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「なぜ70年以上も前の戦争の話を書くのですか?」と時々聞かれます。しかし、現在の政治や外交、憲法、教育等の問題も「戦争認識」に大きく左右されています。歴史観とは価値基準の土台。だからこそ、より正確な歴史観を丁寧に広げていく作業が、とても重要だと思っています。
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ペリリュー島など、海外に放置されたままになっている戦没者のご遺骨の数は、実に112万柱にも及ぶ。遺骨収集を「国の責務」と定めた推進法が成立して4年。しかし、「ご遺骨の取り違え」が起きるなど、課題はなお山積している。遺骨収集は、国と戦没者との大切な約束。戦没者を二度死なせてはならない。
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特攻隊員・渋谷健一には、幼い子供と身重の妻がいた。彼は遺書にこう書き記した。「父恋しと思わば空を視よ。大空に浮ぶ白雲に乗りて父は常に微笑みて迎う」。昭和20年6月11日、渋谷は特攻死。奇しくも同日、妻・光は男児を出産。周囲の者たちは「生まれ変わり」と驚嘆して号泣した。
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最新刊『昭和史の声』(飛鳥新社)刊行。約20年に及ぶ取材生活の集大成となる渾身の一作です。南京戦、特攻、BC級裁判など、当事者からの貴重な「叫び」にぜひ耳を傾けていただければと思います。
【Amazon】amazon.co.jp/dp/4864107750/… @AmazonJPより
【特設サイト】hanada-plus.jp/articles/466
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昭和19年8月2日、岩手県出身の海軍整備兵長・遠藤英悦は、北マリアナ諸島のテニアン島で戦死。遺書にはこう綴られている。「もとより一点の未練なからん。しかれども熱血の裏面すなわち多涙なれば、今宵のこの月を見て、念頭の忽然として故郷の山川草木を浮べ出でぬ」享年若く21。合掌。
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8月1日は「富山大空襲」が行われた日。昭和20年8月1日、170機以上ものB29爆撃機が、富山市内に無数の焼夷弾を投下。2700名以上の方が亡くなった。富山市には7月20日に「模擬原爆」も投下されている。これは長崎型原爆「ファットマン」に似せられた爆弾で、データ収集のために使用された。合掌。
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メディアには、日々の感染者数と合わせて重症者数や死者数もパッケージで報じていただきたい。多くの人々が率直にそう感じているはずなのに、報道(特にテレビ)はその姿勢をなかなか改めようとしない。このままでは、日本は重大な岐路を間違えて進んでしまうのではないか。冷静に対応したい。
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通州事件以外にも日本人が虐殺された事件は実は多数あります。例えば小山克事件。昭和20年8月13日、満洲国の小山克で、武装勢力が列車を襲撃。標的とされた日本の民間人が多数殺害されました。強姦も起きたため、100人以上もの女性が崖から身を投げて自決しています。忘れられた犠牲者に鎮魂と哀悼を。
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これまで多くの方々から戦争体験をお聞きしてきました。南京戦、ペリリュー戦、特攻、BC級裁判、抑留など、いずれも当事者にしか語ることのできない叫びのような「声」でした。今では多くの方が亡くなられています。彼らの「遺言」に耳を傾けて頂ければと思います。 twitter.com/HANADA_asuka/s…
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7月29日は「通州事件」が起きた日。昭和12年7月29日、中国の通州で暮らす約380人の日本人居留民の内、実に264名(223名など諸説あり)が、中国人の傀儡部隊によって虐殺されました。略奪や強姦も相次ぎ、女性や子どもも惨殺されました。しっかりと語り継ぐべき昭和史の一大事件です。合掌。
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2002年の日韓W杯の時、私はヨルダンの安宿にいた。宿には韓国人が複数いたが、韓国の4強入りに歓喜した彼らは、ロビーの壁に大きな太極旗を貼り付けた。彼らがチェックアウトした後、速攻で旗を引き剥がした従業員のサーメル君に、各国の宿泊者たちから盛大な歓声と指笛が贈られたのは内緒の話。
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韓国が「慰安婦像にひざまずいて謝罪する安倍首相」を模した像を設置。韓国側は「日本に反省を促す」と言うが、そこから生まれるのは怒りと諦念くらいのもの。ちなみに、安倍首相が本当にひざまずいたことがあるのは硫黄島。島に残されたままになっている御遺骨に対し、ひざまずいて頭を垂れました。
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「WEB歴史街道」にペリリュー戦について寄稿しました。ペリリューで戦った方々の献身や犠牲は、今の日本の平和にも繋がっています。鎮魂の思いを寄せて頂ければと思います。
中川州男とペリリュー島の戦い~バンザイ突撃の禁止、相次ぐ御嘉賞と将兵の奮闘 | shuchi.php.co.jp/rekishikaido/d… @php_rekishiより
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今日もメディアは「日本は駄目」「日本は三流国」の雨あられ。そんな中、「少しでも前向きな本を」との思いで書いた『すばらしき国、ニッポン』が大重版となりました。過度の悲観主義は何も生み出しません。苦しい状況だからこそ、過去の教訓を大切にしながら、前を向いていきたいものです。