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古くから用いられた自然水銀は赤い水銀(辰砂、丹)と、白や銀色の水銀(ハラヤなど)だが、化学的には塩化水銀(Ⅰ)と塩化水銀(Ⅱ)に分かれる。前者は甘汞と言って白粉の原料になり比較的毒性が低いが、後者は昇汞と言って毒性が強い…わりに消毒と梅毒の治療にわりと最近まで使われていたゾ。ヒェ。
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三重県の由来は、伊吹山で神に敗れたヤマトタケルが病床で「私の脚は三重に折れ曲がってしまうほど疲れている」と言ったことからついた地名による。この話のモチーフが地域で古くから風土病のようにして存在した水銀中毒で、同じような話が兵庫にもある。メリット・デメリットは表裏一体よね…
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一方で水銀が持つ恐ろしい毒性は同地域で深刻な被害を与えていた。三重や兵庫、島根など古く水銀が産出した土地には「言葉を発せない神」「脚を動かせなくなった村人」などの伝説が残り、これらは水銀中毒の症状から発生したと考えられている。もっと言えば「三重県」の由来も水銀中毒とする説もある。
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とある城下町の旅館にある地下水路。女将さんは今でも畑で採れた野菜の土を落としたり水やりに使ってるとな。こういう一風変わったモノにとてもとても心惹かれるのじゃぁ…。
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こちらの本に医院ごと掲載してるので興味があったら読んでみてくだされ…
日本の廃醫院 貮號室 amzn.asia/d/gRqbX6B
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昨年2022年は明治維新から太平洋戦争終戦の期間と戦後の期間が77年間、ちょうど釣り合う年だった。昭和17年に受診したトラさん…ちょうど私たちが戦中に生まれた人を見るような感じだったのかなあと思うが、たった150年ちょっと前が江戸時代だったと思うと不思議なような恐ろしいような気がする。
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三重県名物 鐘叩き踏切
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