてくれた。 夢中になって何度でも再読できる作品に出会えた友人を、羨ましく思う。
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大切な考え方。 「自分だけでは実現のための人手や知恵が足りない、ということはありませんか。そのとき、人に「助けて」が言える。それこそが自立です。「助けて」がうまく言えない状態は、自立ではなく孤立です。」(竹信三恵子『10代から考える生き方選び』岩波書店、P97)
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「優生思想とは、「何でも一人でできなければならない」という考えのこと。終わらせるためには、社会の一人ひとりが助けを求められるようになればよい。人はみな無力の状態で生まれ、人の助けを求めて育っていくのだから、その関係性こそを大切にすべきだ。」(『季刊 福祉労働』第167号、P42)
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作家で精神科医の加賀乙彦さんが死去。ご冥福をお祈りします。 「幸せに対する思い込みが強い人ほど、そこからはずれたときは脆い。失ったもの以外にも多種多様な幸せがあるのに、過去に執着して今の自分を否定し、心を未来に向けにくいのです。」(『不幸な国の幸福論』集英社新書、より)
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「自分が幸せだと思いたいのか、人から幸せだと思われたいのか、その区別ができていない人が多い、と感じます。自分が満足したいのか、人から羨ましがられたいのか。」(銀色夏生『私たちは人生に翻弄されるただの葉っぱなんかではない』P15)
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年の瀬に書店に行くと、一足先に年を越した本に出会える。
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「歴史の流れ、社会の動き、政治経済の問題、そういうものを知ろうともしないで、全部失った後でしまった、こんなはずじゃなかったと言っても、もう遅い。あとの祭りです。」(かこさとし『未来のだるまちゃんへ』文春文庫、P18) #わたしも投票します
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「学習を苦役と考える人は、その方法を工夫することに思い至らず、反復訓練と暗記だけを学習法と信じて繰り返す。そして試験が終わり学校を離れれば、学んだことのほとんどを手放して顧みない。こうした人が「勉強なんて役に立たない」と公言し、専門知より世間知を優先する」(『独学大全』P450)
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「幸福な結婚とはいつでも離婚できる状態でありながら、離婚したくない状態である。夫にすがりつく以外に生きられない女は夫を束縛してうるさがられるか、女に憐れまれるかどちらかである。妻に去られることを怖れているような男はたいていは魅力がない。」(大庭みな子『女の男性論』中公文庫、P9)
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「一度ある人を立派な人だと思ってしまうと、その人が立派なことをしている場面にだけ注意が向けられる。反対に別の人をダメなやつだと思うと、その人がダメなことをしている場面に注意が向けられがちになる。」(鈴木宏昭『認知バイアス 心に潜むふしぎな働き』講談社、P87)
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「「思う」と「考える」の違い」 (参照:国立国語研究所編『日本語の大疑問』幻冬舎新書、P152)
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「かわいそうな他者をわざわざ選ぶひと、なんらかの障害をもった他者に近づくひとは珍しくない。これらは、ヒューマニズムあふれる自己犠牲的選択に見えるが、「かけがえのなさ」が非対称的であれば、そこから容易に共依存という対象支配が生まれる。」(信田さよ子『共依存』朝日文庫、P158)
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「自分の意見をしっかり持つということと、  相手の意見を認めないということは、  まったくちがうんだ。」 (『じょうずに話せ、発表できる』小学館、P127)