親が厳しく怒ったり暴力を振るったりする家庭に育った子は、諦めて心を閉ざし、家庭や社会から完全にシャットアウトしようとする場合もある。 親や社会に反発して、何もかもに対して怒りを抱きながら生きざるをえなくなることもある。 どちらも、自分を守るための手段として取っている態度といえる。
HSP体質で敏感すぎる人は ・音や光、匂い、人混みに敏感 ・疲労やストレスを溜め込む ・情報処理しすぎる ・集団場面が苦手 ・体調不良が起きる ・親子関係にこじれやすい ・トラウマを負いやすい ・先読み癖 ・傷つきやすくて生きづらい ・相手のことを考えて思い悩む ・パニックや恐怖症になる人も
トラウマを抱えている人は、嫌悪刺激に対して、自律神経系の働きが調整不全に陥り、体のリズムが狂うために、感情が大きく揺らいだり、思考に囚われたり、落ち着きがなくなったりする。 それを防ぐために、体を動かしたり歌を歌ったりすることで、自分なりにリズムを保とうとすることが効果的である。
トラウマの経験を長く引きずる人は、過去に起こった出来事が心身に刻み込まれていることが原因になっていることが多い。 頭から離れず、一日に何度もなぜそうなったのか、自分の何が悪かったのかといったことを分析して答えを出そうとする。 また体は過緊張になり、慢性的な不調を抱えるようになる。
複雑にトラウマがある人は、不快な状況になると、闘争・逃走、凍りつき、死んだふり反応が出る。 このときは、動悸がして、筋肉が収縮し、強い緊張状態から、様々な症状が現れる。 しんどい状態が続くと、一貫した自己を保てなくなり、時間感覚の障害、感情の鈍磨、思考の混乱、身体症状など出る。
繊細な人ほど、真面目なゆえに傷ついてきた経験が多い。 いつも他人のことにまで気を配り、すべてがうまくいくように心を砕くため、心身ともに疲れ切ることが多い。 自分の楽しみを犠牲にすればするほど、自分の感情に蓋をするしかなくなる。
幼少期の頃から、親に脅かされてきた子どもは、強い圧力を感じながら、我慢を重ねて、自分の本当の気持ちやしたいことなどが、自分でも分からなくなることが多い。 何事も成功するわけがないという思い込みにつながることもあり、自尊心が欠落した大人に成長してしまう可能性も高くなる。
発達早期からトラウマがある子は、脅かされ続ける状況のなかで、受け身な態勢をとりながら、体の中に莫大なエネルギーを滞らせることがある。 外の刺激に敏感で、体内は、モヤモヤ、ピリピリ、ゾワゾワなどの不快感や焦燥感が強いため、頭の中の生活が主になっており、通常の人とは違う形で成長する。
子どもの頃から、トラウマが重なり、心が虚しくなると、物事を客観的に見ることができず、自分の思い込みや感情だけで判断するようになることがある。 恨みや妬みに支配されてしまった人は、楽しいことが見えなくなり、腹が立つことや、文句ばかりで毎日が過ぎていく。
親が癇癪持ちの場合、子どもは本音を言うとトラブルになるため、本当の気持ちを出せなくなる。 親を怒らせないために、機嫌を伺いながら、親に合わせて話すようになる。 大人になっても、他人の顔色を伺って、自分の人生を生きれなくて、自分に嫌気がさすようになる。
トラウマやHSP、発達障害など神経発達に問題を抱えると、嫌悪刺激や不快な場面で、筋肉が硬直し、首や肩がこり、喉や胸が詰まり、足がすくんで、頭まで固くなる。 慢性的に酸素不足や血液の循環が悪いと、体が怠く重くなり、冷えて、疼痛や疲労、自己や他者イメージがネガティブになっていく。
繊細すぎる人は、自分が他人と比べて劣ることがあるとそれを気にし過ぎて自分自身を許せないことがある。 親から譲り受けた容姿や、育ってきた家庭環境などを他人と比べ、自分が手に入らないものや欠点に目が行きがちになる。 どうしようもない不平等さに対する不満を、大人になっても抱えやすい。
トラウマを経験した人は、命の危機に曝された経験から、恐怖が強く、人から傷つけられてしまうという意識が強くなることがある。 それがあまりにも強いと、心身の神経が尖った状態が続き、他人がその人を傷つける気持ちがなくても、彼らの言動を攻撃として捉えることが多くなり、この世界が敵になる。
