@ArturGalata 何気にこういうのが来ますよね... でも「外人野郎!」的なメッセージが来ると、むしろ「人種以外に突っ込むところがなかったんだ!」とほっとしています。
昨日、8歳の娘と5歳の息子にコロナワクチンを打ちました。 小児コロナワクチンに関して、本当に接種するべきかどうかを迷う親御さんは多いと思います。 医師である親として、自分の子供に接種するかどうかを決めるために参考になったデータをここで紹介します。 (続)
【安全性】 まず、どんな親でも気になるのは安全性です。 私も、もし少しでも危険性がある物だったら、自分の子供に接種したくない。 幸いな事に、安全性はしっかり確認されています。治験のデータの上で、800万人以上の子供が接種されたアメリカの副反応データは非常に良好。
特に、以前「若い男性に比較的に多い」と報告された稀な心筋炎の副反応に関しては、5-11歳での発症率は極めて低い。 2回目接種後でも: 女性で100万人に2人(0.000002%) 男性で100万人に4.3人(0.0000043%) 接種に関係なく自然発症する確率が100万人に0.1-1.9人なので、これと大きな差はない。
私達大人が苦労した発熱や倦怠感の「全身性副反応」についても、子供たちの方が発症率が低い。 大人では、2回目接種後での全身性副反応の発症率は65%ですが、子供では40%程度。そして、その中が殆ど軽症。 「次の日はぐったりして動けない」ような経験は子供ではとても少ない。
「長期的な影響」について心配する人もいます。 しかし、何年後かに初めて出るワクチンの影響は科学的に非常に考えにくい。ワクチンの成分が体に長く残らない為、基本的にどの影響も8週間以内に出ます。 海外の大規模接種開始からこれほど時間が経っていると、「未知な長期的影響」は心配していない.
日本では「子供が大人に感染させるから」という理由が話題になっています。 ですが、個人的に「子供が上の世代の為に辛い思いをする」とは納得いかない。周りの配慮だけでは接種するべき理由にならないと思います。 私の場合、接種する事に決めたのは「子供自身へのメリット」です。
【必要性】 もちろん安全であっても、それだけで接種させるわけにはいかない。痛い注射は子供も親も嫌だし、ご褒美も用意しないといけない。 やはり、わざわざ義務でない注射をするには、相当な「打つべき理由」は必要です。
その513人の入院の中には、私が診療所で診た子供が1人います。 30分も一緒に救急車を待ちました。ずっと診察台でじっと動かず、とてもぐったりして、本当に可哀想だった。 もし、自分の子供があの状態になる可能性を少しでも下げる方法があれば、できる事は何でもしたい。
【効果性】 では、このワクチンで本当にそういう事を防げるのか? 最近「時間が経つと小児ワクチンのコロナ感染予防効果が12%に下がる」という報告が取り上げられて、ワクチンの効果性を疑問に思う親御さんもいます。 しかし、私達が重視するべきなのは「感染予防効果」ではなく「重症化予防効果」。
小児のコロナ感染の重症化は珍しいですが、残念ながらそこまで稀ではありません。 米国だけでも、コロナ感染による8300人の小児入院、100人近くの小児死亡が確認されました。 日本では、オミクロン株流行期に入っても、513人のコロナによる5-11歳の入院がありました。
やはり、一番重要なのは「コロナに感染した時、重症化を防げるのか」。幸いに、その答えは「Yes」。 「時間が経つと感染予防効果が12%」と報告したアメリカの文献でも、「コロナ入院の予防効果」は最後の週でも64%と高いまま推移していた。
死亡やICU入院に関しては、稀な為データを集めにくい。 でも、大人のデータを見ると、入院予防効果よりもICU入院や死亡の予防効果の方が高い。 この背景から、子供の場合でも本格的な重症化をしっかり予防すると個人的に期待しています。
【結論】 当面コロナが流行しそうな今だと、いつか私の子供も感染する可能性は高いと思います。その時、できるだけ軽く済むようにしてあげたい。 安全性も効果性も確認されたワクチンなので、私は自分の子供達に打つ事を決めました。 この考え方が、少しでも他の親御さんに参考になれば嬉しいです。
【おまけ・わが子達の注射の経験】 接種の数秒は嫌だったが、その後ロリポップをあげたら「注射して良かった!」と本人達も喜んでいます。 今日の朝は発熱も倦怠感もなく、元気に学校に行ってきました。一番困っている事は、注射の絆創膏が好きすぎてお風呂で取りたくない事。
人生の中で一番大きな地震! 揺れている最中にガラスの割れる音。 テレビかなと思ったが、金平糖の瓶でした。 (金平糖以外は無事です)
【我が子のコロナワクチン後の経過】 1回目接種から48時間が経ちました。 次の日は注射の場所が少し痛かったが、既に治った。それ以外の副反応が全くなかった。 絆創膏はまだ取らせてくれません。 twitter.com/NicholasRennic…
やはり、コロナワクチンは5-11歳でも重症化予防効果は強い。 もともと重症化リスクが低い群ではありますが、そのリスクをできるだけ更に低くする事は重要だと思います。 twitter.com/SatoshiKamidan…
日本で3度目の春になりますが、いまだに桜が咲く時に感動します。 「ちょっと温かくなった」と思ったら、ある日突然街の姿が一変します。春の到来をここまで実感できる国は世界でもなかなかないと思います。 こういう景色に思いがけず出逢うと、「日本に住んでよかったな」と改めて思います。
子供達のコロナワクチンの2回目の接種をしました! 1回目の時、医師として自分の子供に接種すると決めるために参考したデータを紹介しました。 その後も最新のデータが出ていますので、またスレッドで紹介します。
【私の個人的な判断基準】 私は「上の世代を守るため」や「経済復活のため」に子供に接種する事は納得できません。 痛い注射を我慢しないといけないのは本人なので、接種するべきかどうかを決める時、「子供自身へのメリット」だけで判断しています。
【入院予防効果】 ワクチンを接種しても、コロナに感染しない訳ではありません。「罹った時になるべく軽く済む」事がワクチンの最大の目的。 幸いに、医学界の最高峰のジャーナルである「New England Journal of Medicine」が3月30日に発表したデータによると、5-11歳でもこの効果が期待できます。
米国のオミクロン株の流行期において、5-11歳の入院予防効果は68%でした。つまり、ワクチン接種をしていれば、子供がコロナ感染によって入院する可能性が3分の1以下になります。 これは、12-18歳の入院予防効果の40%よりも高い効果で、とても嬉しい数字です。
私の場合、感染力が強い亜種が次々出ている状況を見ていると、いつか私の子供もコロナに感染する可能性が高いと思っています。その時、できるだけ症状を軽く済ませてあげたい。 どんなに感染状況が悪化しても、自分の子供が万が一の事からもしっかり守られていると思うと、私は親として安心です。