池谷裕二(@yuji_ikegaya)さんの人気ツイート(新しい順)

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【忘れられないのでなく抑えられない】過去の嫌な記憶が連想させそうになると、脳の記憶システムと想起制御システムの連動が自然と断たれ、不快な記憶が戻らないように抑圧されます。PTSDではこの自動スイッチオフ機構が作動しないようです。今朝の『サイエンス』誌より→ science.sciencemag.org/cgi/content/sh…
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【学校は早起き型の生徒に有利】授業を朝7時40分に開始すると朝型の生徒の成績が上がり、夕方5時20分に開始すると夜型の成績が上がり、昼12時40分に開始すると差が消えたそうです。今週の『ネイチャー人間行動』より→nature.com/articles/s4156… (健康的な睡眠を取れる時間帯が人によって違うのですね)
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【Parentese】よく話しかけられる乳児ほど頻繁に発声します。18ヶ月齢になる頃には語彙も約2倍多いそうです。昨朝の『PNAS』論文→bit.ly/370tdBr (オムツを変えましょうねぇ・・・「意味もわからない子に言葉を掛けるのは馬鹿らしい」などの意見もありましたがやはり意味があるのですね)
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【利他と痛み緩和】自分を犠牲にして人のために働いているときは、腹内側前頭前野が活動し、不快な「痛み」を感じにくい状態になっているそうです。今朝の『PNAS』誌より→ bit.ly/2TkKToe (ボランティア活動をすると逆に自分の心が救われる感じがするのは、もしやこれが理由でしょうか)
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【悲哀のタバコ】悲しみ、不安、嫌悪、羞恥、憤怒などネガティブな感情にはいろいろな種類ありますが、1万人を超える長期調査の結果、このうち「悲しみ」の強さのみが喫煙量と関係があったそうです。『PNAS』誌より→ bit.ly/2NrE5kV
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【年収は遺伝する】高収入に関与する遺伝子を約29万人からゲノム探索したところ、149個の遺伝子座が見つかりました。主に大脳皮質で働き、知能レベルとの関連が推測されるそうです。先週の『ネイチャー通信』誌→ nature.com/articles/s4146… (研究の発想もスゴいですが本当に発見されるところもスゴい)
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【笑いの年輪】笑うとき、若い人は報酬系が活性化し、年輩者はデフォルトモードネットワークが活性化するそうです。昨日の『大脳皮質』誌より→bit.ly/2tpQEG6(意訳すれば「ちびりそうな若者、リラックスの大人」ということでしょうか)
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【反対意見に鈍感な脳】自分とは違う意見を無意識のうちに無視し、自分と似た意見ばかりを汲んで自身の信念を益々深めてしまう「確信バイアス」は誰にでも起こります。反対意見を聞いたときの前頭葉の活性化が賛同意見よりも弱いのだそうです。今朝の『ネイチャー神経科学』→ nature.com/articles/s4159…
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【不平等な社会ほど女性が着る服の肌露出が増える】ことが知られていますが、理由については様々な憶測がありました。今朝の『PNAS』誌では「(単なる貧富の違いではなく)社会的地位への不安によって女性同士の競合が強まるから」としています→bit.ly/36yEBov
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【知能vs体力】認知機能と身体能力はシーソーのように負に相関する傾向があります。学校の成績がよいのは認知機能の高い人ですが、きちんと最後までやりきって成功するのは身体派だそうです。今朝の『PNAS』誌より→bit.ly/333cUSc(あくまもで米国陸軍士官学校での調査です)
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【睡眠は脳の洗浄】睡眠中(とくにノンレム睡眠中)には、脳内液体の循環スピードが3.5倍に高まるそうで、どうやら、これによって脳の廃棄物が洗い出されているようです。先週の『サイエンス』誌より→ science.sciencemag.org/content/366/64…
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【凹まない遺伝子】ゲノム解析から、その人のストレスに対する耐性(打たれ強さ?)が、ある程度予測できるそうです。今朝の『ネイチャー人間行動』誌より→ nature.com/articles/s4156…
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【塩分の取り過ぎで認知機能が衰えるしくみ】血管内皮の一酸化窒素の減少→神経細胞のカルパインの脱ニトロシル化→サイクリン依存性キナーゼ5の活性化→タウのリン酸化→認知機能の低下、だそうです(ネズミ実験)。今朝の『ネイチャー』誌より→ nature.com/articles/s4158… (和食は塩分が多い?)
