衣服標本家:長谷川(@rrr00129)さんの人気ツイート(リツイート順)

8月1日(土)は、渋谷にて【半・分解展の器】がオープンします 「真夏のロココ/フランス革命展」と題し、200年前の構造美を探ります 当時の実物を7着展示します
「ファン・リーベックの肖像画1775年」はロココ朝の男性ファッションの模範としてよく扱われます 大胆なまでに露出している黄金の服は【ベスト】です 現代でベストといえば「丈が短くて袖なし」ですが、本来は違います 「丈が長くて袖あり」が本当の姿です ベストは18世紀において最上級の服でした
1880年イギリス お尻を膨らます補正下着【ロブスターテイル・バッスル】を紹介します 1880年ごろから、お尻部分を膨らましたスタイルが大流行します その造形を実現するため、スカートの下に装着したのが「バッスル」です 実はこれ「ちょうちん」みたいにパタパタと折り畳めるんですよ
私がおこなう【半・分解展】では、海外美術館から買い取ったコレクションを0距離で展示しています 実物に「触れる」ことも可能です 今年は2年振りに東京と大阪で展示をします 東京は10月18日から 大阪は11月26日から開催します 忘れないうちにカレンダーにもメモをお願いします🙂
テロっとした春夏用の薄い生地でつくってみても可愛いんです こちらは、向こう側が透けるくらいに薄い生地でつくったヴィジットです 夏に向けてヴィジットをつくってみるのはいかがでしょうか? 今こそ洋裁チャレンジのときです🔥 型紙のご注文お待ちしております
19世紀末ヴィクトリア朝の眼鏡ケース 【スペクタクルケース】を紹介した際に、洋服が素敵との声が多かったので、洋服もお見せします 「家庭教師みたい」というコメントがありましたが、確かにそんな風にも見えますね ウール生地で仕立てられた端正なセットアップです
さすが郵便屋さんの鞄なだけあって、小さくても容量バツグンです お散歩に必要最低限のものはスッポリと入ります そして、側面に「ペン挿し」が付いているのが、書留鞄らしいですよね かわいいディテールです 型紙はHPよりお求めください↓ d-d-pattern.myshopify.com
以前、製作したヴィジット(侯爵夫人) 写真1、2枚目 今回、製作したヴィジットと型紙を比べてみるとアームホールのゆとり設計が全く違いました(3枚目) 技術者として大変興味深い点です ちなみに今回のヴィジットは「フローレンス」と名付けれたモデルです イタリア風なのでしょうか
このようなヘアジュエリーは、故人のみならず存命中の仲の良い友人同士で渡すこともあったそうです 写真のものは1850年ごろ「毛髪ブローチ」 V&A所蔵 ヘアジュエリーの需要は大きく、専門の業者までもが存在しました 業者は依頼主から髪の毛を預かり、保証書を付けて納品していました
【アビ・ア・ラ・フランセーズ】に関しては、動画でも解説しております 「なぜ、当時の肖像画は皆、同じポーズなのか」 「なぜ、フランス革命頃の服は着辛いのに動きやすいのか」 構造に着目し、廃れた美意識を探っています ご興味ある方は、ご視聴ください youtube.com/watch?v=VXS4Rd…
一見ただのスカートに見えますが、構造的には「袴のようなズボンの、前側にスカート布が付いている」状態です 写真2の通り、前を持ち上げてみると、中からズボンが出てきます こうすることで自転車に跨っても、布が垂直に落ちて " 足を隠しながら " 快適にペダリングすることが可能になりました
咲季さんが縫われたストームコートは 「ラペル」と「衿」と「ガンフラップ」と「袖」を柄合わせしてるんですよ?? この大判チェック柄で??? あたまおかしいよ・・・なんで合うんだよ・・・ 胸ポケットなんてもう見えないし
