子どもの頃から、親の怒っている姿を見せられてきた子は、自分の中の怒りが沸いてくることや、人の怒りの感情が嫌いになっていきます。 そして、自分の感情に混乱したり、自分の感情がよく分からなくなってしまった人は、知性化によって自分を武装し、自分を身を守っていく傾向があります。
トラウマがある人ほど、ショックを受けやすく、傷つきやすさは、一般の人より5-100倍に跳ね上がります。 例えば、電車や狭い空間、誰かに対しての怒鳴り声で、パニックや心臓は縮まります。 トラウマが重度な人ほど、不快な状況において、自律神経が狂って、体への不安や外の気配に過敏になります。
自分軸が育ってない人は、 虐待や機能不全家庭、躾の厳しい親の元で育ち、親の顔色を気にしながら、親の要求に応えるような人生になっています。 親の望むように生きるということは、子どもが本来持つべき感情や欲求を出せないことになり、自分がどうしたいかなどが分からないまま成長します。
幸福な人は、全身が均等に感じられて、手の先からつま先まで全身が温かいです。 うつの人は、人生が八方塞がりで体がこわばるか、虚脱していて、血の巡りが悪く、体が怠くて重く、感覚が麻痺しています。 自己愛の人は、劣等感をバネにして、怒りをエネルギーに変え、強い自分に誇りを持ちます。
複雑なトラウマがある人は、嫌悪刺激(不快な状況)に対して、交感神経が活性化されるため、ちょっとしたことでも不安になり、動揺しやすいところがあります。 特に、人の言動や感情、表情に対して、自分の気持ちも動かされてしまい、生きづらくなり、辛くなったり、体が疲れやすいです。
子どもの頃から、とてもつらい毎日を送ってきた人は、これ以上苦しみたくないから、誰にも見つからない場所で休みたいと思います。 外の世界は危険なので、誰にも見つからない場所に隠れて、自分の中を深く掘り下げていき、その中に閉じこもることで、精神の崩壊を防ごうとします。
トラウマがある人は、自律神経系の調整(交感神経の過剰やシャットダウン)がうまくいかなくなります。 胸がざわついたり、心臓がどきどきしたり、足がすくんだり、思考が勝手に浮かんできたりします。 また、筋肉が張りつめて痛みになったり、慢性的な疲労感や睡眠障害など、影響は大きくなります。
精神疾患の要因は、親子関係のストレスが大きいと言えます。 親の気配が気になり、声や足音などに意識が向く人は、緊張や警戒が強まり、血管や筋肉が収縮して、人間本来のリズムが崩れます。 生きづらい人は、慢性的に収縮しているか、崩壊している状態にあるため、自分を整える必要があります。
複雑なトラウマがある人は、ショックを受けやすく、人や音、振動、光などに弱くなります。 胸がザワザワ、心臓がヒヤリ、足がすくむ、体が崩れ落ちる反応が出ます。 トラウマがある人と、トラウマがない人では、体の反応(自律神経の働き)が違うため、同じ出来事でも恐怖の感じ方は2-10倍違います。
親子関係において、あまりにも暴言を吐く親と一緒にいると、親の汚い言葉、荒げた声、きつい表情とかが子どもの身体にしみつきます。 子どもは、嫌な思いをするたびに、元気が失われて、影ができるようになります。 そういう子どもたちが社会に出ても、他者とうまく交流できなくなっていきます。
機能不全家庭で育った子は、家族に憧れて幻想を抱くか、子供を作ることに抵抗があり、家族制度に疑問を持つ場合があります。 親子だから無償の愛を与える云々…愛情や家族について考え…複雑に葛藤します。 一方、ほど良い親のもとで育った人は、家族に対して幻想や疑問が持たない傾向があります。
いつも言葉が荒くて、怒って、嫌みなことばかりいう親と一緒に生活している子供は、毎回その言葉が突き刺さり、傷つくことにも疲れ果て、本当の気持ちを隠して、当たり障りのない会話をするようになります。 本当に言いたいことは蓋をしてしまい、明るく振る舞う裏には、悲しみや孤独が隠れています。
小さい時から、複雑なトラウマを抱えて、親子関係のストレスが続くと、疲労や痛みが蓄積されます。 痛みが大きくなればなるほど、感覚は麻痺して、自分のことを知ることができなくなるか、自分のことを見なくなります。 自分のことが分からなくなると、外側の基準を軸にして生きるしかなくなります。