トラウマや発達障害がある人は、不安が強く、この社会で他者とともに安心・安全を感じることが難しい。 些細なことでも、警戒心が過剰になり、筋肉は硬直して、心臓の鼓動が速くなる。 自分で自分を調整できず、気分が落ち込んだり、感情的になったりして、自信を失い、無気力になることも多い。
トラウマの影響から、対人恐怖が強く、気分の浮き沈みが激しい人は、予定を立てて行動することができないことが多い。 人と会う約束や、仕事の面接などでも、一度は約束するものの、直前になると体調が悪くなったり、気分が変わったり、人に会うことのしんどさから、キャンセルをすることがある。
トラウマが慢性化して不動になった場合、人は何をするときでも、めんどくさいという思いが先立つ。 そのために人に会うのも億劫になり、生きることに対する好奇心や趣味、日々の楽しみも見い出せなくなる。 体もしんどくて家から出たくなくなり、一人きりで家の中でぼーっと時間を過ごすだけになる。
トラウマや発達障害の人は、瞬時に凍りつき反応が出て、体が固まることが多い。 彼らは、人の気配や感情、顔つき、態度、言葉に恐怖を感じると、息苦しくなり、胸が痛む。 日常生活の中で、凍りついていると、感覚が麻痺して、ボディイメージが弱まり、自己感や主体性が乏しく、生活に支障が出る。
トラウマを経験した人は、理想や計画通りに現実がうまくいかないときに受け入れられないことが多い。 大きなショックを受けやすく、自分を責めて、なにが悪かったのかを考え続ける。 曖昧な状況にいると、落ち着きがなくなり、耐えられないことがある。
複雑なトラウマがある人は、内なる心の世界に天使や悪魔がいて、その悪魔のせいで一人ぼっちになり、普通の幸せが望めない場合がある。 いざ人と親密になりたいと思っても、体は危険を感じてしまうため、気持ち悪くなり、距離を取りたくなる。 温かい場所を見つけても怖くなり、壁を作ってしまう。
繊細すぎる人は、常に視点が自分の欠点や不安なことに集中しやすい。 今自分がもっていないことやできないことに目が向き、変えられない自分に苛立ちながら毎日を過ごす。 しかし、自分が今出来る事やありのままの自分を誉めながら毎日を過ごすようになると、自分の気持ちや行動のパターンが変わる。
不安感が強い人は、自律神経や体の感覚などを安定させることが大事です。 例えば、 肌に触れるものを清潔で心地良いものにする。 アロマなどの匂いを嗅ぐ。 深呼吸をする。 このような実践は、血流を促し、体温を上げ心身の状態を安定させ、不安やストレスを減らして、病気になりにくくする。
子どもは、純粋な気持ちで親や人のことを思って行動しようとする。 しかし思いや努力が報われなかったり、大人から否定されたりすることが続くと、純粋な思いや自分の夢などは、恨みつらみや自己否定に変わることが多い。 次第に否定的な目で社会や人をみるようになり、人生も悲観的になってくる。
繊細な人は、普段から神経が張りつめているため、疲れやすくなります。 体力と気力が切れやすく、できる限りそれらを消耗する活動を減らそうとします。 また、対人関係で揉めたりすると、深く傷ついてしまうため、人と関わることに疲れてしまいます。 無駄をできる限り省いて生きていこうとします。
繊細すぎる人は、危険や生命の危機を察知しやすく、些細なことでも心身が緊張して、過緊張による体調不良を引き起こしやすい。 そのような場合は、心身の力を抜くことが大事だが、繊細な人にとっては、リラックスして楽になる方法が分からず、ずっと力が入ったまま日常を過ごしていることが多い。
生きづらい人の身体的特徴は、体が過緊張で、筋肉は硬直し、固まっていて、血液の循環が悪く、足は冷えや痺れがあることが多い。 体は危険や生命の危機に備えて、警戒しており、頭の中は思考がグルグルしている。 過緊張や思考過多から、精神的に余裕がなく、情緒不安定で、ネガティブになる。