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【せっかくここまでやってきたのに】と過去に費やした努力を惜しんでなかなか止められない心理「サンクコスト効果」はヒトだけでなくネズミにもあるそうです。続けても無意味(or 逆効果)だと判明しても止めないようです。今朝の『サイエンス』誌より→goo.gl/wnFV98(習い事、恋愛…ほか)
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【脳刺激で若返り】知能と深く関係する作業記憶は高齢者で低下します。しかし前頭葉と側頭葉を同時に25分間電気刺激すると、即座に若者並に回復するそうです。効果は一時的ですが50分以上は継続します。今朝の『ネイチャー神経科学』より→nature.com/articles/s4159…(デキの悪い若者にも効くようです)
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【新型ニコチン中毒】電子タバコには一定の禁煙効果があることが示され、猛スピードで市場拡張しています。そして今、「電子タバコ中毒」が蔓延しているようです。電子タバコからの依存症脱却トレーニングは「地獄」の苦痛なのだそうです。先月の『ネイチャー医学』誌より→ go.nature.com/2VwIbKo
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読書の効果。小学生の頃に文字に多く触れて成長した大人は、脳の視覚応答が精度が高いそうです。昨日の『PNAS』より→ goo.gl/8bsMWM (文字はもちろん、顔や物に対しても、全般的に視覚処理が良いようです)
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100万個の人工ニューロンを2億5千万個の人工シナプスでつなぎ電子チップを作ったら、(人や物を見つけたり、分類したりと)「脳」に似た作動をしたそうです。今朝の『サイエンス』誌より→ goo.gl/LkRure (これぞ「リアル電脳」に向けた第一歩!)
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続き:脳だけでなく筋力や心臓も「若い血」で若返るようです。今朝の『サイエンス』誌に情報あり→ goo.gl/FGIBru (GDF11というタンパク質が重要だそうです。老化を「防ぐ」のでなく、既に衰えた状態を「戻す」ところがスゴいです。臨床試験も始まるようです)
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「死んでいるのか、昼寝しているのか。君ならどう判別する?」という昨日の期末試験。脈や呼吸や瞳孔を診ると答えた東大生は67%。心電図などで測定するが9%。「声をかけて起こしてみる」と答えてくれた人は25%でした。「見ればわかる!」と大喜利した強者――もちろん正解にしました
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人工知能がポーカーでトッププレイヤーたちに勝ったそうです。昨日の『サイエンス』誌の報告→science.sciencemag.org/content/early/…(注:ポーカーは、囲碁や将棋とは異なり、相手の手札が見えない不完全情報ゲーム。運にも左右されるため、空気や探り合ったりブラフをかけたりの心理ゲームです)
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アルコールによる共感増大のメカニズムを解明 東大の研究 - news.biglobe.ne.jp/it/0901/zks_18…
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人は何もしないことに耐えられない。何もない部屋でボーっとしていることはわずか15分でも苦痛だそうです。多くの人は放置されるより不快な電気ショックを受ける選択をしました。先週の『サイエンス』誌より→ goo.gl/eAblm0
(特に男性でこの傾向が強いそうです)
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知能の遺伝的決定率は、子供では0.45程度ですが、大人になると0.80と驚くほど上昇します。こちらの論文→goo.gl/61ADFY 。しかし「本当はもっと遺伝するのでは?」というデータが先月発表されています → goo.gl/HF9PjC
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添付のような問題をうまく解く人は、学業全般の成績がよいそうです(レーヴン検査とも呼ばれ、「一種類のみテストで知能全般を予測する」という意味ではもっとも成功している試験法の一つです)。今日の『ネイチャー人間行動』誌より→ nature.com/articles/s4156…