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【最近の若者はなっとらん】と、つい感じがちですが、①成長後の自分のレベルを基準に振り返って判断する、②自分ができる分野については他人の無能さによく気づく、による事実誤認だそうです。今週の『科学進歩』誌より→bit.ly/2J0NXQq(若者の劣化を嘆く文書は5800年前からあるそうです)
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【長寿の秘訣は脳の不活化】脳の活動レベルが低いと、長寿遺伝子が活性化して長生きするそうです。ネズミも線虫も同様なので生物界を統べる原理かもしれません。今日の『ネイチャー』誌より→ go.nature.com/2OSmrIA(少なくとも脳回路の観点では「細く長く生きる」は正しそうな気配)
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【睡眠と忘却】睡眠は記憶を固定するために大切なことはよく知られていますが、忘却にも大切だとのこと。忘却に関与する特定の脳波を増強すると、よく忘れられるようになるそうです。今朝の『セル』誌より→bit.ly/2ness6U(ネズミ実験)
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【数って何】①ミツバチは簡単な足し算や引き算ができるそうです。この論文→bit.ly/2na1P2H ②物体認識のトレーニングを受けた人工知能が数量の感覚(「数」の概念?)を獲得したそうです。この論文→bit.ly/2mFtTuo
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【楽しくご機嫌に生きる】ニュースを聞くとつい悪い方向に反応してしまいます。こうした「ネガティブバイアス」は地域や民族を超えて人類に普遍的な現象だそうです。しかし個人差も大きいようです。今朝の『PNAS』誌より→pnas.org/content/116/38…(明るく前向きに!)
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【かくれんぼの進化論】ネズミは「隠れんぼ」ができるそうです。エサを与えられなくても進んで遊ぶようで、ヒトを相手にして種間遊戯にも興じるそうです。今朝の『サイエンス』誌より→science.sciencemag.org/content/365/64… (鬼と子の役割分担を理解して行動できるのがスゴい!系統発生学的に古い遊びなのですね)
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【LGBTは遺伝しない】約50万人の遺伝子を大規模解析したところ、性的指向が遺伝で決まる割合はせいぜい8-25%程度で、基本的には(胎児期を含めた)環境による影響が大きいとする論文が今朝の『サイエンス』誌に報告されました→ science.sciencemag.org/content/365/64…
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【平等は不調和を生む】個人の能力や財力に差がある場合、平等なシステムを導入すると社会の協力性が減じるそうです。しかし、その差に見合わない不均等な報酬制を導入するとさらに事態は悪化するそうです。今月の『ネイチャー』誌より→ nature.com/articles/s4158…
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【人と比べたがる本能】①ヒトは自分の意見や能力を評定したい欲求を持っている。②この評定は他者との比較を通じて行われる。③しかしあくまで自分のレベルと近い人と比較して自尊心を維持する傾向がある。こちらの古典的論文→ journals.sagepub.com/doi/10.1177/00…
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【ついダラダラしてしまうクセを治すAIが登場!】AIとゲーミフィケーションを融合した試みで、「やるべきことを先延ばして目先のどうでもよいことに時間を浪費」する傾向を減じることで、時間内に仕事を完遂する率が高まるそうです。今朝の『ネイチャー人間科学』誌より→nature.com/articles/s4156…
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【活動学習法】何かをしようと行動しているときは記憶力が高まっているそうです。今日の『ネイチャー人間行動』誌の論文より→ nature.com/articles/s4146… (中高生のころ家の中を歩き巡りながら百人一首や英単語を暗記したほうがよく覚えられるような気がしていましたが、これと関係あるのでしょうか)
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【指導する側も伸びる】高校生に、勉学を頑張るよう後輩にアドバイスさせたところ、励ました本人の期末テストの成績が向上したそうです。今週の『PNAS』より→ bit.ly/2Ga6OH7(助言には当人の自省と自信を強める効果があるようです)