352
殿上人でもない光秀が帝から文を頂いた感激で思わず声をかけてしまったり、幕臣である光秀が武家の棟梁である将軍との謁見の場で涙にくれて席を立ってしまったり、よくよく考えれば無礼が過ぎるのだけれど、どちらも光秀推しなので許されてしまう世界。二人の間で揺れるヒロイン。
#麒麟がくる
353
「聞いたか!我こそが鎌倉随一の忠臣じゃ!」
私にはお前が要るという実朝の言葉を止められぬ周囲が顔をしかめる一方で、和田義盛が誇らしげに叫ぶ。
だから義時は、鎌倉殿を否定せず、かつ打ち消さなければならない。
これが鎌倉殿に取り入ろうとする者の末路だと。
#鎌倉殿の13人
354
ああ…実衣には何も伝わっていない。
小四郎に言われるまでもなく、政子はずっと覚悟を迫られてきた。夫から離れていく皆の心を繋ぎ止めてきた。政事に関わるなと言われて、安穏とできていた筈もない。
「貴女には無理です」
いつも自由でいてこそ、貴女は貴女らしく生きられるのに。
#鎌倉殿の13人
355
始まる前から番宣で話題になった「全部大泉のせい」マスク。
ほぼほぼ毎回「大泉のせい」だったから、結局どの回なんだ!と視聴者を惑わせていましたが、やっと答えが出ました。
頼朝が館に置いてきた御本尊を取りに行かせたから、兄・宗時は命を落としたのでしたね……
#鎌倉殿の13人
356
357
父母の仇をとったトウが涙を零す。
本懐を遂げた喜びはない。
自らも幼子を含めて多くの命を奪ったからか。
これから仇として生きていくしかないからか。
善児を、師匠を、この手にかけたからなのか。
自分がとどめを刺したこの男が、一度も父のような優しさを見せたことはなかったと?
#鎌倉殿の13人
358
秋来ぬと目にはさやかに見えねども
風の音にぞおどろかれぬる
古今和歌集の一首。
後に天下をとる織田信長の正室帰蝶は、藤吉郎に言う。
勅撰和歌集である古今和歌集よりも、名もなき庶民の歌をも集めた万葉集を学べと。
義輝から人々の心が離れていく、夏の終わり。
#麒麟がくる
359
笑いの力、音楽の力、スポーツの力。
震災の後だからこそ生きる力。
「その晩外苑バラックから泣き声は一切聞こえませんでしたよ」
それで止めない志ん生、止めないクドカン。
「みんな疲れてとっとと寝ちゃったんでしょう」
ちゃんとサゲまで付いている。
それが東京オリムピック噺。
#いだてん
360
自分がどう映るかとことんこだわらずにはいられない職人本木雅弘がすごいのか、戦をきっちり描くこの戦国大河を任されたチーフ演出大原拓がすごいのか。
何処をどう切り取っても一枚の絵のように構図が完璧だ。指先にまで神経が宿る姿が美しいのと同様に、この槍の画面への収め方たるや。
#麒麟がくる
361
小松勝くん、会ったこともない金栗四三を崇拝するあまり、四三がストックホルムでつけていたゼッケン822を自作して身につけちゃうほどの強火金栗担。
#いだてん
362
「あんたが嬉しいだけじゃなくて、みんなが嬉しいのが一番なんだで」
栄一が進む道を多くの人が示してくれたけれど、根っこはここにあった。
何度も繰り返されたかっさまの言葉、最初はいつだったろうと見返してみれば、何と初回の開始20分。やっぱり根っこは根っこだった。
#青天を衝け
363
字幕の良き働き。
こうでなければ荒木飛呂彦じゃあないッ!
