・国道193号 先日、四国の方から「『四国山地らしさ』ってなんだと思います?」と訊かれた際、香川から徳島の剣山系を貫く四国の本気、国道193号がまっさきに思い浮かんだ。深山幽谷をうねる150㎞。岩盤を穿ったままの隧道、Ω型のカーブ…まるで国道とは思えない道が続くのだ(続) 324/365 #斜陽暦
この江戸期〜戦前期のアサガオ研究は本当にすごい。江戸期のアサガオには「黄色いアサガオ」があったことがわかっている。黄色い花のアサガオは青いバラのように本来ありえない色なのだけど、江戸期にはそれが存在した。その後失われた黄色いアサガオは、最近、遺伝子操作でようやく再現させられた。
アサガオの花には多様な色があるが、本来黄の色素は作らない。現代科学でも遺伝子操作で無理やり再現して創るしかなかった。そんな代物を江戸時代の人は作り出し、栽培していたのだから、そこにかける試行錯誤、変異の研究熱は計り知れない。現代科学が一番進んでるなんて畏れ多くて言えないぜ…。
明治紳士と淑女のいる店 327/365 #斜陽暦
友人夫妻が初めて北海道に来ている様子や感想を見て、「やっぱこういう風土や雰囲気って特別北海道だけのものだったんだなあ」感が生じている。北海道来てね…初夏の北海道は最高よ。ふふ…。
北海道にやたら多い、家の名前のバス停かなり好きだよ。
「個人情報の概念壊れる!」的な反応してる方がけっこう多くてカルチャーショックを受けている。なにせ北海道のこういった地域は「どこに誰が住んでるか知ってるし気にもしない地元の人しかいない」のがデフォルトだから…。(他に目印もなく、乗り降りする時の目的と言う面でも必然的にこうなる)
定期的に話題になる新千歳空港の「道外民 嘆きの壁」かなり好き。
これ「北海道の広さ舐めんなよ」っていう威嚇の意味だと思われがちだけど、実際は新千歳空港駅の下りホームから空港へ上がるところにあって「よく頑張った。炭治郎、お前は凄い子だ…」「よく生きて戻った👺」っていう意味なんです。
初北海道している友人を見て「あぁあぁあああ(情緒崩壊)」している夏コミ原稿で死にかけの道民している。そうなんですよ…この時期の北海道の青空は淡くて、寂しくて、それでいて…きれいなんです…。ああ…。
四国の旧街道に佇む廃銭湯。特徴的なシルエット。 333/365 #斜陽暦
先日歩いた峠道の脇に草履がぶら下がっていた。ただの草履ではない、やたらデカいこの草履は「ここから先の村にはこれだけ大きい履物を履いてるよつな大きいヤツがおるんやぞ?」という脅し。つまり「悪いモノ」が村に入らないようにする古いおまじないだった。いわゆるミチキリ民俗の一種。
ミチキリで有名なものは、道祖神や塞の神という道脇に立っている境界の神様だろう。道を介してウチへ入り込もうとする悪いものを退ける、脳の血液関門みたいな神様だ。甲信地方の男女が並ぶ双体道祖神、秋田県の巨大な藁人形「カシマサマ」、近畿地方の村の境に縄を張る「勧請縄」もミチキリ民俗だ。
AIが絵描いたりボケたり俳句作ってるの見るたび、「いやAIに求めてるのは私の代わりに確定申告ぜんぶやってくれるとか雑務をこなしてくれることであって、娯楽や芸術の担い手じゃないんだわ」って思いがち。早く「AIが人間の仕事を奪う」世の中とやらになってよ。Hey Siri、私の代わりに生活費稼いで。
そういう創意工夫の領域は人間の専売特許にさせておいておくれやすよ…。AIくんは私の代わりに計算、試算、手続き、運営庶務をですね。ほら、得意でしょキミ(親戚全部が死に絶えでもしたような仏頂面)
まあ実際は、こういう創作領域の研究や学習が今後の作業代替AIやヒューマンエラーが生死を分けるようなものの補助AIに活かされる土台ができるんだろうけど、それにしたってこの「いや面白いけどそうじゃないんだよ…」感が湧かないかと言ったらまったくそんなことはない。人間なので…。
あと一番悲しいのは、AIや機械の苦手領域って「人がやらざるを得ないもの」というより「機械にやらせると高くつく一方で、人間の身体的性能は機械として考えるとかなり割安なので人にやらせるのが一番安い」という実態があるのがね…。いわゆる専門性が高い高給職のほうがAIには向いているという。
【夏コミ新刊告知 3-1】 8/13(土)開催のC100で、新刊紀行写真集『ひなび旅ひなび宿』を発刊します。この数年、私が旅の間に泊まったひなびた旅館、廃業した宿から13軒を取り上げ、写真と文、過去の絵葉書などを交えつつその魅力と旅のもようを綴る本です。A5判78頁。手にとっていただけたら幸いです。
『It's My Life』という世界的ロックアーティストの代表曲のサビに対して、日本人だけは問答無用で「ヤーーーーーーッ!!!!!!!」って声が脳内再生されるようになったの大好き。
都会の真ん中の、妖しい通りの夏にいる。人間の街…だよね?
ワンピが25年連載続いてるおかげで、青少年だった読者も大人になり、「昔はエースが煽り耐性ないやつに見えたけど、偉大な父を貶されて激怒する気持ちはわかるようになった」とか「赤犬嫌いだったけど内憂外患に悩まされる中間管理職にされる気持ち、今ならわかる」って意見が変わっていくの趣深いな。