池谷裕二(@yuji_ikegaya)さんの人気ツイート(新しい順)

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【金と幸】「幸せは年収1千円で飽和する」などと言われていましたが、実際には、生活の満足度にも幸福度にも上限はなく、年収ともに増えるそうです。今朝の『PNAS』誌より→ pnas.org/content/118/4/… (米国3万3千人の集計データ。あくまでも平均値なので各個人で状況は様々だろうと思います)
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【「男は狩り、女は採集」はステレオタイプな嘘】アンデス山脈の9000年前の石器時代の遺跡を調べたところ、狩猟者の3~5割は女性だったと推測されたそうです。先月の「科学進歩」誌より→ advances.sciencemag.org/content/6/45/e…
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【目の錯覚】左の黒点を20秒じっと見つめてから、右の黒点を凝視すると……。残色効果でコートジボワール国旗がフランス国旗に変わります。
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【お詫び】本日の『薬理学』の講義で「体は(交感神経と副交感神経で)二重に拮抗支配されている」と説明すべきを「体は二重に亀甲縛りされている」と言い間違えてしまいました。学生の姿の見えないオンライン講義ゆえに、シーンとした冷たい空気だけが心に刺さり、修正する勇気が出ませんでした。
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【脳は衰えない】チェス棋譜録から年齢と認知機能の関係を割り出したところ、能力は35歳でピークを迎えますが、その後も目立った低下はないそうです。ただし個人差は広がります。また過去100年間で人の能力は徐々に向上していて、特に若者が進境著しい。今月の『PNAS』論文→pnas.org/content/117/44…
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【猫の声に誘われて】空腹時のネコの鳴き声を録音してヒトに聞かせると、ふだんのニャーに比べ、急かせているような落ち着かない気分になるそうです。エサの催促がしっかりとヒトに伝わっている証拠。この論文→ sciencedirect.com/science/articl… (∴ ネコはヒトの脳をコントロールする技を発達させている)
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【できそこないが功を奏する】脳回路の演算は不正確です。計算精度の低さは、環境が一定の場合には不利ですが、自然や社会は絶えず変化するため実際には有利に働くそうです。今朝の『ネイチャー人間行動』誌より→ nature.com/articles/s4156…(≒有利に働く程度に不正確さが進化の過程で保存されてきた)
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【寝るリハ】睡眠は脳回路の再編成を促し学習を進める効果がありますが、脳梗塞からの回復も促進するそうです。とくにnon-REM睡眠を補うことが大切だそうです。今朝の『神経科学雑誌』より→ jneurosci.org/content/40/45/… (学習もリハビリも同じ「可塑性」という神経メカニズムに基づいています)
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【打たれ強い脳の作り方】前頭葉の一部である下辺縁皮質のGABA性神経細胞を抑制すると(つまり神経回路のブレーキを外すと)、多少のストレスが続いてもへっちゃらになるそうです。先週の『eNeuro』誌より→ eneuro.org/content/early/… (注:ネズミでの検証)
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【酒でシナプスを失う!?】アルコールを連日投与されたマウスの脳では、活性化した脳内免疫細胞(マイクログリア)が前頭葉の神経細胞のシナプスを食べてしまうそうです。今週の『科学信号』誌より→ stke.sciencemag.org/content/13/650…
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【IQと脳細胞】脳の細胞数と知能指数には関係がないそうです。今朝の『大脳皮質』誌より→ academic.oup.com/cercor/advance… (大脳皮質の神経細胞、グリア細胞、白質、灰白質、脳室などのパラメータすべてにIQとの関連を認めなかったそうです)。
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【自己乖離】脳梁膨大後部皮質を毎秒2~3回のリズムで刺激すると、自分と周囲の世界が分離し、現実感が薄れるそうです。今朝の『ネイチャー』誌より→ nature.com/articles/s4158…(「まさに今ここに生きている私」という感覚は、脳の神経活動が生み出した「実感」なのですね)
