衣服標本家:長谷川(@rrr00129)さんの人気ツイート(リツイート順)

1809年フィラデルフィア 「Mノッチ」を縫いました Mノッチの正式名称はリージェンシーテイルコートです リージェンシーテイルコートの中で、衿の刻み部分がM字になっているものをMノッチと呼びます (画像3枚目を参照) Mノッチをひと言で表すならば「過剰造形」の衣服です
CTスキャンで蘇った100年前の婦人靴 半・分解展 東京で、実験的に展示していましたが@btqdrmtc さん協力のもと製品化されました 大阪展でも展示いたしますので、ご興味ある方は履いてみてください 6サイズ展開しています
左:213年前 右:113年前 どちらも西洋で流行した婦人服です 女性たちは、こんな格好で街を闊歩していました ちなみに両者共に秋冬の装い 皆さんは、どちらがお好みでしょう?
この僅かに見え隠れするチェーンが、19世紀の男たちにとって如何に重要な装飾品であったか? それはオー・ヘンリーの「賢者の贈り物」を読めばよく解ります 窪田等さんのYoutubeチャンネルで朗読されていますので、ぜひご視聴ください 美しい声に聴き入ってしまいますよ ↓ youtu.be/L6lsOYbJbcI
そして、イギリス陸軍の最上級連隊ハウスホールドギャバリーの肋骨服「ギャバリーフロック」は2点展示します 君主護衛の宮廷騎兵が着た肋骨服は、通常の胸飾りとは異なり「ドロップ・タブ」と呼ばれます ドロップタブは、馬の歩みに合わせゆらゆらと魅力的に揺れ動きます
この美しいシルエットを安定させるために、裾には「シルクに包まれた鉛」が8個も縫い付けられています これが地味に重いんです ここまで美意識を徹底したヴィクトリアン時代の淑女には頭が下がります また、このアルスターを仕立てた職人にも、大きな拍手を送りたいです
分からないこともたくさんあります この時代の婦人服はドレス、ボディス問わず、後の腰部分にループが付いている場合があります このループは一体どうやって使う物なのか?イマイチ分かっていません なにか情報をお持ちの方や、こうじゃない?と閃いた方、ぜひ教えてください
1666年10月7日にイギリスで誕生したベストは「貴族に倹約させる」ための服でした つまり「見えない背中や袖は、安価な布でつくれよ」という意味を含んでいたのです ところがフランス貴族が黙っていません イギリスが生んだベストをそれはもう豪華絢爛に装飾したのです ここからが地獄の始まりです
現在【半・分解展の型紙】を期間限定で販売しております 私が研究している18世紀、19世紀の衣服を型紙に起こしました 洋裁マニアの方から、デザイナーさんまで、ぜひこの機会に、半・分解展の型紙に挑戦してみてください 購入はHPからお願いします↓ d-d-pattern.myshopify.com
ソーイングシャトレーヌには、別添えで「ニードルケース」が付く場合があります あの使い辛いピンクッションには刺しきれない針を保管しておくためのケースです 画像1枚目の左側にある筒状のものがそうです 蓋がチェーンと一体化しているので、蓋が外れて針が散乱しないようになっています
3日連続で、ヴィクトリア朝のさまざまな「腰からぶら下げる装飾品」を紹介しました 皆さんは、どれが気に入りましたか? 本物を実際に見たい、触りたいという方は、ぜひ【半・分解展】にお越しください 本日13日で早割チケットが販売終了となります 購入はHPより↓ sites.google.com/view/demi-deco…
ぜひ、半・分解展で本物のシャトレーヌを味わってください 贅沢で機能的で重く美しい、興味深いアクセサリーです 20世紀に入り女性の「ハンドバック」が普及すると、お世辞にも実用的とは言えなかったシャトレーヌは姿を消します 歩く度にジャラジャラして、まあうるさいんです
ちなみに「太ったお腹」は18世紀において、本当に貴族たちが求めていた美意識でした 写真1は1750年のベストです ご覧の通り、お腹が出ていますよね このシルエットがロココ朝の男性美だったのです ちなみに、ブルジョアを太っちょに描いた風刺画も、大量に存在します
この手の靴に必須の秘密道具が「釦フック」です 小さな釦を手で留めるの至難の業 この釦フックを使えば、釦の開閉が多少はマシになります 以前19世紀の小説か映画で、紳士が女性の服を脱がす描写がありました しかし、釦ブーツ、ボディス、コルセットなど無数の釦を外すのに苦戦し悶絶していました
また、ロサンゼルスのFIDMミュージアムが保管するキモノガウンは、和服と洋服が組み合わされた好例であり大変有名な1着です 「なんで後身頃だけ柄が天地逆なの?」 そんな議論がされています fidmmuseum.org/2009/12/kimono…
【半・分解展の型紙】では、洋裁初心者に向けた「変わった型紙」も用意しております こちらは昭和40年頃に郵便屋さんが使用していた「書留鞄」です 縦長のサイズ感はスマホを入れるのにもピッタリ ちょっとレトロなデザインが今見ると新鮮です 型紙の購入はHPよりどうぞ↓ d-d-pattern.myshopify.com/collections/%E…
半・分解展の会場では、1770年~1940年までの衣服を3Dモデリングした映像を流します これは19世紀のイギリスの乗馬用スカート「サイドサドル」のモデリングです 特殊な乗馬の構造が、より深く理解できるかと思います もちろん試着もできるので合わせてお楽しみください sites.google.com/view/demi-deco…
目を惹くのは美しいボルドーカラーの生地 そして「動物釦」です 狩猟服には伝統的に鹿、猪、狐、犬、狼などの動物を刻印した釦が付きます 動物釦はコレクターも多く、私もその一人です そんな釦が24個も縫い付けられるわけですから、このスーツとっても重いんです
ヴィジットは、上流階級の女性たちの訪問着として親しまれました 私はシンプルな生地でつくりましたが、本来はベルベットやジャガードなど見栄えする生地で仕立てられます 裾や袖口に「歩く度に揺れる装飾」が付けれることもヴィジットの特徴です
#分解図鑑 をInstagramで始めました 私は100年、200年前の洋服を分解し、設計図をつくっています その設計図を使い、洋服を作られた「皆さんの作品」をアーカイブするのが分解図鑑です 作品は、もちろんですが作り手の人柄がとても興味深いので、本人に作品の解説をしてもらっています 例えば、
【スカート・リフター】なんですね 乗馬スカート特有の長い裾を持ち上げ、歩行を可能にする優れものです これはこれで可愛いんですが、やはり布が多い分、スカートの重量が信じられないほど重いんです なので、冒頭のエプロン・トレイン のような軽量化されたモデルが台頭してきます
1780年の「カラコ」を本気で着せ付けました👏
この胸飾りは「ロシアンブレイド」と呼ばれます 日本の組紐にも近い構造をした丈夫な紐です 19世紀の衣服には、ロシアンサーキュラー(女性のコート)などロシアの名前がつくものを時々見かけます この写真は、19世紀末フランスの実際のユサールです
インバネスコートとケープコートの違いが分からないという声がありましたので、図解を用意しました 正面からでは判断し辛いですが、背中を見れば一目瞭然です また、インバネスコートのケープは「取り外し不可」です ケープコートのケープは「取り外しできるものと出来ないもの」両方があります
もちろんユサールには欠かせない「胸の隠しポケット」や「腰のソードスリット」も設けています ただ単純にポケットをつくるのではなく、装飾のなかに上手く組み込んで、機能的に仕立てています 機能美と装飾美が一体となった1着です