エリザ(@elizabeth_munh)さんの人気ツイート(古い順)

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牛肉の腰肉辺りをサーロインと言うけど、英語だとsirloin。生意気にも騎士爵(サー)を持ってる。ロインは腰肉を意味するから腰肉卿ね。 これは17世紀、イギリス王チャールズ2世がその美味しさに感動して、牛肉をナイトに叙した事に由来する、と言われてる。
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おはよう。今朝のTIPS。 度々コロンブス交換について述べてるけど、ジャガイモのように評価されるまで300年も掛かったものもあれば、梅毒のようにいらないものまで色んなものが持ち込まれてる。 そんなものの中で、一等高く当初から評価されたものがある。それこそが、パイナップル。
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古代ギリシアの天空神ウラヌスの息子、農耕神クロノス(時間の神とは別人。ローマ名サトゥルヌス)は父ウラヌスを去勢して追放し、神々の首座に君臨した。 しかしある日、自らの子によって支配を奪われると予言を受けた事から、我が子達を喰らい始める。
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お昼のTIPS。 19世紀、まだ旅行が高価だった頃、庶民の身近な娯楽に写真鑑賞があった。テレビもない時代、写真を見て旅行気分を味わったのね。 人気があった出し物がパノラマで、横長の写真が円形の客席をぐるりと回るのを眺めてた。 このパノラマ師達が考案した新たな出し物がジオラマ。
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日本神話には地獄がない。あるのは死後の世界のみ。 どう言うことかと言うと、死後の世界はあるけど、そこで罰に応じて酷い目に遭わされたりはしないと言う事になってる。もっとも、黄泉の国は快適とは程遠いけどね。同様に、死後の世界はあっても地獄のない宗教は結構ある。
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おはよう。今朝のTIPS。 イギリスの上〜中流まではかつて、乳母、ナニーを雇用して子育てをしていた。ナニーと言ってもお乳をあげるウェット・ナニーと、教育を担当するドライ・ナニーに分かれるけど、一般的にナニーと言えばドライ・ナニーを指す。
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お昼のTIPS。 12世紀、我らがイギリスことイングランドは困っていた。 歴史がない! 当時、イングランド王国はフランスの有力諸侯ノルマンディー公の征服を受けて建国された国で、隣国フランスの格下の辺境国であり、王家からしてフランスの方の領地を本領と思う始末。
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アーサー王物語の決定版となる『アーサー王の死』を書いたトマス・マロリーとはいかなる人物なのか? この特定作業の最中、有力人物として浮上した騎士のパーソナリティが明らかになると、イギリス中が困惑した。 マロリーは客観的に見てろくでなしの犯罪者で、騎士の名に値しなかった。
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羊泥棒、強姦、強盗、要人の暗殺未遂、誘拐、殺人…… 逮捕歴もあり、脱獄は2回。一度は武器を取って看守を殺傷しての強行突破。強盗は百回以上とも 何かの間違いだ。高潔な騎士道物語の作者がそんなド悪党なはずがない そんな訳でマロリーがアーサー王物語の作者であることは19世紀まで否定された
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ただ、マロリーが如何なる時代を生きた人物の騎士なのかを見落とすべきではない。 彼は1399年に生まれ、1471年に死んだ。つまり百年戦争末期から、地獄の内戦となる薔薇戦争のほぼ全期間を経験している騎士。 百年戦争末期のイングランド軍は負け通しで荒れており、きれいな戦い方ができない。
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そして薔薇戦争。 昨日の友は今日の敵。裏切り、内通、当たり前。親も子供も信用できぬ。敵は同志で背中も怖い。 この時期のイングランドは非常に殺伐としていた。マロリー自身もランカスター派とヨーク派を行き来してる。貴族達は生き残るのに必死になり、短視眼的に略奪と殺戮を重ねる。
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要するに狂ってたのはマロリーだけではなかった。国じゅうが憎悪と暴力、謀略と不信の坩堝にあった。 そんな中でマロリーが高潔な騎士道物語を完結させた心理は何となく分からなくもない。彼だって古の騎士達のように名誉のため、婦人のため、主君のため、キリストのために戦いたかったのでしょう。
