繊細な人やトラウマを経験している人は、曲がったことや間違ったことと判断した事柄に対して許せない気持ちになることが多い。 傷ついた経験から、あらゆる不正に敏感になり、善悪を白黒で判断しがちになる。
人間社会では、よい行いをすればよい報いがあり、悪い行いをすれば悪い報いがあると言われます。 しかし、人のことを良く思い、家族や社会を良い方向にしようと頑張ってきた人が、不条理な目に遭わされて、ずっと報われなかったら、心がすさんで、恨みつらみになり、家族や社会が鬼を目覚めさせます。
自分軸が育ってない人は、 虐待や機能不全家庭、躾の厳しい親の元で育ち、親の顔色を気にしながら、親の要求に応えるような人生になっています。 親の望むように生きるということは、子どもが本来持つべき感情や欲求を出せないことになり、自分がどうしたいかなどが分からないまま成長します。
叩いたり、怒鳴ったり、いきなり何をしてくるのか分からない親の元で育った子は、気を抜けず、危険から身を守る人生になり、自分ではどうすることもできない親のことで思い悩み、虚しくなる。 自分の家族とは違う仲の良い家族に憧れ、家族に幻想を抱く一方で、家族について批判的に考える場合もある。
慢性化した長期トラウマの経験を受けると、気分の上がり下がりが激しくなり、気分が落ち込んでいる時間のほうが長くなります。 体調は一日のうちですぐに変わり、体には疲労が蓄積されます。 頭も休むことなく、考えすぎてしまうため、疲労が蓄積されるネガティブな循環から抜け出せません。
自己愛性パーソナリティ障害の人は、繊細で敏感で、自意識過剰ですが、無力な部分があるので、実際の自分より大きく見せています。 彼らは、幼いうちから、不条理な在り様のなかで戦略的に生きてきて、自分は正しいと思っており、自分の思う通りにいかなくなると、苦しくなるという生き方です。
トラウマに遭った人が、それ以降も頻繁に被害に遭いやすい理由は、解離症のトラウマ再演と… 長年に渡り、脅かされ続けた人は、体に恐怖が埋め込まれ、姿勢、目線、声、表情に恐怖心が現れています。 加害者はその人の恐怖心をかぎ分け、弱って跳ね返す力のない個体を見抜いてターゲットを選びます。
複雑にトラウマがある人は、怒鳴られることが苦手です。 怒鳴り声が、自分に向けられたものではなくてもビクッとします。 この時、心臓が縮み上がり、痛みが走ります。 このような痛みの身体を持つ人は、苦手な人がいる場面では、常に緊張し、怯えて、焦りを感じて、毎日が辛く苦しくなります。
トラウマが複雑にあり、普通がなかなか出来ない人にとって、世の中は冷たく、厳しく感じます。 凍てついた状態で、息を潜めて、事なきを得るために。そっと生きて自分を守ります。 彼らは、人から悪意を向けられることが怖く、誰とも争いをせず、静かにして、目立たないようにしたいと望みます。
トラウマを持つ人が心がけること ・不快な相手との関わりは避ける ・自分の気持ちや要求を伝えるようにする ・アルコールやタバコの使用を控える ・空腹や低血糖にならない食生活 ・痛みや疲れを溜めない生活習慣 ・自分を管理しすぎるとストレスがたまるので、自然体でストレスのないように管理する
幼少時代から、逆境体験が多い子供は、安心して、社会と交流する脳が育たず、脅威に反応して生存を高めるための脳が発達します。 生存を高めるために、最悪の事態を想定した生き方になり、想定外のことが起きても大丈夫なように、様々なことを準備しますが、一般の人と比べると、心配症になります。
複雑なトラウマがある人は、本来危険でないものにまで、脅威に感じて、凍りつきや過覚醒の反応が出てしまうため、社会の中で生活することが難しくなることがある。 人は脅かされるたびに、神経がいきりたち、感覚の過敏さが増すが、その限界を超えると、感覚が麻痺して、うつや解離症状が出てくる。
