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【芸術家の定量評価】芸術家の優劣は数値化しにくい気がしますが、今朝の『サイエンス』誌で、アーティストの世間評判と社会成功度を数学的にスコア化する方法が提唱されました。この方法で「その芸術家の将来がどれほど約束されているか」も予測できるそうです。こちら→goo.gl/EDSE9d
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「珈琲ダイエット」とよく言われますが、食べすぎたネズミもまたカフェインでやせるようです。今朝の『ネイチャー通信』より→goo.gl/CKVoXs(室傍核のオキシトシン神経のアデノシン受容体をブロックするからだそうです。脳に直接投与しても効くというからスゴい)
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【指導する側も伸びる】高校生に、勉学を頑張るよう後輩にアドバイスさせたところ、励ました本人の期末テストの成績が向上したそうです。今週の『PNAS』より→ bit.ly/2Ga6OH7(助言には当人の自省と自信を強める効果があるようです)
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脳の使い方は時々刻々と変化しています。場所やタスクの「記憶」のような一見長期安定している情報でも、脳回路内の一個一個の神経細胞のレベルでは数日も経てばすっかり活動が変っています。今朝の『セル』誌→goo.gl/PV1SRJ(非定常から安定が生まれる不思議…)
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【猫の声に誘われて】空腹時のネコの鳴き声を録音してヒトに聞かせると、ふだんのニャーに比べ、急かせているような落ち着かない気分になるそうです。エサの催促がしっかりとヒトに伝わっている証拠。この論文→ sciencedirect.com/science/articl… (∴ ネコはヒトの脳をコントロールする技を発達させている)
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【さて、黒点は全部でいくつあるでしょうか】視野の中心で見ないと黒点が消えてしまう目の錯覚。出典はこちら→
journals.sagepub.com/doi/10.1068/p2…(答え:12個)
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【 <ほら、まただ>錯覚 !? 】
ある事象(例:社会問題や自然災害など)の頻度が、事態が改善して大幅に減少しても、実際に減ったように感じられないのは、事象が減ると、今度は定義を拡張して、似た事象までカウントし始めるからだそうです。今朝の『サイエンス』誌より→ goo.gl/Zhk7SA
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【科学者になった気分で考えてみよう】などと子どもを促すことは、「科学者は特別な能力を持つ存在だ」と示唆することになり、かえって理科離れが進むそうです。普通に「科学をやってみよう」がベターとのこと。今朝の『PNAS』誌→ pnas.org/content/117/18…(他の分野の声掛けにも応用できそうですね)
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垂直跳び。「ジャンプ」と言って跳ぶと5%高く跳べるそうです。声に出さなくてもOK。「ジャンプ」と念じたり、「ジャンプ」と音声を聞いたり、単語を見るだけでも効果があり。本日の『プロスワン』論文より→ goo.gl/HDRdX シュワッチには意味があったのですね
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モラルのビッグデータ解析結果 ①敬虔か無宗教かはモラルと無関係、②善行を受けた後は善行をする。③善行をした後は悪行をする。④自分については善行を、他人については悪行を話題にする。⑤悪い噂は良い噂の二倍の頻度。今朝の『サイエンス』誌より→goo.gl/vUxhC6
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「脳」をノウと読むのは漢読み。和読みでは「なずき」らしいです。女の子の名前みたいですね。
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【嘘の言葉】虚偽の文章は、語彙が少なく、文体は簡潔で、内容も具体的で、肯定的な単語が多いそうです(この傾向は言語を超えて共通して、話し言葉でも書き言葉でも一貫しているようです)。また一人称の使用が少ない可能性もあるそうです。昨日の「プロスワン」誌より→ journals.plos.org/plosone/articl…
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【できない脳ほど自信過剰】運転歴が長いほど運転への自信は高まります(実際に上手になるので当然です)が、初心者はかなり過信気味で、しかも他人の能力を見下す傾向があるそうです。今朝の『プロス1』誌より→ journals.plos.org/plosone/articl…
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【ユルい若脳】脳は血液から毒や不要物が入らないように頑丈な防御壁で固められています。これまでは、歳をとると壁がユルくなって老化すると考えられていましたが、事実はどうも逆で、若いほうが多くの物質(タンパク質)が入るようです。今朝の『ネイチャー』誌より→ nature.com/articles/s4158…
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【ネズミ補完計画】ヒトには脳を大きくするための遺伝子「SRGAP2C」があります。この遺伝子をネズミの脳に組み入れてみたら、大脳皮質のシナプスが増量し、ニューロンの反応性が高まり、合格率60%の難題の成績も90%まで向上したそうです。今週の『ネイチャー』誌より→ nature.com/articles/s4158…
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【プロは静視する】画像診断やゲームや荷物検査など、初心者は視線をキョロキョロとさせて必死に見ようとしますが、上級者になるほど目線を動かさなくなるそうです。今朝の『PNAS』誌より→ bit.ly/2wk9Uqm(視線を静止したまま多くの情報を仕入れられる――これを「上達」と呼ぶのですね)
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これぞ究極のヤル気の出し方!自分の脳をMRIで撮影し、その活動状態を参照しながら、自己念力で「側坐核」を活動させると、前向きな気持ちになるそうです。8月の『ニューロイメージ』誌の論文より→goo.gl/qJWpEU (側坐核はヤル気や快感を生む脳部位です)
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目の錯覚。これまでに一番驚いた色調系錯覚はなんといってもコレ→ goo.gl/n43ou いまだに同じ色だと信じられません!
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【色】には赤や青など呼称があります。光の波長は連続値なのに離散的カテゴリーに分類されるのは不思議なこと。それに該当する単語があるから言語的に分離されるのかと思いきや、ヒトだけでなく、鳥も色をカテゴリー認知しているのだそうです。昨日の『ネイチャー』誌より→goo.gl/K4SSSw
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PCやスマホが氾濫し、精神への悪影響が懸念されます。今朝の『ネイチャー人間行動』で発表された35万人の若者の大規模調査によれば、確かに心の健康とデジタル製品にはマイナスの関係がありましたが、ごくわずか影響なので気にしなくてよいそうです。こちら→goo.gl/DZSxTp(そうなんだ…)
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63カ国にまたがる大規模メタ解析の調査結果、29%の人は(生涯に一度は)うつ症状や不安障害、強迫性障害などの精神状態に陥ることが判明しました。こちらの論文→goo.gl/9cq4SW(しかしWHOによれば55%の精神疾患患者は必要な治療を受けていないとのこと)
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【細部にこだわる】言葉の定義や微妙な差異に厳密な人は、ものごとを見分けて判別するのが得意ですが、逆に、大きく概念的に捉えて一般化するのが苦手だそうです。今朝の『ネイチャー人間行動』誌より→nature.com/articles/s4156…
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【目が合う】会話中ずっと互いに目を見ているわけではありません。会話の波長が合ってくると視線を合わせるのですが、意外なことに、視線が合うと一気に同調度が下がるそうです。今朝の『PNAS』論文より→ pnas.org/content/118/37… (調和と弛緩。こうやってリズムを作って会話しているのですね)
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【愉悦で免疫力アップ!】 脳の報酬回路が活性化すると、自然免疫と獲得免疫が両方とも増強し、感染への抵抗力が強くなるそうです。先週の『ネイチャー医学』より→goo.gl/D0ZZcA(まだマウス実験の段階ですが、いわば「笑う門には福来る」の身体版ですね)