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ああ…実衣には何も伝わっていない。
小四郎に言われるまでもなく、政子はずっと覚悟を迫られてきた。夫から離れていく皆の心を繋ぎ止めてきた。政事に関わるなと言われて、安穏とできていた筈もない。
「貴女には無理です」
いつも自由でいてこそ、貴女は貴女らしく生きられるのに。
#鎌倉殿の13人
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死なば諸共の光秀に比べ、無鉄砲(読んで字が如く)な信長を見捨てて逃げ出す秀吉。いっそ死んでくれれば、などと思いさえしたかもしれぬ。
しかし、何とか砦に戻った信長を殊更声高に心配してみせるのが秀吉。誰の言葉かを示す(秀吉)という字幕すら、彼の計算高さを見せつけるようだ。
#麒麟がくる
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桜田門外の変と比して知る人の少ない坂下門外の変。
警護が厳重になったこと、事前に一部の計画が漏れたこと、決行の人数が計画より減ったこと。全てが失敗に向かう材料ばかりだ。
いざ事に向かう河野の表情には、国を変えるという草莽の志士の高揚感ではなく、悲壮感ばかりが漂っていた。
#青天を衝け
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顔つきを見ただけでもいかにも長州藩士っぽい人、水戸藩士っぽい人、薩摩藩士っぽい人が順繰りに出てきたので、「曲者ぜよ!」って叫んだ土佐藩士の顔を見たくてたまらない。
#青天を衝け
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今回の大河ドラマは血洗島の「朝ドラパート」と幕府の「大河パート」があるのだけれど、平岡円四郎のところで時代劇華やかなりし頃の「”時代劇“パート」になるのはなんでだろう。
旗本の四男坊とか貧乏長屋とかだけじゃない。出てきた瞬間から「堤真一」だから、としか言いようがない。
#青天を衝け