ヴィクトリア時代の淑女の羽織り【ヴィジット】 現代にはない複雑な構造をしているので、縫い方をYoutubeにアップしました ご自身で製作される方の参考になれば幸いです ぜひ縫ってみてくださいね ヴィジットのつくり方↓ youtu.be/8gvnBLLfwcE
18世紀初頭~半ばに、多く見られる着こなし 「ヘソの釦留め」 ヘソ部分の釦だけを留めて、胸部を開けるんですね この着こなしに注視しています 胸部の開きを「Vゾーン」と呼んだりするんですが、だいたい50年周期で変化が見られます
19世紀末イギリス 淑女が着用した上着【ヴィジット】 仕様書を無料公開します 背中から袖が生えた構造のヴィジットは、19世紀の写真やイラストでよく見かける流行のデザインです しかし特殊な構造のためにほとんど認識されていません 仕様書にて詳しく解説しております rrr129annex.blogspot.com/p/spec.html
1880年 袖のないコート【ロシアン サーキューラー】 人間が着ると圧巻でした 半・分解展で試着された方は、口を揃えて「まったく動けない」と言います 袖を省いた構造でありながらも身体にフィットする仕立てですので、一切の挙動を許しません しかし当時の文献には「快適なコート」と書かれます
同じ花柄の刺繍で、違うかたちのストマッカーも展示しています 恐らく2つセットでつくられたのでしょう ちなみに、このストマッカーは19世紀半ばにつくられたものです 18世紀のものとは少しつくりが違いますが、刺繍は当時の技法を忠実に再現しているようです 3枚目は裏側です
4月13日(火)より、渋谷にて【半・分解展 2021】を開催します 「フランス革命の紳士服」 「ヴィクトリアンの婦人服」 「軍服の造形美」 3つのテーマで展示します 本物に触れることでしか味わえない感動を体感してください 入場チケットはHPよりお求めください↓ sites.google.com/view/demi-deco…
スカートのプリーツの奥には「隠しポケット」があります 「昔の服はポケットがない」なんて良く言われますが、半・分解展に来てみてください ほとんどの女性服に、ちゃんと隠しポケットが付いています それは上流階級だろうが中流階級、労働者だろうが、変わらない事実として現存しています
私は、100年前の感動を100年後に伝えるために生きています 私の感動とは、着心地と内部構造です 目には見えない美しさを具現化するのが私の仕事です 製作物はこちらからご覧いただけます 型紙は14日(日)まで販売していますので、ぜひ縫ってみてくださいね ↓ rrr129annex.blogspot.com/2020/09/blog-p…
和訳されていて、読んでほっこりするのは「従僕ウィリアム・テイラーの日記1837年」です 当時の使用人が書き残した日記です 小さな館に奉仕しているので、ドラマなどに良く出てくる大きなカントリーハウスのドタバタ劇場はありません 丁寧でゆっくりとした、噛みしめるような内容が面白いです
1790年フランス フランス革命を起こした労働者「サン・キュロット」が着用した上着【カルマニョール】を紹介します 労働者の衣服はボロきれになるまで着用されるため、ほぼ現代に残りません 今回、奇跡的に綺麗な状態でイギリスにて発掘され、買い取りました 【最下層の人間】が着ていた服とは...?
1880年イギリス ヴィクトリア時代 宮廷騎兵隊「ハウスホールドギャバリー」が着用した【ミリタリーオフィサーフロックコート】を紹介します 見る者を圧倒する、胸の垂れた下がったブレードが最大の特徴です 19世紀初頭のユサール(肋骨服)に用いられた装飾を踏襲しデザインされたました
書籍化に向けて、撮影中です 本日の主役は、1860年ごろのクリノリンドレスです 当時「鬼滅の刃」が流行し、このような緑✕黒の柄が人気でした 😂
ヴィクトリア朝 イギリス軍 宮廷騎兵 どうしてこうなった・・・
お待たせいたしました 【半・分解展の型紙】を販売いたします 3月13日(月)までの期間限定販売となります 100年、200年前の造形美を、ご自身の手でかたちにしてみませんか? 型紙を買って、縫製士さんに頼むのも良いでしょう こだわりの1着をおつくりください🔥 HP↓ d-d-pattern.myshopify.com
1880年アメリカ 上流階級の女性が着用した【ポロネーズ】を紹介します 19世紀末、女性たちの間でタイトフィット&ロング丈のドレス「アルスター」が人気を博します そのアレンジとして、前裾を切り落としたポロネーズスタイルが登場しました ロココのデザインを汲んだ、新たなドレスの誕生です
1870年の【クリノリン ヴィジット】だけは、着物からパンクスまで幅広く着用することができました ゆるやかな造形が特徴のクリノリンスタイルには適度な「ゆとり」が設計されており、現代においても着こなしやすいようです
現在【半・分解展の型紙】を期間限定で販売しております 私が研究している18世紀、19世紀の衣服を型紙に起こしました 洋裁マニアの方から、デザイナーさんまで、ぜひこの機会に、半・分解展の型紙に挑戦してみてください 購入はHPからお願いします↓ d-d-pattern.myshopify.com
1867年の着こなしはこんな感じです 写真2枚目が当時の実物です このような袖の構造は、当時ポピュラーであり海外美術館でも多くの作例を確認することができます 私は「ヴィジット」を着るひとが増えたら嬉しいなあと思っています
【半・分解展のアトリエ】を開催します テーマは「体感する美術史・文化史」です 当時の実物を用いて、18世紀から20世紀初頭を探検します 日程は、10月27,28,29の3日間 場所は渋谷になります 2時間半の熱狂的なプレゼンテーションをおこないます チケット購入はHPから↓ sites.google.com/view/dd--ateli…
紳士服には「ハ刺し」(はざし)と呼ばれる技法があります 「首の曲線に沿った、立体的な衿」をつくるために用いられます 写真は220年前の狩猟服です ステッチが片仮名の【ハ】の字に見えるので、日本ではハ刺しと呼びます しかし、本物を観察すると、首に沿わせる技法ではないことが分かります
左:213年前 右:113年前 どちらも西洋で流行した婦人服です 女性たちは、こんな格好で街を闊歩していました ちなみに両者共に秋冬の装い 皆さんは、どちらがお好みでしょう?
半ズボン+ストッキング+白髪(カツラor粉)という18世紀にみられたスタイルは、フットマンにのみ継承されて20世紀初頭まで残ります 下の者に「わざと前時代の恰好をさせる」というのは、紳士服における暗黙のルールなのです 半・分解展で、貴族と使用人の変遷を見ていただければ一目瞭然です
特に、T字バーから垂れ下がる「タッセル」は、スーツの中央で揺れ動くために、豊富なデザインが生み出されました 私が所有するものは、チェーンボールが連なった動きのあるタッセルです 中には宝石を埋め込んだものなどもあります 漆黒のスーツスタイルには欠かせない男の装飾だったのです
1860年 中流階級が着た【クリノリン ドレス】 最近ドレスの構造に興味が湧いてきて、各年代のドレスを調べています スカートのボリュームに年代ごとの特徴が色濃く表れます しかし、私は上半身のボディスの構造に着目しています バストの2ダーツが主流になるのは恐らくクリノリン期からです
1870年フランス 淑女の羽織り【クリノリン ヴィジット】のページを更新しました ヴィクトリア時代には珍しく、ゆたっりとした楽な着心地の上着です コルセットのような締め付けもないので、現代にも着易い1着といえるでしょう 型紙の販売は7月11日(日)までとなります↓ rrr129annex.blogspot.com/2021/04/crinol…