ワクチンは今まで感染拡大防止に重要だったが、オミクロン株に関してはこの役割は期待できない。 2回目接種後は接種直後では60%程度ですが、5-6ヶ月で発症予防効果が10%程度に下ります。3回目接種後でもまだ長期的なデータがないですが、10週間後でも70%から50%程度に低下しています。
4回目、5回目の接種に関しては、個人的に少なくとも1年間以内に一般人には必要にならないと思っています。 現在のデータを見ると、オミクロン株に対して「ワクチンの発症予防効果が弱すぎて、入院予防効果が強すぎる」からです。 (続) twitter.com/Nicole85199147…
発症予防効果の持続性が乏しい一方、入院予防効果は強くて長く持続する様子です。 2回目接種の6ヶ月後でも52%、そして3回目で88%に上がります。 まだ長期的なデータを待ちたいですが、個人的に1年後でも一般人にとって十分と言える入院予防効果を保つと期待しています。
忽那先生(@kutsunasatoshi)によるオミクロン株の最新情報の素晴らしいまとめです。 もう第6波は始まっていますが、今までの波とは違います。これから来る状況を把握するために重要な情報だと思います。 news.yahoo.co.jp/byline/kutsuna…
日本で既にオミクロン株による感染者の爆発的な増加が始まっています。 他国のデータを見ると、日本の1日あたりの感染者が何万人になる日はあっという間に来ると思います。 その時でも冷静に生活できるように、今から心の準備をしておく事と、デルタ株の波との違いを把握する事は重要だと思います。 twitter.com/nicholasrennic…
オミクロン株について「重症化率がデルタ株より低い」という情報を「重症化しない」の様に扱っているメディアも多いですが、決してそういう訳ではありません。 感染の95%がオミクロン株の米国でも、入院と重症例が急増しています。ニューヨーク市では既に入院の数がデルタ株のピークを越えています。
そして、入院率が未接種者の方がダントツ高いことが確認されています。 日本でも、これからのオミクロン株の拡大によって特に未接種者の中で入院と重症例は多くなると思います。もしまだ接種をしていなければ、早めに接種する事を強くお勧めします。
都内の総合病院の発熱外来を週3日担当していますが、今日は久しぶりにコロナ患者を入院させました。 今までの数カ月はいくら検査しても陰性ばかりでしたが、いきなりあちこちに陽性が出ています。現場でも、第6波が始まったと自覚します。 この波も乗り越えるため、一緒に頑張りたいと思います。
今日で、日本に移住してから2年間が経ちました! 2年しか経っていないと信じられない程、この短い間に色々な経験が出来ました。住めば住むほど、日本が大好きになります。 日本の皆様にこんなに温かく受け入れていただいて、本当に感謝しております。これからもよろしくお願いします!
オミクロン株が急拡大している中、「今どのように生活すれば良いのか」と迷う人は多いと思います。 今までの全ての感染対策は引き続き大切ですが、今の日本の状況の中で、最も重要な感染対策はこれだと思います。 「高齢者と接する際、自分がコロナに感染していると思って行動する」 (続)
オミクロン株の入院率はデルタ株と比べて低いですが、それでも元々重症化リスクが高い高齢者では入院になる症例が多い。 オミクロン株が拡大している国では、高齢者の入院が急増しています。これは米国のコロナの入院率のデータですが、70歳以上の入院率(紫色の線)がデルタ株のピークも超えています。
日本の状況は特に深刻。 2回目接種の予防効果は時間と共に徐々に低下するので、早くに接種した高齢者の免疫は弱っています。 3回目接種は高い入院予防効果がある為、一刻も早く接種出来ると良い。しかし実際、オミクロン株の拡大スピードでは、接種が感染のピークに間に合わない人が多いと思います。
逆に言えば、3回目接種をまだ終えていない高齢者の感染を抑える事さえ出来れば、医療崩壊のリスクがかなり少なくなると思います。 そのため、今の状況ではとにかく日本の高齢者を守る事が何よりも重要だと思います。
3回目接種がまだできていない高齢者の感染が拡大すれば、入院症例がどんどん多くなってしまいます。 こうして爆発的に増える入院患者数による医療崩壊は、高齢社会の日本にとってオミクロン株による最大の脅威だと思います。
そのため、オミクロン株に関しては 症状がない人でも「自分が感染しているかもしれない」と思って行動するしかない。 勿論、家族で過ごす時間は大切で、高齢者と接しない訳にはいかない。でも少なくとも3回目接種をするまでは、お互い消毒、マスク、換気に気を付けて、会食を避けるべきだと思います。
しかし、これは容易な事ではない。オミクロン株の圧倒的な感染力では、どんなに気をつけている人でも感染してしまう事があります。 そして、症状が出る1-2日前から既に感染力が強いので、全く症状がなくてもうっかり高齢者を感染させてしまう可能性があります。
もはやオミクロン株の拡大を完全に抑える事は難しいと思いますが、高齢者さえ守る事ができれば、医療崩壊は避けられます。 幸いな事に、高齢者の3回目接種終了までは遠くないので、大変な時期は後ちょっとです。 今こそ、日本の高齢者を守るため、全力を尽くすべきだと思います。
この記事は「オミクロン株の症状」に限らず、オミクロン株に関する最新情報の素晴らしいまとめです。 必読です。 twitter.com/kutsunasatoshi…
でも今の感染状況とオミクロン株の感染力を合わせると、残念ながらとても気を付けている人も感染する事があります。 私が診ている患者の中で、全く感染経路の心あたりがない人も多い。 感染しないために努力した上で感染したら、周りに謝る必要は全くないと思います。
以前から日本の独特な「コロナに感染した人が悪い」雰囲気が気になります。 2020年の当初では、「夜の街との接触がリスク因子」や「若者は感染対策が不真面目だから感染する」などがニュースで取り上げられて、未だに「もっと気を付けていれば感染しなかった」というオーラが少し残っています。 (続)
少なくともオーストラリアでは「I’m so sorry I got COVID 」と真摯に職場や周りの人に謝っていたら、「え?何か悪いことしたの?」と不思議に思われると思います。 どの病気でも、罹患者は基本的に「天災の被害者」のような扱いです。 twitter.com/zzsygnr/status…
これは本当に素晴らしい事です! 子宮頚がんを予防できるHPVワクチンが海外で一般的なのに、日本では殆どの女性が接種できていない。4月から、いよいよこの状況を変えられそう。 twitter.com/mph_for_doctor…
オミクロン株は決して「ただの風邪」と考えてはいけません。感染拡大が進むと、特に高齢者や未接種者の中で重症例が多くなり、入院患者の急増は医療逼迫にも繋がります。 私達は少しでも感染拡大を抑えるため、感染しない・感染させないように最大限に努力するべきです。 (続)
コロナの感染者数がどんどん過去最多を更新しても、海外のデータを見ると、日本ではまだまだ増えそう。 この状況では、初めて身近に感染者が出ている人も多くて、不安によるメンタルヘルスの負担が大きいと思います。 改めて、この状況でも過剰に不安になる必要がない事を強調したい。 (続)