#岸辺露伴は動かない
364
次回予告「設楽原の戦い」。この馬防策と火縄銃の組合せの絵面を見ると、これは長篠の戦いでは?と思われる方が多いでしょう。
細かく区分すると、今回描かれたのが長篠、次回が設楽原。
「長篠・設楽原の戦い」と一連の流れで呼ばれることが多くなっているようです。
#どうする家康
365
権力に取り憑かれ、時政を操り強引に事を進めようとする。そんな風に描かれるりくだが、その孤独は深い。
京から嫁して、頼みの息子を失い、夫のように家族と最後のときを過ごすこともできない。
だから時政は敢えて無謀な策に出た。
「お前の喜ぶ顔を見られたらそれで満足」
#鎌倉殿の13人
366
予告の美しいおディーン様。
大河初出演のディーン・フジオカさんが、朝ドラで五代ロスを巻き起こした五代友厚を再び演じます。
大河ドラマと朝ドラで同じ役を演じた魁は、新選組!土方歳三役の山本耕史さん。
くしくも同じ『あさが来た』繋がりで、ファンの心がくすぐられていきます。
#青天を衝け
367
強い子になれ
声は大きくよい耳を持ちよく学べ
さすれば立派な征夷大将軍となろう
世を平らかにできよう
さすれば麒麟がくる
この世に麒麟が舞い降りると
わしはその麒麟をまだ連れてくることができぬ
無念じゃ
麒麟がくる道は遠いのう
我が力が足りぬ
己が非力のために、麒麟はこない
#麒麟がくる
368
誰かある。誰かある…!
呼べども呼べども誰も来ない。
人々の心は離れてしまった。
ひとりきりになってしまった。
義輝は裸足で再び庭に降り、頬に当たる風に秋を知り、そして夏の終わりを悟る。
ここは現世か夢の中か。それとも彼の心の内か。
儚く立ち尽くす、ひとりぼっちの将軍。
#麒麟がくる
369
向かうは鶴山。ならば道三と高政どちらに付くのか明白。
しかし池端脚本はそのまま言葉にしない。
選ぶはあの、これまで何人もの役者が口にした台詞。
「敵は」。
光秀の行く先を知る時代劇ファン、歴史ファンをくすぐろうという狡猾さに気付きながら、乗らずにはいられない。楽しい。
#麒麟がくる
370
京の万里小路家の錦秋の庭で繰り広げられる刀と刀の争い。内輪揉め、溢れ出る血飛沫、そこかしこに出来上がる血溜まり、そういう泥臭さを覆い隠すのかさらに印象深いものとするのか、どこまでもどこまでも艶やかな紅葉…
え、長い?一言で言え?
映え。
#麒麟がくる
371
泣きじゃくる彦に代わって瀬名の介錯を終え、飛びすさって平伏する大鼠。
信康の介錯を命じられたものの斬れなかったと伝わる半蔵の逸話を写したかのようだ。
ドライな忍びかと思っていたが、築山の床下で聞いた夢が彼女を動かすのか。
服部党の2人が大きな痛みを胸に事件の幕を引く。
#どうする家康
372
不憫だ不憫だと視聴者の涙を誘った江間次郎ですが、演じた芹沢興人さんは、「認められたと思った」「救われた」と。
でもね、「最後に手を繋いでいただいて嬉しかった」「八重さんに幸せになってほしいなと思った」…それはもう不憫属性以外の何者でもないです。
お疲れ様でした。
#鎌倉殿の13人 twitter.com/nhk_kamakura13…
373
砲術家高島秋帆が、天保12(1841)年の江戸で洋式砲術の演習を行ったのが、現在の「高島平」であります。
#青天を衝け
374
ざらりと太刀を抜く足利義輝。
塚原卜伝の愛弟子として一の太刀をふるい、敵の薙刀を奪って二刀流に。
終始哀しい闘いでした。
三日月宗近、大典太光世、鬼丸国綱、骨喰藤四郎、薬研藤四郎、大包平、大般若長光、山伏国広…
数々の名刀を愛した将軍でした。
彼の最期を見取ったのは……
#麒麟がくる
375
二朗さん登場まで放送では3分経っていないのに、実は20分以上トークが続いていたということは、視聴者が「45分じゃ足りない!」と思うのと同様、演者の皆様も話し足りない!って思ってくださってるってことですよね。
もう手間かけずにノーカットで夜中に放送いただいて構いませんよ?
#鎌倉殿の13人 twitter.com/actor_satojiro…