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これまで副腎からの内因性ステロイド分泌は、プレドニゾロン換算で5mg/日と言われていましたが、最近はおおよそ『2-2.5mg/日』程度と考えられています。
つまり、かなり低容量のステロイド内服でも副腎抑制がかかりうる、ということです。
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コロナが落ち着いてきたため、これまでは受付で申告されていたのに、診察室に入ってからはじめて発熱、咳などの症状があることを言われる方が急増してきています。
そんな時は発熱外来室への移動や防護服への着替え、消毒など色々手間がかかり、診察がものすごく中断します。。
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口渇を主訴に糖尿病が心配で受診され、実はシェーグレン症候群というパターンが結構あります。
HbA1c評価目的で行った一般採血で、妙にTP(総蛋白)が高かったり、WBCが低いことで、シェーグレン症候群を疑うことができます。
HbA1c正常でも、怪しければ不用意に終診としないようご注意を。
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コロナPCR陽性の結果報告をするため携帯に電話すると会食中の悲劇。
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患「職場からの指示がありPCRで陰性確認をお願いします」
医「💦」
・・コロナ陽性になり10日間の隔離期間を終えた後、復帰しようとしたらコロナPCRの陰性証明を求められることがまだあるようです。不要ですし、ただでさえPCR検査がパンクしているので、やめて下さい。
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高齢独居のコロナ患者は本当に大変です。特に身寄りのない人などでは、体調不良に加え外出もできないため、食事が手に入らず、水と米だけで10日間を乗り切ろうとされている方もおられます。
そのため、往診する私が買い出しに行くこともあります。
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コロナ陽性と診断されていても、念のための採血やレントゲン撮影をして欲しいため、そのことを隠して一般内科外来を受診されるケースがあります。
これはクリニックにとってはもはや『テロ』のようなものです。
絶対にコロナ陽性であることを隠さないで下さい。。
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コロナ陽性となった年長の幼稚園児。
自分が陽性と分かり、その日家に帰ると、寄ってくる家族や兄弟に「近づくな」と言って一人で一晩部屋にこもる。
本当は寂しがりやなのに家族にうつさないよう彼なりに必死でこもる。
本日、それでも発熱してしまったと嘆く親御さんが来院され、聞いた実話😢
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患「毎年の花粉症や!」
医「念のため発熱外来でお願いします」
患「鼻水だけや!何でやねん💢」
医「時期が時期ですので🙏」
コロナ抗原にて陽性。
患「ほんまか、、」
医「はい、、」
・・花粉症の時期が来ました。しかし、もはやコロナと見分けのつかない方が増えています!!
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ケナコルト®︎注射により「大腿骨頭壊死」になることもあり、患者さんから頼まれてもやりません。
ステロイドを普段から使っている立場の膠原病内科医としては、本当に注意が必要なのです。
『1回の注射で数ヶ月効果が続く自費の花粉症治療』に注意 news.yahoo.co.jp/byline/horimuk…
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世間で公表されているコロナ感染者数の実数と、臨床の場での体感人数に乖離が出てきています。
現場では今かなりコロナ感染者が増えている印象です。
ただでさえ今はまさに春休みで子供達の外出が増えますので、なんとなく『第7波』到来の予感がしてならないです。。
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帯状疱疹ワクチンのシングリックス®︎は効果抜群ですが、非常に高額(2回接種で4万円強)なため敬遠されがちです。
ただ、北播磨総合医療センターの三崎先生の説明が秀逸!
『効果が10年間持続するなら1年の出費は4000円程度。つまり1日あたり10円ちょっとで予防できます。』
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患「もう帯状疱疹になってるしワクチン遅かったですわ、、」
・・外来でこう話される患者さんが多いですが、帯状疱疹ワクチンのシングリックス®︎は、すでに帯状疱疹になった方にも推奨されています。
帯状疱疹は何度も「再燃」することがあるため、ぜひご検討ください。
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ここ2-3ヶ月のコロナ陽性の患者さんを診ていると、
「これまで経験したことのないような喉の奥のべったりした違和感と痛み」
を訴える方が妙に多い気がします。
そして、ワクチンを打っていない方は症状が強く出ています。
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患「仕事に影響するので、コロナの検査はやめときます」
・・最近、発熱外来でこう言われる方が増えています。皆さん、職場ではもしかして発熱があることを黙っておられるのでしょうか。。
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また漢方でリウマチが治ると断言され、これまで出されていた生物製剤を自己中断して、関節炎悪化で動けなくなった患者さんを診ました。
良かれと思ってやっているのは分かるので、前医の悪口は決して言いませんが、悪化を診ると悲しくなるのです。
やはり断言には力があるんでしょうね。
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外来で患者さんから物を頂くことがあります。金銭含め原則お断りするのですが、知らないうちに物を置いていかれることもあります。そんな中でこれまで驚いた物は、
「しいたけの原木」
「米50kg」
「スズムシ」
なんかがあります。
・・医クラの皆さんはこれまでびっくりした贈り物はありますか?
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患「頭痛が酷くて、痛み止め飲んでも効かない・・」
・・最近、頭痛を主訴に来院し、話を伺うとだいたい水分不足(脱水)で、点滴をしたら回復する高齢者が増えてきています。
この時期、頭痛が出てきた時に鎮痛剤で様子をみるのではなく、まずは熱中症を疑って水分をしっかり取って下さい。
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数ヶ月咳が止まらない患者
医「内服薬はありますか?」
患「何もない」
医「湿布や軟膏、目薬は?」
患「目薬してるけど関係ないよね」
医「どんな目薬ですか?」
患「緑内障の目薬」
医「⁉️」
・・実は一部の緑内障点眼剤(β遮断薬)は喘息に禁忌です。点眼中止で咳が止まることがあるのです。
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家族「この人、毎年花粉の季節になると会話がおかしくなり、人が見えたりするんです」
・・春先や秋口になると幻視・興奮が現れる高齢患者では、念のため「薬剤性のせん妄」を疑いましょう。
抗コリン作用が含まれる花粉症治療薬(アレグラ®︎等)で薬剤性のせん妄が誘発されることがあります。
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患「昨日から熱ありますが、絶対コロナじゃありません!」
医「なぜ?」
患「実は先月も熱あって、自前のコロナ抗原検査で陽性だったんです」
医「⁉️」
患「その時はこっそり自力で治しました。だから今回の熱はただの風邪です」
医「💦」
・・コロナ抗原陽性でも黙っている方が増えています🥲
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今どんなレベルの事が起きているかというと、、
コロナクラスターで施設職員が激減し、50人以上いる老人ホームの全入居者をヘルパーたった1人で食事・排泄介助、1人食事が4-5時間遅れる事態。やむなく施設長含めた事務が介助に入るも不慣れな感染対策で事務・入居者にさらにコロナ蔓延、、もう大変。。
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患「私はこの前コロナに罹っているからもう大丈夫だわ」
・・こう言われる患者さんが結構おられますが、、
3-4ヶ月前にコロナPCR陽性診断したばかりの患者さんが今週発熱、再度PCRにてコロナ陽性が出ています。
数ヶ月前にコロナ感染したからといって、まったく油断できません❗️
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患「けっ、経験したことがないしんどさ。入院を、、お願いします、、」
・・39℃の発熱、酷い頭痛、止まらない咳、経験したことのない咽頭痛のコロナ感染でも、、基本SpO2の低下がなければ『軽症』で自宅待機です。
実際の自覚症状と重症度はまったく別物なのです。