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【AIと古代文書】歴史的な記録資料の多くは保存状態が不良で、しばしば文章が部分的に欠けています。古代メソポタミアの粘土板の楔形文字テキストの欠損部を補完する人工知能ができたそうです。今朝の『PNAS』より→ pnas.org/content/117/37… (ロマンを感じますね)
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【心がこもっていない】脳には「(相手の)感情が欠除している」ことを検出するための回路があるそうです。今朝の『PNAS』誌より→ pnas.org/content/117/34… (感情を検知する脳部位の研究は広く行われてきましたが、逆の発想で面白いです。論文ではうつ病や統合失調症に絡めた議論がなされています)
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【昆虫ロボ】新素材の人工筋肉を使って、大きさ約1.5センチ、重さわずか88ミリグラムの超軽量ロボットが作られました。自律歩行するそうです。今朝の『科学ロボティクス』誌より→ robotics.sciencemag.org/content/5/45/e…(燃料はメタノール。形状記憶ニッケル・チタン合金と白金触媒で高エネルギー効率を実現)
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【習慣化に2ヶ月】「朝食後に腹筋50回をする」「ランチにフツ-ツを添える」など、日常に導入された新ルールを自然とできるようになるまでの日数を計ったところ(項目や個人による差はありましたが)平均66日で行動変容したそうです。こちらの古典的論文→ onlinelibrary.wiley.com/doi/full/10.10…
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【貧乏】貧困には物質的な貧困と時間的な貧困があります。どちらも幸福や健康や生産性を低下させます。物質貧困についてはその悪影響が広く認知され、公的支援などの救済制度がありますが、時間貧困(Time Poverty)は軽視されがちだそうです。今朝の『自然人間行動』より→ nature.com/articles/s4156…
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政府調達の布マスクを「藍染め」してみました。
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【血潮たぎる運動】歳をとって衰えた認知機能は運動で改善しますが、運動した高齢ネズミから採った血漿を、運動不足の老ネズミに輸血しても認知機能が戻るそうです。昨日の『サイエンス』誌より→science.sciencemag.org/content/369/65… (運動で増えるGpld1が決め手。Gpld1遺伝子を導入するだけで効果あり)
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【塩と早起き】塩分摂取量が多いと、一日24時間の体内時計のリズムが狂い、起床が早まるそうです。今朝の『ネイチャー』誌より→ nature.com/articles/s4158… (ネズミでの検証)
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【嗅覚の立体感】鼻の穴は二つあります。どちらの穴からの匂いが強いかは、意識の上ではわからないのですが、実は無意識ではわかっていて、匂い発生源の方向に正しく向かうことができるそうです。今朝の『PNAS』誌より→ pnas.org/content/117/27…(立体視ならぬ立体嗅! 嗅覚と視覚のVRを用いた研究)
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【ユルい若脳】脳は血液から毒や不要物が入らないように頑丈な防御壁で固められています。これまでは、歳をとると壁がユルくなって老化すると考えられていましたが、事実はどうも逆で、若いほうが多くの物質(タンパク質)が入るようです。今朝の『ネイチャー』誌より→ nature.com/articles/s4158…
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【不思議の紫】青緑赤の3色の視覚センサのうち、波長が最も離れた青と赤を刺激すると紫を感じます。この紫のように現実に存在しない色を「非スペクトラム色」と呼びます。4色のセンサを持つ鳥は、色の組み合わせが増え、人が感じないよう非スペクトル色を見ているそうです→pnas.org/content/117/26…
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今日は手作り柄のシャツを着て出勤しました。材料は 1.クーピー 2.鉛筆削り 3.普通コピー紙 4.白地Tシャツ 5.アイロン (クーピーは合成樹脂とワックスを含むため熱で融解します。さらに水に難溶なので洗濯もOK)
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【予想外の大気汚染】中国ではコロナ規制でガス排出量が減少(例えば武漢ではNO2が93%減)。これによりオゾンが増えて、大気酸化能が高まり、二次エアロゾルが発生。北京を含む中国北部ではかえってPM2.5が増えたそうです。今朝の『サイエンス』誌より→ →science.sciencemag.org/content/early/…(過ぎたるは…)