衣服標本家:長谷川(@rrr00129)さんの人気ツイート(リツイート順)

海軍の為に開発された「ライフセーバーベスト」でした 英国の老舗テーラー【Gieves】が当時、大真面目につくったベストです 第一次世界大戦中の1915年につくられ、ちゃんと特許も取得しています 写真1枚目は空気を抜いた状態です The John Bright Collection所蔵 thejohnbrightcollection.co.uk/costume/life-s…
当日おこなう「分解研究」の1着は、サックスブルーが美しい「アビ・ア・ラ・フランセーズ」です フランスの古城から、奇跡的な保存状態で見つかったこの1着 分解することで、美の構造を学びます 会場内で淡々と分解しています どなたでもご自由にご覧いただけます
お尻の金属釦に機能はなく、完全なる飾りです 男性使用人は、古くから「贅沢品」とされてきました 貴族のステータスを示すアクセサリーに過ぎないのです 衿まわり、ウエスト部分につくパイピングも釦同様に、主が決めた柄を用いました 場合よっては、仕立て屋がアドバイスすることもあったそうです
同じ花柄の刺繍で、違うかたちのストマッカーも展示しています 恐らく2つセットでつくられたのでしょう ちなみに、このストマッカーは19世紀半ばにつくられたものです 18世紀のものとは少しつくりが違いますが、刺繍は当時の技法を忠実に再現しているようです 3枚目は裏側です
フットマンの派手なコートと比べれば、同じ使用人でも求められるものが如何に異なるか一目瞭然です 装飾は一切なく、ただ背景に徹し、馬を操る 上司にあたるフットマンと共に黙々と主に仕えました 雨風から身を守るために、コーチマンの服だけには「裏地」に大きな特徴がありました
10月24日から開催する【半・分解展 大阪】では、フランス軍の肋骨服は展示しません ロサンゼルスに送ってしまいました その代わりに、若かりし頃のチャーチルも着用したイギリス軍のパトロールジャケットを展示します 前売り券を発売中ですので、HPよりお求めください↓ sites.google.com/view/demi-deco…
1810年フランス リージェンシーテイルコートの生地を織りました ナポレオンも羽織ったであろう博愛色のウール地です 実物の生地を分解研究すると、現代では考えられない手間と時間をかけて織られていました まるで「和紙」のような肌触りです この生地は、ぜひ手にとり触っていただきたいです
動画の後半には【大日本帝国 陸軍騎兵の肋骨服】も登場します 言葉を失う圧倒的な存在感を放っています 肩章も重厚なつくりで、手に持つとズシリと重みを感じることができました @Ordenspange さん 貴重な資料を貸出ししていただき、本当にありがとうございます
上の仕様書は、順に 1890年イギリス 女性用乗馬服【ライディング ハビット】 1770年フランス 貴族のコート【アビ・ア・ラ・フランセーズ】 1790年フランス サンキュロットが着た【カルマニョール】 1892年イギリス 上流階級の女性が着た【バッスル ヴィジット】 となっています
こちらは仕立屋の@RyosukeStardust リョウスケさんがつくられた19世紀ヴィクトリアンが着用した「スパッツ」 靴に被せる装飾品です 白色のスパッツは、当時の1番人気でした スパッツは初心者にもつくりやすい型紙なのでオススメです ご興味ある方はこちらよりどうぞ↓ rrr129annex.blogspot.com/2020/11/spats.…
今回の半・分解展で、私が最も伝えたいのは「傾きの構造」です 「美の根幹は、傾きの構造にある」と私は考えています なぜ旧き衣服は、釦の開閉だけでこんなにも造形が変化するのでしょうか? 地の目はどこに通るのでしょうか? 会場で実演解説いたしますので、お気軽にお声掛けください
続けて、袖をめくりあげてみましょう 袖を通す穴が確認できます この穴は「アームホール」と呼ばれますが、ここの設計がヴィジットの種類によって大きく異なりました 端的に言えば「階級が上の人ほど小さい穴」になります これは、他の多くの上着にみられる構造上の特徴です
