適応障害やうつ病の人々が、元気に見えたり、明るく振る舞ったりするのは、強くして過ごしていないと、体ごと崩れて消えてしまいそうな不安があるからです。 彼らは、強くないから強く保たないと自分自身が成り立たないと感じているため、自分自身を守るために、前向きな姿勢を保っている。
複雑なトラウマから発生した全身の症状を持つ人は、毎日だましだまし生きています。 体が鉛のように重たいとか、ヘドロにまみれて気持ち悪いなど…。 心が折れてしまった人は、生きながらに死んだような感覚になり、何年も真っ暗ななかで生きて、絶望や無力感、焦燥感のなかに沈み込みます。
トラウマの最重度の人は、大人になっても、自分を理解できず、自分のことがよく分かりません。 何をしても現実感がなく、夢の中にいるような感じで、時間が止まったまま、心は子どもで大人を演じます。 大人になると、見て見ぬふりをしてきた分だけ、その傷が腐り始めて、本当の苦しみになります。
心身が繊細な人は、最悪の事態が起こることを恐れて、防衛しようとすることが多い。 自分で管理できないことや、あらかじめ想定できないことを嫌い、安全な環境に身を置こうとする。 何かが生じた時のショックに、心身が持ちこたえることができないかもしれないため、防護しようとする力が働く。
繊細すぎる人は、危険や生命の危機を察知しやすく、些細なことでも心身が緊張して、過緊張による体調不良を引き起こしやすい。 そのような場合は、心身の力を抜くことが大事だが、繊細な人にとっては、リラックスして楽になる方法が分からず、ずっと力が入ったまま日常を過ごしていることが多い。
青年期に挫折する子どもの多くは、人と関わることが苦手で、真面目に努力しても報われないことや、社会の不条理な経験をしている。 生きづらいことには様々な原因がありますが、家庭環境や育ちが人生にどうしようもなく影響することを知ったときに諦めが生まれる。
何もしたくないと感じてずっと寝ていたいと思うことは、実は脳が過労やストレスによって疲れた体を回復させようとするサインの可能性がある。 このとき生命の危機を感じ、不動状態になっていますが、それに逆らい薬物やサプリを飲み、頻繁に自分を奮い立たせて頑張る行為は体の機能を壊して命を削る。
幼少期の頃から、親に問題があり、脅かされた子どもは、戦いや争いごとを嫌う傾向にあります。 脅威を避け、息を潜めて、酸素を必要とせず、心臓や気管支の状態が顔の表情に現れます。 彼らは、動物ではなく、植物のような生き方になり、事なきを得ようと、世の中を享楽的に生きず、静寂を求めます。
繊細な人は、敏感に体が反応するため、生理的に受け付けない人と一緒に過ごさなくてはならない状況になると、拒否反応が自然と出てくることがある。 我慢することができず、情けなさに涙が出て、頭痛や体調不良がでてきて、ひたすらに時間が過ぎて解放されることを祈りながら、その場を耐え忍ぶ。
子どもの頃から、トラウマが重なり、心が虚しくなると、物事を客観的に見ることができず、自分の思い込みや感情だけで判断するようになることがある。 恨みや妬みに支配されてしまった人は、楽しいことが見えなくなり、腹が立つことや、文句ばかりで毎日が過ぎていく。
家庭環境が悪い子どもは、幼い頃から生きていく上での不平等さやどうしようもなさを感じながら日々をやりくりしています。 心の中はなんで自分が苦しい思いをしないといけないのか、悔しい、やり切れない、誰にも助けを求められない、フェアじゃないと思い、必死に考えながら切り抜けようとします。
子どもは、純粋な気持ちで親や人のことを思って行動しようとする。 しかし思いや努力が報われなかったり、大人から否定されたりすることが続くと、純粋な思いや自分の夢などは、恨みつらみや自己否定に変わることが多い。 次第に否定的な目で社会や人をみるようになり、人生も悲観的になってくる。