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今朝の『ネイチャー』誌で60,706人の遺伝子の大規模解析データがついに発表! 新たな病因候補も多数見つかりました。スゴい!→goo.gl/Wsgm7c(想像していたよりヒトの遺伝子は個性豊かでした。実際、人口の13%は何らかの遺伝子の「欠損株」なのだそう)
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炭水化物を多く含んだ朝食をとった日ほど、他人を強く罰する傾向があるそうです。今朝の『PNAS』より→goo.gl/jmw9B6(血漿中のチロシン濃度が低下することが原因のようです)※チロシンはドパミンやノルアドレナリンの原料)
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【左右盲】「右に曲がって」と言われたのに左折してしまったり、「左手で右側を指して」と言われて混乱したりと、左右の認識が苦手な人のこと。男性の8.8%、女性の17.5%が該当します。こちら→goo.gl/MzVIm0(大脳の一部・角回の障害だと考えてられています)
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【引き算の美学】ヒトは問題に向き合うときに、ついつい何かを追加しがちで、逆に、何かを取り除いて解決する方法を考慮しない傾向があるそうです。今朝の『ネイチャー』誌より→ nature.com/articles/s4158… (規則、本棚、委員会、習い事、人間関係・・・)
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【身体の拡張】棒で物体に触れるとき、棒が手の延長として一体化したかのように、指先の感覚神経が反応し、精度よく接触位置を感知できるそうです。今朝の『ネイチャー』誌より→ goo.gl/qLFbK1(ネズミがヒゲを、クモが巣を使って、物体を感知するときの神経反応に類似しているそうです)
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ブラピの告白で相貌失認が2%もいることが話題になりましたが、実は、数学音痴は20%です。遺伝を含めた「発達障害」の一種で、頭頂葉に構造的変性が見られます。にもかかわらず同じ義務教育が課され、結局、雇用条件や精神健康にも悪影響が。参考:goo.gl/AXvq5
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緩怠の利!?暗記した直後に10分ほどボウっとしたほうが記憶として長期間留まるそうです。今朝の『プロスワン』誌より→ goo.gl/os0sIb (この効果が心理的復習ではなく、純粋に情報固定化による脳現象であることを証明した論文です。年齢を問わず生じるそうです)
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【不正はエスカレートする】扁桃体は「不正」に対して忌避的反応をしますが、自ら不正行為を繰り返すとこの反応が徐々に減っていくそうです。今朝の『ネイチャー神経科学』より→goo.gl/s1KDzW(脳が不正に慣れていくことを著者は「不正への順応」と呼んでいます)
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【睡眠中の脳活動は荒唐無稽】寝ている間に昼間の経験が脳内再生されます。しかし、再生内容は事実の忠実な再現ではなく、ブラウン運動様のランダム再生だそうです。今朝の『ニューロン』誌より→goo.gl/brc4F4(ネズミの海馬の場所細胞の統計解析)
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【育児が大変な理由:子供の脳は親の言うことを聞くようにプログラムされていないし、親の脳も我が子を育てるようにデザインされていないから!?】 かつて狩猟時代は、母親は妊娠/授乳の連続、そして父親は不在でした。だから育児の担当は、姉兄などの周囲の子供たち、あるいは祖母だったそうです。
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「相手の取り分が自分より多くて不公平だ」という不快感は(世界のどの文化でも)子供の頃から生じるが、逆に、「自分の取り分が多くて申し訳ない」という不快感をいつ獲得するかは育った環境によって異なるそうです。今朝の『ネイチャー』誌より→goo.gl/w9roM9
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【Parentese】よく話しかけられる乳児ほど頻繁に発声します。18ヶ月齢になる頃には語彙も約2倍多いそうです。昨朝の『PNAS』論文→bit.ly/370tdBr (オムツを変えましょうねぇ・・・「意味もわからない子に言葉を掛けるのは馬鹿らしい」などの意見もありましたがやはり意味があるのですね)
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一晩徹夜しただけで脳にアミロイドβが溜まるそうです。今朝の『PNAS』誌より→ pnas.org/content/early/…