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マロリーは原稿の一部を獄中で書いてる。そして完成させて二年後、薔薇戦争の結末を見る事なく世を去った。 理想を抱いてても現実は厳しい。騎士達は自由闊達に戦える訳じゃない。派閥の領袖にやれと命じられたら嫌でも戦わないとならない。 きっと彼は理想をお話に託したのでしょうね。
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お昼のTIPS。 何かとフランスをライバル視するイギリスだけど、食事方面でもそれは変わらない。 17世紀、フランスには食の革命が起き、美食文化が広がった。 その最中、長足の進歩を遂げたのがソースで、メイン料理とは別個に調理される複雑な代物になった。
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おはよう。今朝のTIPS。 冷戦華やかなりし頃、CIAの局員にとって死地と言われた派遣先がある。 もちろん首都モスクワね。前身となる組織まで含めればロシア帝国時代からの伝統があるスパイ組織KGBに比べればCIAはまるで子供だった。
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1 何も推測するな 2 直感に逆らうな 3 全員が敵の支配下にある可能性がある 4 振り返るな。完全に一人になれることは決してない 5 流れに従い、紛れ込め 6 行動パターンを変え、目立たずにいろ 7 敵を自己満足で安心させろ 8 敵に嫌がらせをするな 9 行動の時間と場所を選べ 10 選択は保留しておけ
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お昼のTIPS。 1992年、全米を震撼させるニュースが発表された。 『赤ワインは健康にいい』 清教徒的な戒律を基軸とするくせ、飲兵衛の多いアメリカ人にこのニュースは大変都合が良く、たちまち赤ワインに人々は殺到した。赤ワイン健康法の始まり。
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スパイ行為は地味なもんだけど、中にはものすごい事をやってのける人もいる。 それが、オットー・スコルツェニー。ナチスドイツのSS(親衛隊)中佐。 スコルツェニーは生来の冒険家気質で、戦時下の軍隊に居なければ登山家か、紛争地帯での傭兵にでもなってそうな危険人物。
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お昼のTIPS。 頻々と目にするこの画像でお馴染みのスターリン。彼の名を耳にする日本人の多くは条件反射的にシベリア送りとか、粛清を思い浮かべると思う。正に恐怖の独裁者ね。 そんなスターリンを公の場でぶん殴れば明日には銃殺されててもおかしくないけど、そうはならなかった事件がある。
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エーリヒ・フォン・マンシュタインはWW2最大の名将の一人とされ、敵国からも『我らの最も恐るべき強敵』と畏敬の念を抱かれ、決して醜悪に描かれる事がなかった。 しかし彼は軍内部での政治闘争に敗北し、一度は傍流に貶められた軍人であり、その復活劇はドイツ軍内に想定外の化学反応を起こさせた。
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おはよう。今朝のTIPS。 カートン・デ・ウィアートは20世紀のイギリス軍人。 その人生は戦、また戦であり、彼は求めて死地に赴き、幾たび受傷しようと怯む事なく、全身は古傷で埋め尽くされ、しかもその内のかなりが本来ならば致命的なものだった。
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おはよう。今朝のTIPS。 かつてヨーロッパでは教会で女性は沈黙する事を求められたので、合唱は少年合唱団が担当した。 彼らは10歳前後で声変わりしてしまい、引退を余儀なくされる。ところがある時、偶発的な事故から男性器を切除してしまった少年がいて、彼はいつまで経っても声変わりしなかった。
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お昼のTIPS。 アンネローゼの後ろにある、貴族のお庭にありがちなコレは何か? これはフォリー。装飾的な建物で、役割は基本的にはない。雨風を凌ぐとか、居住するとか、そういう実用目的にない、飾り物としての建築物ね。 飾り物なだけに実用性は度外視だから形も色々ある。
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フォリーは元々、イギリスやフランスの貴族層が朽ちるに任されてた古代ローマ時代の遺跡や中世の修道院の廃墟なんかをお庭に取り込んだのが始まりで、やがてそれがお洒落だと言う事から、最初から朽ちたような形の建物として新設されたりした。だから古代ギリシア風の建築様式だったりするのね。
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こんな風に『廃墟も侘び寂びあっていいものだ』という発想に至ったのは、産業化の時代の端緒についてたから。 工業化し、都市への人口流入が進む世の中で、お金に余裕のある上流は寧ろ保守化し、理想化された伝統や古き良き時代へのノスタルジックな想いを募らせたのね。