トラウマがある人は、驚愕反応が出るため、気配に過敏で、後ろに立たれることを嫌がります。 また、不意を突かれることや想定外の出来事があると、心臓がドキドキし、ビックリすると心臓が縮み上がるような苦痛を伴います このようなトラウマの凍りつきや虚脱反応は、健常者に理解されません。
子どもの頃から、緊張や警戒を強いられる家庭・学校生活を過ごしていると、神経が繊細になりすぎて、発達に問題が出てきます。 脅かされることが続くと、自分の気配を殺すようになり、死んだふりの神経が支配して、ぐったりと疲れたり、無気力になったり、ボーっとして空想に耽る生活になります。
トラウマが強くある人は、様々な刺激に対して、敏感で凍りつきやすく、繊細に反応してしまいます。 体の中の安心感が育たなくて、場所によっては落ち着きがなくなり、じっとしていられなくなります。 このざわつきや不快感を抑えるため、自分の感覚を忘れさせてくれるものに依存する傾向があります。
複雑にトラウマがある人は、怒鳴られることが苦手です。 怒鳴り声が、自分に向けられたものではなくてもビクッとします。 この時、心臓が縮み上がり、痛みが走ります。 このような痛みの身体を持つ人は、苦手な人がいる場面では、常に緊張し、怯えて、焦りを感じて、毎日が辛く苦しくなります。
子供の頃から、逆境体験(トラウマ)が繰り返されると、神経発達に障害が出て、気分や感情、思考、認知が歪みます。 安心、安全な環境で育った人は、適度な緊張とリラックスの間を行き来し、腹側迷走神経が育ちます。 一方、神経発達に障害があると、交感神経が過剰に働き、背側迷走神経が拮抗します。
幼少時代から、逆境体験が多い子供は、安心して、社会と交流する脳が育たず、脅威に反応して生存を高めるための脳が発達します。 生存を高めるために、最悪の事態を想定した生き方になり、想定外のことが起きても大丈夫なように、様々なことを準備しますが、一般の人と比べると、心配症になります。
うつなどの精神疾患を患う人は、幼少時代から、人の顔色を伺いながら、本音を隠して、優等生でいる人が多いです。 自分の気持ちを抑え込むと、健全な成長が出来なくなり、あるとき爆発して、体が崩れ落ちます。 そして、心身が衰弱し、体力が落ちて、手足は冷え、自分の思う通りに動けなくなります。
複雑なトラウマを持つ人は、長時間、誰かと一緒にいることが苦手で、関わった分だけ疲れやすいです。 その代わり自然に癒されるようになり、木や花、動物、鉱物、雨、風、目に見えないものが大切になります。 繊細で感受性豊かなので、絵、小説、図鑑、音楽、自然、宇宙に詳しくなるかもしれません。
トラウマがある人のなかには、仕事などの役割に、自分を見出し、何でも全力で取り組んでしまう人がいます。 しかし、仕事を終えて、家に帰ると、どうしようもないほど倦怠感に襲われて、何もできなくなるかもしれません。 仕事の時は過覚醒で、家では低覚醒の解離状態になっている可能性があります。
家庭内で複雑なトラウマがある人は、生存のための脳領域が発達し、親の声、足音、物音などに対して、聞き耳を立てた生活を送ります。 警戒心が過剰になり、気配に過敏で、自分の体内感覚にも敏感です。 このような影響から、聴覚過敏になりやすく、他人の出す音が不快になり、人間関係がこじれます。
トラウマという病がある人は、人から傷つけられるかもしれない恐怖や、脅かされる不安があります。 対人関係に敏感で、すぐに不安や動揺を感じて、合理的な脳が働かない場合は、感情の調節が効かなくなります。 複雑な人間関係を生き延びることができずに、八方塞りになり、逃げ道がありません。
トラウマを抱えている人は、過去の人間関係で脅かされた体験をしており、人の嫌な面やドロドロした関係に疲れて、穢れを取り除きたいと望みます。 心の逃避先は、夢見がちな世界で、自然の美しさやアニメの世界、ひたすら純粋なものなど、それらに触れることで自分の内の汚れを洗い流そうとします。