神経が繊細すぎる人は、些細なことで内臓や筋肉が危険を感じ、崩壊への不安があり、頭の中にたくさんの情報が入ってきて生きづらいです。 彼らは、何倍も感動しやすいですが、何倍も絶望に落ちやすい。 考えすぎたり、無理が続くと、心身がもたなくなるので、手を抜くとか休むスキル磨く必要がある。
発達早期にトラウマがあると、周りの反応に敏感で、人一倍傷つきやすい子になります。 親子関係のストレスを感じて、親のことが怖くなり、親の言動が信じられなくなり、自分が嫌われたと思い込むことがあります。 親に気に入られようと自分を犠牲にしたり、自分だけが楽しむことに罪悪感を感じます。
トラウマや発達障害がある人は、不安が強く、この社会で他者とともに安心・安全を感じることが難しい。 些細なことでも、警戒心が過剰になり、筋肉は硬直して、心臓の鼓動が速くなる。 自分で自分を調整できず、気分が落ち込んだり、感情的になったりして、自信を失い、無気力になることも多い。
複雑なトラウマを負うと、痛みが体に刻まれてしまうために、軟弱になり、石橋を叩いて渡るような人生になる人もいて、他者の干渉や外界のストレスが苦手です。 脅かされることが続くと、性格は慎重になり、引っ込み思案で、大人しくて、外に出る勇気がなかなか持てず、生きる力が奪われていく。
神経が過敏な人は、些細なことで心配やストレスが増えて、大変な思いをすることが多い。 しかし、人が気づかないことにも目がいくために、文字や芸術、料理、音楽などで才能が開花する可能性もある。
複雑なトラウマがある人は、脅威があるかどうかを頭が考え、自分の周りの現象に気を配ります。 自分に及ぼす負の影響の可能性を意識して、周囲を警戒します。 何か悪いことが起こるのではないかと不安があり、居心地が悪く、安全な感じがせず、他人が自分に危害を与えてくるかのように感じます。
毒親を持った子どもは、将来自分がどのような生き方をしたいかや、家庭を持ちたいかといった未來に考えがいかないことがある。 虐待を受けた過去や、自分の親の言動を何度も思い出し、嫌な感情や恨みなどを抱えだまま、過去と現在に囚われていく。
毒親を持つ子の一番の悲劇は、普通の人間関係だったら、絶対自分から意識的に関係を結びたくないような人だからです。 例えば、暴言を吐く、態度の豹変する、何かに依存傾向がある、金銭感覚が狂っている。 でもそういう人が親である場合は、子供は関係を切ることができないことが最も辛いことです。
複雑なトラウマがある人は、とても危険を感じやすい状態にあり、耳を澄まして警戒するため、聴覚過敏になることが多い。 一方で、外の気配に対して過敏になり、耳を澄まして、情報処理が過剰になる反面、人の話がうまく聴き取れなくなる人もいて、コミュニケーションの取り方が不器用になる。
毒親のもとに育った子どもは、わからなさや虚しさ、不条理な気持ちを長く抱えすぎて、それらが心身に染みついてしまう。 自分の人生を思ったようには生きれず、人生の方向性が変わってしまい、暗い影のように悲しみを背負って生きていく。
幼少期の頃から、親の顔色を伺い、恐れを抱きながら過ごしてきた人は、大人になってからも自分らしさを大切にすることが難しいと感じて、自己を肯定的に見れないことが多い。 自分が好きなことや目標などが分からず、楽しみを見出すことが苦手になり、自己表現をすることも苦手に感じる。
深い闇を持つ人は、子どもの頃から、居場所を探して、ずっと彷徨っていて、見つかったとしても怖くて、また壁を作ってしまう。 自分を受け入れてくれる暖かさに慣れていないから、いつも怖くなる。 それに、いつか消えてしまうという不安が、過去よりも強くなってきて心が荒れる。
複雑なトラウマがある人は、子どもの頃から、親の気配、足音、話声に耳を澄ませて、警戒心が過剰になり、過覚醒の状態の生活が多くなる。 トラウマが慢性化していくと、活発な活動と思考する過覚醒と自分の身体を自動的に休ませる低覚醒の間を行き来するようになり、中間のほど良い状態に戻れません。