小さい時から、無力に打ちのめされてきた人は、常に絶望し、苦痛に堪えながら生活しています。 外に出ることも辛く、誰の目にもつかないようにその場にいないふりをします。 現実に興味が無く、暗闇の中にいて、体は麻痺し、自分が自分でなくなり、半分は生きていて、半分はこの世に生きていません。
トラウマを持つ人が、長年に渡って、脅かされる状況が続くと、体が極限にまで縮まってロックされます。 凍りつく防衛スタイルを持つ人は 居場所の無さ 手足の冷え 言葉や感情が突き刺さる 音や匂いに敏感 節々の痛み 忘れっぽさ 体調不良 将来への不安 苛立ち 金縛り 悲観的な考え 無表情 感情の暴走
暗闇で生きる人は、色鮮やかな綺麗な街並みを歩くと辛くなります。 自分は闇でそれ以外の人は光…正反対だから関係を続けられません。 闇の中に長くいる人は、光の刺激が強すぎるため、辛くなり、光のない闇のほうが安心できます。 深い闇を抱える人ほど普通の幸せが望めないかもしれません。
発達早期からトラウマがある人は、過剰警戒で、交感神経が優位のため、神経系、免疫系、ホルモンバランスが崩れます。 原因不明の身体症状に苦しみ、喉の腫れ、息苦しさ、胸の圧迫感、片頭痛、肩こり、胃腸の痛み… 体内過敏と同時に外に過敏になり、気配過敏、聴覚過敏、化学物質過敏、電磁波過敏…
トラウマ重症度 最重度-虚脱 脅威に対して、打ちのめされた状態、心なく、体の反応も鈍く、無気力、希死念慮 重度-凍りつき 脅威に対して、過剰警戒し、研ぎ澄まされた状態から、解離する限界地点 中度-闘争・逃走 脅威に対して、手足に力がみなぎり、問題を解決しようと有効な手段が取れる状態
親や兄弟から脅かされつづけてきた人は、凍りつき/すくみ反応が出て、動けなくなり、言いなりになっていきます。 大人になっても、声は弱々しいままで、嫌なことを嫌と言えない性格になります。 搾取する側の人間に出会うと、断りづらい状況を作り出されて、被害に遭うことが繰り返されます。
人がトラウマの衝撃に曝されると、体が縮まった(凍りつき)ところでロックされてしまうことがあります。 体が縮こまってしまった人は、時間、思考、身体、情動に影響が出ます。 トラウマが慢性化していくと、過去に囚われる、思考が止まらない、自分の体とは思えない、感情の鈍磨など症状が出ます。
劣悪な家庭環境で育つ子どもは、幼少期の頃は、親が大好きですが、大人になるにつれて、現実の親の異常に気づき、我慢を重ねてきて、限界に達し、精神疾患、パーソナリティ障害を患います。 アダルドチルドレンのなかには、酷い親の数少ない優しかった記憶を繋ぎ合わせて、自分の心を癒します。
小児期から脅かされる状況にいた人は、生活全般がストレスや緊張が高い状態にあります。 本来、危険でないはずのものまで、脅かされたと感じて、怒鳴りたい、叩きたいと…限界に達します。 長期に渡り、感情を押し殺していると、体が痛くて、震えて、エネルギーが枯渇して、動けなくなります。
本来、人間というのは、不快を避けて、快楽を追求します。 しかし、子供の頃に、大人(親)の力に屈してしまった子は、快楽を追求するよりも、不快なことに耐え忍ぶようになります。 この世界が心地良くなければ、人生を楽しむことのモチベーションが無くなり、無力感や自責感が強くなります。
トラウマの最重度の人は、大人になっても、自分を理解できず、自分のことがよく分かりません。 何をしても現実感がなく、夢の中にいるような感じで、時間が止まったまま、心は子どもで大人を演じます。 大人になると、見て見ぬふりをしてきた分だけ、その傷が腐り始めて、本当の苦しみになります。
慢性的な長期トラウマの体験が、PTSDから解離症状、身体症状を現すようになります。 自己感覚の喪失⇒自分が自分でない感じ 身体から切り離される⇒身体が自分のもので無い 時間感覚の障害⇒過去と現在の時間感覚が断絶 感情の鈍磨⇒自分の気持ちが分からない 思考の混乱⇒思考が勝手にグルグル回る
