肋骨服は、女性のファッションにも取り入れられました そして、こんな女性版肋骨服も流行します
ラスボスが着てそうな服を修繕しています こちらは1890年代の婦人服 「スータッシュ」というモヘア素材の紐が、全体に手縫いで留められています こんな服、悪役のキャラクターが着てましたよね 邪悪度100%です
ヴィクトリアン時代の淑女たちは、足を見せません 乗馬の際も、股を開いて乗ることをしません 横向きに腰掛けて乗馬=サイドサドル するのです ヴィクトリアンの美意識を具現化したアイテムが、サイドサドルでした 横乗りしても足が見える心配はないのです
19世紀 英仏米の【 肩章 】を動画で紹介しています 軍服の肩に乗っているモップみたいなアレです あなたの推しの肩にも乗っていませんか? 肩章(エポレット)は、ただの装飾なのか?それとも機能性はあるのか? 衣服から歴史を探ります どうぞご笑覧ください ↓ youtu.be/TUW4tMEk2Ug
近々、ジャポニズムに関するTweetをいくつかする予定です 半・分解展から視るジャポニズムは、KIMONOを着た典型的なスタイルではありません 極東の文化に憧れた西洋人が、イメージのなかでツギハギしたような「奇妙な衣服」を紹介します 皆さんと情報交換できたら嬉しいです
1880年 身体に纏う造形装飾 【ロシアン サーキュラー】を紹介します 上流階級の女性たちに求められたのは、高級な調度品のように、ただ美しく存在すること 19世紀末に大流行したロシアンサーキュラーは、腕をも削りとり女性を美しい造形物に仕立て上げました この服の知られざる構造美を探ります↓
1810年イギリス 狩猟を愉しむ貴族が着用した【リージェンシーテイルコート】を紹介します フランス革命後の紳士服は、新古典主義の影響を受けて【造形美】を表現していきます 男らしい造形美を構築するための「ウール素材」と「テーラーメイド技法」は、イギリスの十八番だったのです
1900年イギリス 下層階級が着用したオーバーコートを紹介します これまで上流階級の衣服を紹介していましたが、今回は労働者です 当時の服は「お直し」されていることが多々あります 驚くことに、このコートは「左右反転」して仕立て直しされているのです 左の裏を右の表に、右の裏を左の表にです
1895年アメリカ 【ジゴスリーブ ブラウス】 を縫いました タックやギャザーがたっぷりと入ったクラシカルな1着です ジゴスリーブは別名レッグ・オブ・マトンスリーブとも呼ばれます 羊の脚に似た袖の造形が由来だそうです 「1895年」と聞いて、皆さんはなにをイメージするでしょうか
まず、T字バーを釦ホールの中に入れ込みます (写真1、2) そして、釦をかけるのに邪魔にならないように端まで引きます (写真3) T字バーが落ちないように90度ひねって、固定します 裏から見るとこのようにセットされます (写真4) これが懐中時計とチェーンの、一連の流れになります
念願叶い手に入れた当時の「サイドサドル スカート」 内側には乗馬する際の、秘密が隠されています 1890年アメリカ
1880年イギリス バッスルドレス「ポロネーズ」を紹介します 上半身とスカートが、こんな風に分かれているって知っていましたか? 上着には「長い尻尾」が付いており、複雑に折り畳まれてボリュームを生みだしています 140年前のドレスですが、表地はとても綺麗な状態で残っていました
【狩猟服の歴史と構造】を簡潔に紹介します 今回は「真っ赤な狩猟服」にフィーチャーしてみましょう この服、皆さんには 何色 にみえますか? 真っ赤な狩猟服と言いましたが、素直に赤色と言わないのがイギリスの美意識です 色の向こう側に隠された、美しい紳士像を探ります
さぁ、問題です この4つは、19世紀の女性ファッションに欠かせないものたちです 一体なんでしょうか? 名称や使い方など、考えてみてください ユニークなアイディアお待ちしております 4つ全問正解した人は、かな~りマニアックな人ですよ (答えは後ほどツリーにて)
軍服には「軍服特有の着心地」があります 現代のようなストレッチ性や柔らかさはありません 袖を通した瞬間に起こる「姿勢の変化」と、内面に起こる「感情の高ぶり」 実物に触れることでしか味わえない体験ではないでしょうか このコートは、NYのメトロポリタン美術館にも所蔵されています
ヴィジットは、半・分解展において重要な衣服として研究しています 歴史も興味深いのですが、洋服としても可愛いんですよね 私が製作したヴィジットの型紙は、31日まで販売しています ぜひ、皆さんにもつくってほしい歴史的な衣服です 詳細はHPをご覧ください↓ d-d-pattern.myshopify.com/collections/%E…
ヴィクトリア朝においてヘアジュエリーは最盛期を迎えます ブローチにピンバッチ、ブレスレットに指輪などあらゆる装飾品が毛髪でつくられました 死後に腐敗することのない毛髪は、故人を悼む物質として最適でした 19世紀の紳士には欠かせない「懐中時計のチェーン」も、毛髪で編まれたのです
これまで18世紀から20世紀初頭の、さまざまな衣服や服飾小物を紹介してきました 過去Tweetのまとめをつくりましたので、ご覧ください 結構な量があるので、ちょっと読み込みに時間がかかるかもしれませんが情報量はタップリです Tweetまとめ↓ rrr129annex.blogspot.com/2018/12/m.html
1892年ナショナル・レビュー誌では ”フットマンは驚くほど酒をのみ、酒で死んでいく。彼らは鑑賞用の寄生虫にほかならない” なぜそこまで酷評されるのでしょうか? それはフットマンが他の使用人と違い「貴族のステータスシンボル」でしかなかったからです 見栄えさえ良ければ無能で構わないのです
ヴィクトリアンの足元を彩った「スパッツ」の型紙を12/21(月)まで販売いたします お値段「1,500円」です 洋裁ができる皆さま、マスクの次は手作りスパッツいかがでしょうか? 足首が本当に暖かく、冬でも " お洒落に " 快適に過ごせます ご注文は↓から rrr129annex.blogspot.com/2020/11/spats.…
「ジャパニーズスリーブ」の異名を持つ袖の構造は、あまりに不思議です ケープでもなくテーラードスリーブでもなく、和服でもない カオスな袖をしています 袖をめくって内側を見てみると、なるほど確かに和服風のつくりた垣間見えます
フットマンの仕事は「走ること・待つこと」でした 主人の馬車に並走したり、屋敷にくる客人を迎えたりしていました 女性メイドより金の掛かる男性使用人に派手な服を着させて雇うことは、それだけで富の誇示につながります いわばフットマンは、人間アクセサリーでしかありません
19世紀末ヴィクトリア朝の眼鏡ケース 【スペクタクルケース】を紹介した際に、洋服が素敵との声が多かったので、洋服もお見せします 「家庭教師みたい」というコメントがありましたが、確かにそんな風にも見えますね ウール生地で仕立てられた端正なセットアップです
現在、ロンドンにて半・分解展の作品を一部展示しています 【KUMIHIMO: Japanese Silk Braiding by DOMYO】と題し、江戸時代から続く老舗「道明」とコラボレーションした作品が並びます 長い歴史を持つ道明の組紐を、半・分解展の研究する西洋衣服と掛け合わせました Photo:Japan House London
1895年アメリカ 【ジゴスリーブ ブラウス】の仕様書を無料公開します ロマン溢れるクラシカルな1着を、ぜひ皆さんの手でも形にしてください また、型紙の販売は9/14(月)までとなります rrr129annex.blogspot.com/p/spec.html