801
17歳の頃、南北戦争が始まった。
ドイツ生まれのユダヤ人であるワースにアメリカに対する愛国心などないし、郷土がどこにもないのだから郷土愛もない。ただ、志願する事によって得られる報奨金目当てに年齢を偽って北軍に志願した。
しかし緒戦で彼は負傷し、後送される。
802
同意に基づく警察行為。 twitter.com/elizabeth_munh…
803
ブレイドウッドは家具職人にして建築家の父の元に生まれ、ハイスクールを卒業すると、測量士としての教育を受けつつ、父の会社で見習いとして働く。
しかし建築を学ぶにつれ、彼の興味は如何に炎が燃え広がるのか、また煙の脅威とは如何なるものなのかに移っていく。
これには理由があった。
804
こうして市当局と消防ポンプ隊は防災に向けて協調し合う。エジンバラの消火栓は45から97に一年で増加。更に翌年以降、99基がそれに続いた。もう水には困らない。
また建築と火災の専門家であるブレイドウッドは勇気と根性に任せた従来の消火を否定し、消防に科学を持ち込む。
805
だからバーメイドの女性は紳士と目を合わせてないし、虚な表情なのね。
フォリー・ベルジェールはサーカスのショーやバレエが催されてたミュージック・ホールで、上流から下流まで人気を博したけど、実態はいかがわしい売春もやってた。このバーメイドの女性もそうだと思われる。
806
夫がダイナマイトの事故で亡くなった。食べていく手立てを失ったアリスは女ギャンブラーとして生計を立てる事を思いつく。
『ポーカー・アリス』の誕生だった。
物怖じしない性格と美貌、そして練り上げられたポーカー戦略は彼女を一躍、名うてのギャンブラーに上り詰めさせる。
807
808
809
ドイツに逃れたユダヤ人は当時、賎業とされた高利貸しなどをやってお金持ちになるんだけど、これに目をつけたハプスブルク家は彼らに姓を義務付け、売りつける商売を考える。
姓のない彼らに何らかの姓を登録させ、登録料と使用料を徴収したのね。悪どい。
810
つまりこれは愛国者一般を貶す言葉ではなく、出自や主義主張で相手を売国奴だの、非国民だのと貶め、自分達こそ愛国者だと言うニセ愛国者に対する言葉なのね。
もっとも、ジョンソンその人も真の愛国と偽の愛国を独善的に区別することそのものはやってる。
811
1943年、爆発事故が起こり、モードは重傷を負った。顔、胸、手、腕に重度の火傷を負ったモードは五ヶ月の入院を余儀なくされる。彼女はイギリスで整形手術を受けた初めての女性の一人となった。
それでもモードは怯まず、退院すると工場に復帰し、終戦まで遂に働く。
812
それでも勇敢に前線に向けて朝夕を問わず飛んだATAは、歴史書には表れにくい影の英雄としてイギリスを支えた。
お終いに、エリスの話をしましょう
ATAの象徴のような彼女は見事に戦争を生き残り、戦後も航空界にとどまった
97歳の時、彼女はRAFの招待を受け、救国機スピットファイアの助手席に座る
813
上陸作戦の2日目からマルベリーAとマルベリーBの二つの移動港は組み立てを開始した。ドイツ軍は唖然とする。
「奴ら、港を持ってきやがった!?」
天然の良港カレーは要塞化していたものの、上陸に適さないノルマンディは手薄。返り討ちにするはずが、マルベリーが稼働すると怒涛の勢いで敵が増える
814
彼らは王立工兵隊が作った地下秘密基地に潜み、一般のイギリス人に紛れて暗殺や破壊工作を繰り返すことに特化して訓練を施された
イギリス人のドイツ協力者を殺害する事すら任務に含まれていたし、ドイツが上陸するまで決して開封するなど言われた命令書には秘密部隊の存在を知る者を消せと書いていた
815
昨日の続きだけど、エリザベス1世が子供を残さず亡くなると、王位はスコットランドの王朝であるステュアート家に移行した。
この話はエリザベス1世の在位中から密かに進められてて、これと言ったトラブルもなくジェームズ1世が即位する。
しかしステュアート朝はトラブル尽くしの王朝だった。
816
817
「あの時のジャンパーか? 丁度いい、今度こそ捕まえて、これまでの借りを返させてもらおう!」
ピンカートン探偵だった。流石のワースも名探偵には分が悪い。
「ええい! しつこい男だ。何故あいつは俺様を認識できる!?」
ワースはイギリスに逃げ、ピンカートンを撒いた。
819
しかし1940年、第二次世界大戦が始まると、モードは再び工場労働者として軍需工場にいた。既に46歳だったけど、グレトナの工場と変わらぬ危険な化学物資を扱う工場に彼女は勤める。薬品の影響で視力は低下し、彼女は特殊な青いメガネをつけなければならなくなった。
820
821
彼らは秘密厳守を命じられると同時に、一般の軍隊に参加することを禁じられた。このような汚い任務に従事する事を選択し、専門訓練を受けた秘密軍はイギリス最後の切り札だった。
故に彼らは表向き、臆病者と見做され、臆病者の白い羽を贈られる。もちろんぐっと我慢し、誰も何も言い返さなかった。
822
降って沸いた公選首長選にハートリプールはちょっとしたお祭り騒ぎで、いたずら者が着ぐるみ着たまま市長選に打って出た。ハートリプールユナイテッドfcもナイスジョークと支援する。
「公約は、給食にバナナを提供する事です!」
当たり前だけど誰も真面目にとらなかった。
823
824
以後、バークは日本の独立復帰と、その要となる海上自衛隊の創設に奔走し、旭日大綬章を授けられる事になる。
海軍軍令部長にまで昇進し、数多の栄光に包まれ、各国から勲章を得ていたバークだけど、死の際に身につけていたのは旭日大綬章だけだった。それくらい日本のことが好きだった。
825
白い羽根運動は嫌悪を集め、参加者達はイカれた女だと囁かれる。
こうした狂った女から身を守るために政府が発行したのが先に挙げたメダルで、従軍した事、あるいは、国内で国家に奉仕している事を証明したメダルで、これがなければマトモに表を歩く事をできないほど白い羽根運動は加熱していた。