紳士服には「ハ刺し」(はざし)と呼ばれる技法があります 「首の曲線に沿った、立体的な衿」をつくるために用いられます 写真は220年前の狩猟服です ステッチが片仮名の【ハ】の字に見えるので、日本ではハ刺しと呼びます しかし、本物を観察すると、首に沿わせる技法ではないことが分かります
サイクリングスカートは、如何に普通のスカートに見せれるか?が最大のキモでした 正直、構造的には「ズボン」なのですが、女性が股の割れたズボンを履くのはNGだったのです ヴィクトリア朝の貞操観念に沿うように、慎重にデザインされたのが伺えます ご覧の通り、普通のスカートに見えますよね
見せてあげたのは1860年アメリカ南北戦争NY州民兵第7連隊歩兵隊シルクストッキングのコーティーという衣服の肩章です 「どうやって乗せてるの?」と続けて質問されたので、ループとツメで固定してあると教えました このコートはNYのメトロポリタン美術館にも所蔵されています
すでに特権階級をも凌ぐ資産を築いた新興ブルジョワジー(産業資本家)は、上流社会へと流入していきます 爵位すら金で買ったブルジョワたちは気付きました 自分たちは「文化」を持っていないことに 完全なトップダウン形式の文化・芸術のなかに、女性の横乗り乗馬も含まれていました
コーチマンズのコートは、型紙を販売しています ピーコートでもトレンチコートでもない独自のデザインは、100年以上経った現在でも褪せることなく美しいです 型紙販売は今週末の金曜日21日までとなります ぜひご自身の手でおつくりください コーチマンズの詳細↓ rrr129annex.blogspot.com/2022/01/co.html
倹約の意味するとことは「見えないところは節約しろよ」 つまり背中の布には、シルクとか刺繍とかしないでね ところが、イギリスを目の敵にするフランス貴族たちは「ベストにこそお金を掛けました」 結果、ベストは紳士服の歴史のうえで最も個性的であり装飾性が高いアイテムとなりました
特に、乗馬においては「極端に長いスカート」が好まれました 乗馬時に美しく脚を隠すためです しかし、馬から降りれば大量の布が邪魔で歩行ができません しかたなく女性は片手で、自らのスカートを持ち上げて行動しなければなりませんでした
例えば、この3枚はNYのMETミュージアムの所蔵品です すべてクリノリン期につくられたドレスです 共通するデザインは「ブレード」と呼ばれる胸飾りや、縁取りです 鮮やかな生地の上に走る一文字の黒いブレードが、独特な魅力を放つ、力強いドレスを生み出します
私は、重衣料の専門家なので、小さい鞄を分解研究するのは初めてでした なるほど、分解してみると面白い構造にたくさん出会えました 昔の職人さんがなにを考え、なんのために縫ったのか 分解しながら対話するような感覚です ブログに詳しくまとめましたので、ご興味あればご覧ください
【初めての服装史!】 この春、ファッションから読み解く 美術史 を学んでみませんか? 半・分解展を主宰する私と巡る、ガイドツアーのご案内です 初心者でも楽しく学べるツアーです 日時は4月14~16日 渋谷でおこないます 参加チケットはHPよりお求めください↓ sites.google.com/view/dd--ateli…
そんな煩わしさを一掃したのが、スカートリフターなのですね ウエストに引っ掛けておけば、馬から降りてすぐにスカートをたくし上げることができます スカートリフターは、真鍮や銀メッキで製造され、機能性はもとより【装飾性】にも富んだ便利グッズでした
書籍化に向けて、撮影中です 本日の主役は、1860年ごろのクリノリンドレスです 当時「鬼滅の刃」が流行し、このような緑✕黒の柄が人気でした 😂
衿の仕立てに、心から感動しました 技術者は生で見てください 大量生産社会では想像すらつかない仕立てです この重厚な生地を、いかに人体で最も丸みを帯びている「首」に沿わすか と同時に、衿をロールさせて身頃に馴染ませる技術、耐久性を考えた細部の始末 これは、最も激しい静寂です