トラウマが強い人ほど、慣れ親しんだものに囲まれていると安心できますが、新しいものが入ってきたら、気持ちが揺さぶられ、自分が崩されます。 彼らは、新しい変化や衝撃に弱く、自律神経系が乱れます。 普通の人は、自分の状況や環境の変化が起きても楽しめ、柔軟に対応することができます。
幼少期の頃から、親に問題があり、脅かされた子どもは、戦いや争いごとを嫌う傾向にあります。 脅威を避け、息を潜めて、酸素を必要とせず、心臓や気管支の状態が顔の表情に現れます。 彼らは、動物ではなく、植物のような生き方になり、事なきを得ようと、世の中を享楽的に生きず、静寂を求めます。
トラウマが複雑にあり、普通がなかなか出来ない人にとって、世の中は冷たく、厳しく感じます。 凍てついた状態で、息を潜めて、事なきを得るために。そっと生きて自分を守ります。 彼らは、人から悪意を向けられることが怖く、誰とも争いをせず、静かにして、目立たないようにしたいと望みます。
複雑なトラウマがある人は、神経が繊細なため、快・不快を感じすぎます。 不快を避けることができれば、出すエネルギーが少なく、取り入れるエネルギーも少なく済みます。 人が不快であれば、自分のこだわりを貫き、人に邪魔されないようにして、体力を使うことを避けて、静かに生きるのが良いです。
慢性化した長期トラウマの経験を受けると、気分の上がり下がりが激しくなり、気分が落ち込んでいる時間のほうが長くなります。 体調は一日のうちですぐに変わり、体には疲労が蓄積されます。 頭も休むことなく、考えすぎてしまうため、疲労が蓄積されるネガティブな循環から抜け出せません。
自分を責めてしまう人は、自分を守るべき場面で、戦わずに守らなかったことから来ているかもしれません。 自分を守れなかったことが許せなくて、無意識のうちに自分を責めているか、 自分を脅かす対象に攻撃性を向けられず、自分の中で抑圧してしまい、抑圧した攻撃性が自分に向かうことがあります。
複雑にトラウマがある人は、苦しい時に、そばにいてくれる人がいたらと思います。 自分のことを分かってもらえて、話をきちんと聞いてくれて、共感的な態度で聞いてくれる人を探しています。 しかし、人に期待しても裏切られるばかりで、いつもひとりで悲しみ、不安、苦痛に耐えています。
親にネグレクトされている子は、親から愛情もらえず、関心もたれず、愛情や温もりを肌で感じません。 彼らは、自分の存在を否定されていると感じて、消えたいと思い、隅っこで縮まり、個性が無くなるか、 親の関心をもらおうと必死に振る舞い、人の注目を集めて、個性を出しすぎるかに分かれます。
親子関係のトラウマがある人は、もともと愛想が良い子でしたが、人に不当に利用されて、巻き込まれていき、疲れてしまって、何も感じなくなります。 そして、人生がうまくいかなくなり、親から愛情をほしかったというものを諦めて、人生の目標を見失い、方向性が変わった経験があることが多いです。
複雑にトラウマがある人は、ストレスに対する耐性領域が非常に狭く、すぐに闘争・逃走や凍りつき反応が出てしまいます。 例えば、トラウマ持ちは、電車内の人の気配、音、振動などにより、落ち着かなくなり、体を縮めてやり過ごすか、パニックや過呼吸、体調不良などが出てしまう人がいます。
子供が親に怒られるのが怖いから、怒らせないように、親の正解を探していると、自分の感情をぶつけて受け止めてもらって、成長していく機会がありません。 親子関係で作られた自分が今の自分になり、他人の要求に応えるための自分しかなく、自分のことがよく分からないまま、他人に合わせるばかりに…
家庭や学校生活のなかで、酷い目に遭わされている子どもは、争いを避けるように、本、アニメ、アイドル、ゲーム、音楽、漫画など、自分の世界に逃げ込んで、自分を癒します。 自分を絶対に裏切らない神様的存在を作り、それを神様に仕立てあげ弱い部分を守ってもらいながら生きます。
劣悪な家庭に生まれ落ち、劣位に置かれた人ほど、PTSDのリスクが高まります。 良い境遇に生まれてくるかどうかは、単純に運でしかない。 弱者は、不平等や権力関係に巻き込まれて、トラウマを負っても、社会や世間は、その人自身に問題があるかのように見て、悪者や障害者というレッテルを貼ります。