トラウマや発達障害の人は、瞬時に凍りつき反応が出て、体が固まることが多い。 彼らは、人の気配や感情、顔つき、態度、言葉に恐怖を感じると、息苦しくなり、胸が痛む。 日常生活の中で、凍りついていると、感覚が麻痺して、ボディイメージが弱まり、自己感や主体性が乏しく、生活に支障が出る。
繊細すぎる人は、人よりも目立つことを恐れる。 他人の視線が自分に集中することに耐えられない。 集団にまぎれて息を殺すことに慣れていく。
相手の顔色や感情を気にする人は、親子関係で自分の感情や思いを表現することが許されなかったことが多い。 親が高圧的な態度で接することが多いと、子どもは自分の考えや感情を伝える気力さえも奪われてしまう。 それを黙って内に秘めることで、何も事を起こさない方がましだと感じるようになる。
人は泣いているとき、感情的には悲しみやストレスの限界に達していて、耐えがたいため泣きます。 しかし、身体的には、泣くことで副交感神経が一気に優位になり、リラックスのモードに切り替わり、生き延びようとしている。 そのため、泣くことを我慢することは体によくない。
小児期に、親や兄弟、友達からいじめにあった子供ほど、他者が自分に対してもつ偏見やイメージを受け入れてしまうことが多い。 乱暴な言葉や暴力、自分の容姿やおかしな点などをからかわれた経験が、自分の心や体に残って、本当の自分はそうでないと分かっていても、消したくても消せないことがある。
複雑なトラウマがある人は、脅威に対して過覚醒を起こし、考え出したら止まらなくなり、一日中過去のことを思い出して頭から離れない状態になることも多い。 そして、エネルギーが切れてしまって、気分が落ち込み、無気力になり、全てのことがどうでもよくなる悪循環を繰り返す。
トラウマは単に心の傷といったものでなく、全身に疾病を及ぼす、複雑な病気です。 自律神経系の調整不全から、過覚醒や低覚醒、過敏さ、鈍感さ、心身症も酷く、疲労や痛みが蓄積されて、自己免疫力も相当ダウンする。 身体症状から始まり、対人関係に問題が現れ、性格や注意・集中など影響が出る。
繊細な人ほど、真面目なゆえに傷ついてきた経験が多い。 いつも他人のことにまで気を配り、すべてがうまくいくように心を砕くため、心身ともに疲れ切ることが多い。 自分の楽しみを犠牲にすればするほど、自分の感情に蓋をするしかなくなる。
幼少期に親子関係で悩んだ子どもは、寂しい思いを満たすことに神経を集中させることが多い。 孤独感や生きることへの虚しさを感じているため、それを満たすための対象を探し求めるようになる。 それを探しつつも、それにまた裏切られることを恐れる。
心配事の9割は起こらないというのは複雑なトラウマを持つ人には当てはまらない。 彼らは、人の悪意に胸が痛むし、他人の出す音が苦痛だったり、ショックを受けると虚脱して、全身から血の気が引いて死ぬくらいの恐怖になる。 いつ自分が壊れてもおかしくないから、気を許したり油断ができない。
心身が繊細すぎる人は、社会では弱者の立場に立たされることが多い。 刺激に弱くて、飲み会など頻繁に参加できず、お酒も多く飲めず、大声で話し続けることを楽しいと思えないことを強靭な肉体を持つ人たちは理解してくれない。 それに合わせられない人は、気力や根性がない人と理解されてしまう。
毒親の元で育った子どもは、優しさが感じられる場所がなく、いつも孤独で寂しくて、誰にも何も話せない、理解してもらえないのが辛いです。 そのため、自分で優しい世界を作り出します。 例えば、他人が挨拶をしてくれることに優しさを感じ、犬や猫、綺麗な花を見つけると温かい気持ちに包まれます。
脅かされる環境で育った子は、心身のバランスが崩れて、体調が悪くなる。 疲れや痛み、ネガティブな感情などが蓄積され、生理状態が悪くなると、人の気配や音、光など神経過敏になり、気分や感情の調整が難しくなる。 他人の言動に過剰に反応し、自分を責めたり、腹が立ったり、落ち込んだりする。