【お得なセールも開催中です】 3年ぶりとなる福岡展の開催を記念して、ヴィクトリア朝の婦人服の型紙をお値引きしています この機会に挑戦してみてはいかがでしょうか 今年の冬服は、ご自身の手で縫ってみてください
【半・分解展の型紙】は、コートが充実しています 特に1940年イギリス軍の「ストームコート」は1番人気です パーツ数は多いですが、直線的な構造ですので洋裁初心者でも縫いやすいです シャツが縫える方でしたら、挑戦してみる価値はあるかと思います 型紙はこちら↓ d-d-pattern.myshopify.com
正面はこの通り、真四角なシルエットです シンプルな設計の型紙からは想像できないウエストのくびれは、中に仕込まれたウエストベルトがつくり出します Blogでは、着用動画も公開しているのでサイズ選びの参考にされてください rrr129annex.blogspot.com/2021/04/yoke-c…
また10月末には、みんな大好き【肋骨服】の仕様書が完成予定です この肋骨服の正式名称は「メディカルオフィサーチュニック」と呼ばれるフランス軍医のものです (2枚目が実物) ナポレオンが発明した「救急隊」という概念を受け継いだ1着です ご期待ください
このような服に「袖」は不要でした 【か弱く、静かに佇むことが美徳】とされた貞操観念を、体現しているのです 女性は、高級な調度品のごとく存在することが求められ、同時に多くの上流階級もそれを望みました このような服は、着ると【一切、動けません】 周りに世話する人間が必要なのです
ロココへの反発から、装飾性を一切廃し、新古典主義における「身体の造形美」が表現されます ただし、ロココもそうであったように、誕生直後は「過剰造形」の極みです 突き出る胸、大胆な衿、立ち上がる袖山、逆三角形のシルエット そして200年後の令和、女性が着るとモードにすら映ります
お尻の釦もまた、前世紀ロココ貴族を象徴とするディテールでした 19世紀になると、貴族ではなく労働者である使用人に受け継がれたのです 大抵の場合、金属釦が縫い付けられ、釦にはイニシャルや王冠マークなどのモチーフが刻印されました 釦を傷つけないように、美しく立ち続けなければいけません
フランス革命後に生まれた過剰造形の衣服「Mノッチ」を紹介します 裏を「裏側」をみてください 幾重にもステッチが施され、造形が「構築」されています フランス革命は「紳士服の美意識を刷新」しました 装飾に富んだロココスタイルから「地味で造形的」な新古典主義スタイルに変貌を遂げたのです
ヴィジットは、半・分解展でも大人気でした 皆さん素敵に着こなしており、眼福です 型紙も多くのかたにご購入いただいておりますので、今回の仕様書、そしてYoutubeの解説と合わせて構造を理解してください きっと素敵な1着が縫えるはずです Youtubeでの解説↓ youtube.com/watch?v=q557h1…
【ゴミドレス】 これは1863年に掲載された風刺画です 長いトレーンをゴミドレスと一蹴しています 「イギリスの高級婦人がこの世で最も汚い生き物」 「トレーンは地面を掃除し、泥、ほこり、葉巻のカス、その他あらゆる不純物を集める」 「結婚するなら立派な女性よりも分別のある女性を選ぶべきだ」
これまでクレジットカード払いのみだった「スパッツ」や「書留鞄」の型紙ですが、コンビニ支払いなどにも対応しました BASEにて販売しておりますので、ご興味ある方はどうぞご覧ください 一律1,500円で販売しており、商業利用にもお使いいただけます 半・分解展の型紙BASE rrr129demi.official.ec
19世紀の軍服にご興味あれば、半・分解展にお越しくださいませ 現在サンパウロで展示中ですが、7月28日から福岡県福岡市で展示します HPはこちら↓ sites.google.com/view/demi-deco…
肋骨服は、美しい造形はもちろんのこと、機能性にも優れています 胸の隠しポケットや、腰ブレードの縫製方法など、意外と知られていないディテールが満載です あなたの推しは胸ポケットになにを入れていたのでしょうか、妄想が捗ります 写真はすべてフランス軍医メディカルオフィサーチュニックです